北海道の穴場絶景スポット!霧多布エリアの景色がスゴすぎる!

北海道の穴場絶景スポット!霧多布エリアの景色がスゴすぎる!

更新日:2016/01/26 11:36

世界遺産の知床、大雪山の紅葉、オホーツク海の流氷など、絶景の宝庫と言える北海道ですが、ガイドブックにもあまり紹介されない絶景スポットは沢山あります。その1つが釧路・厚岸の東側に位置する「霧多布」です。エリア内には、国内第三位の広さを誇る霧多布湿原の広大な自然、高さ数10mの断崖絶壁が続く海岸線など、圧倒されるワイルドな景色が広がっています。今回は、そんな霧多布の穴場的なスポットをご紹介します。

歓声があがる断崖絶壁の大絶景!涙岬・立岩

歓声があがる断崖絶壁の大絶景!涙岬・立岩
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厚岸(あっけし)から国道123号線(通称:北太平洋シーサイドライン)を根室方面に車で20分程走ったところにある「涙岬」。岬の先端の岩が泣いている乙女の横顔に見えることから、別名「乙女の涙」とも言われています。かつてこの岬の下で、荒波に飲まれて亡くなった若き漁師を想い嘆き泣いた少女の姿が岩になったという言い伝えが残っています。

実に切なく悲しい背景を持つ場所ですが、景色は感動の涙が出るほどの美しさです。間近に迫る断崖絶壁と荒々しい波しぶき、隆起した地形に茂る緑と広い空のコントラストは日本とは思えない景観です。

また、この涙岬の正反対の海上に縦長の奇岩が突き出ています。これは「立岩」と呼ばれており、亡くなった若き漁師が岩になったとされています。涙岬とセットで見るのがいいでしょう。

この涙岬と立岩は、断崖絶壁の展望台から見られます。展望台までは駐車場から遊歩道を歩いて500m程です。途中、若干の上り下りがありますが、ほとんど平坦な道なので、往復30分〜1時間ほどあれば見て回れると思います。あまりメジャーなスポットではありませんが、見る価値のある景観なのでオススメです。

北は湿原、南は太平洋の360度大パノラマ!琵琶瀬展望台

北は湿原、南は太平洋の360度大パノラマ!琵琶瀬展望台
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まさにワールドクラスと言える360度大パノラマの絶景を楽しめるのが「琵琶瀬展望台」です。展望台の北側には、広大な霧多布湿原と蛇行して流れる琵琶瀬川、湿原に隣接する浜中町の街並みが広がり、南側には、断崖絶壁の背後で荒々しく迫り来る太平洋を望むことが出来ます。このように北と南で異なる景色を一度に楽しめる場所はなかなかありませんので本当に必見です。

また、海側にはアーチ状の形が独特な「窓岩」という奇岩を目にすることができます。以前は、同じ形の岩が2つ並んでいたのですが、1993年の釧路沖地震で1つが崩れてしまい今の形になりました。

この展望台の場所は、厚岸から国道123号線(通称:北太平洋シーサイドライン)を根室方面に車で約30分ほど走ったところにあります。広いパーキングエリア内には、トイレの他、食事処やお土産屋さんが軒を連ねています。特に「物産店ふじ」というお店では新鮮な厚岸の牡蠣を使った料理が食べられます。中でも、注文後に捌いて入れる大ぶりの牡蠣が3つも入った牡蠣ラーメンがオススメです。

映画のロケ地にもなった!開放感抜群の霧多布岬

映画のロケ地にもなった!開放感抜群の霧多布岬
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琵琶瀬展望台から約10分、太平洋に突き出た標高40〜60mの霧多布半島の先端にあるのが「湯沸岬(とうふつみさき)」、通称「霧多布岬」です。岬の先端からは、果てしなく続く断崖絶壁の海岸線、琵琶瀬湾、北太平洋の大海原を見ることができます。また、別名「トッカリ(アザラシ)岬」とも呼ばれており、岬周辺の海域にはアザラシが生息しています。岩礁などで一休みしているアザラシがいるかもしれません、目を凝らしてじっくり探してみましょう。

岬の先端までは、駐車場から続く遊歩道を歩いて約10〜15分。遮るものが何一つ無い独特の地形と約50m下に広がる海が息をのむほどの美しさです。遊歩道両側の斜面はエゾカンゾウの群生地となっており、夏の時期には可憐な黄色い花が咲き誇ります。さらに、この遊歩道の途中には、湯沸灯台が建っており、映画『ハナミズキ』のロケ地としても使用されましたので、要チェックです。

また、霧多布岬の全体を見たい方は、きりたっぷ展望台がいいでしょう(上記写真)。荒々しい岬の断崖と海へ沈み込む稜線、そして、静かに佇む湯沸灯台の姿を見ることができるのでオススメです。

国内第三位の広さ!雄大な霧多布湿原

国内第三位の広さ!雄大な霧多布湿原
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霧多布湿原は、浜中町内にある森と海に挟まれた湿原で、その広さは約3,168ヘクタール。釧路湿原、サロベツ原野に次ぐ国内第三位の広さを誇ります。湿原内には、琵琶瀬川を始めとした5本の河川が蛇行しており、雄大な景観を生んでいます。また、約300種を超える花々が群生しているため、別名「花の湿原」として親しまれいます。この花々が湿原を鮮やかに彩る春〜秋にかけてがベストシーズンでしょう。

霧多布湿原に訪れた際は、湿原センターに立ち寄ることをお忘れなく。霧多布湿原の概要、成り立ち、自然への役割、保全活動などを学ぶことできます。また、「きりたっぷカフェ」が併設されているので、広大な霧多布湿原を見ながら休憩するのがオススメです。

また、この霧多布湿原センターへは、湿原内を縦断する「MGロード」という道を通ります。遥か彼方まで続く湿原のダイナミックさを間近で感じることできる知る人ぞ知るスポットです。車の方は、ぜひ車から降りて、霧多布湿原の大自然を体いっぱいで味わってください。

おわりに

ご紹介したスポットへは、北太平洋シーサイドライン(国道123号線)を使うと便利です。この道路は、直線道路が多い北海道では珍しく、起伏があり、湿原や海岸線といった表情に富んだワインディングロードとなっています。運転が好きな方には、運転しているだけで楽しい道でしょう。ただ、霧が発生しやすい上、交通量も少ないので、スピードの出しすぎにはくれぐれも注意しましょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/07/17 訪問

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