古都の歴史溢れる京都紫野!散策で訪れたい桜の名所4選

古都の歴史溢れる京都紫野!散策で訪れたい桜の名所4選

更新日:2016/01/23 15:55

京都紫野は、JR京都駅から10Km弱ほど北方向に位置する船岡山から大徳寺辺りにかけての広い地域を指す古都の歴史を刻む場所です、金閣寺、北野天満宮なども近くにあり、四季を通じて観光客、修学旅行生が多く訪れる場所です。船岡山からは市内の眺望が良く、散歩道も整備されていることから市民の散策路として親しまれています。

今回、そんな地域のとっておきの桜名所を紹介します。

紫野の概要

紫野の概要
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紫野は、古くから京の北部(現在の北区)に広がる7ケ所の野(内野、北野、平野、点野、紫野、蓮台野、上野)の一つです。

紫野の名前の由来は諸説があります。(1)宇多野村(むら)の崎(さき)にある野(の)、とする説、(2)貴族の遊猟の地であったため高貴な色である紫がつけられた、とする説、(3)薬典の植物園があったため(むらさきは薬品のことです)、とする説、などです。

今宮神社

今宮神社
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紫野の氏神様は、今宮神社です。毎年五月に行われている今宮祭の起源は正暦五年(994)紫野御霊会に遡ります。京都三奇祭の一つとして今も毎年四月の第二日曜日に行われている夜須礼(やすらい祭)の起源もこの紫野御霊会にあるとされています。

そんな歴史を持つ広い境内のあちこちで桜が咲きます。

今宮神社で欠かせないのが、東門前に古くから店を構える2軒の「あぶり餅屋」、「かざり屋」と「一和」です。かざり屋は約400年(江戸初期)前頃、一和は約1,000年(平安中期)前頃の創業です。2軒が店を構える東門近くの境内にも桜が咲きます。

船岡山

船岡山
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船岡山は、平安京の中軸線である朱雀大路(現在の千本通)の真北に位置しているところから、平安京の造都に際して京域設定にあたっての基点となったとされています。高さ約112m,周囲約1300mのこの船岡山は、1200年前から京都の目印でした。山は公園になっていて、山の頂上付近からは市街地が一望できるので、市民の憩いの場所にもなっています。

山には桜の木が数多く植わっています、最盛期には桜吹雪が舞い散る場所です。

建勲神社

建勲神社
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建勲神社は、「たけいさおじんじゃ」といいますが、一般には「けんくんじんじゃ」「けんくんさん」とも言われています。明治2年(1869年)、明治天皇の御下命により創建された織田信長をお祀りする神社です。船岡山山頂から東面に向かって建てられている建勲神社の境内からは東山の大文字山(如意ヶ嶽)や比叡山やの眺望も楽しめます。

境内のあちこちに桜の木があり、桜のシーズンはずっと桜を楽しむことができます。

上品蓮台寺

上品蓮台寺
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上品蓮台寺は、京都市北区紫野十二坊町にあります。千本通をはさんで船岡山の西側に位置します。創建は聖徳太子と伝えられていて、応仁の乱で堂宇が焼失した後、文禄(1590年頃)に12の塔頭が立ち並ぶまで復興し、そこから地名にも十二坊町という名前がつけられたそうです。

桜のシーズンには、門をくぐると境内一面に咲く色鮮やかな桜が目に入ります。

観光ポイント

船岡山は五山の送り火の人気鑑賞スポットです。「右大文字」が建勲神社の境内から見えます。また「妙法」、「舟形」、「左大文字」も散策路から見えるので、8月16日の送り火当日には夕方から好位置をキープしようとする人など、大勢の見物客でにぎわう場所となっています。

紫野には広大な敷地の中に豊臣秀吉、千利休など数多くの歴史を刻む建物、塔頭を持つ大徳寺があります。また紫野の西には世界遺産の金閣寺、南には菅原道真を祀る北野天満宮があるので、古都の散策には絶好のロケーションです。

春の一日を、紫野の桜を愛でながら、古都を歩いてみませんか。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/03/30−2015/04/07 訪問

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