三陸鉄道は駅も魅力的!笑顔とアート溢れる「南リアス線・盛駅」

三陸鉄道は駅も魅力的!笑顔とアート溢れる「南リアス線・盛駅」

更新日:2016/01/21 15:34

彰 伴治のプロフィール写真 彰 伴治 温泉ソムリエマスター、平泉世界遺産ネット検定1級、三陸鉄道ネット検定1級、岩手おもてなしネット検定1級
2011年の東日本大震災で壊滅的な被害を受けながらも、国内・海外からの多くの支援により2013年には盛−吉浜間が、そして2014年4月5日には盛−釜石間全線が開通した三陸鉄道南リアス線。
その36.6キロの区間には11の駅があり、その中には鉄道ファンならずとも訪れたくなるとても魅力的な駅があります。
今回は、南のターミナル駅「盛(さかり)駅」をご紹介します。

笑顔があふれる駅

笑顔があふれる駅

写真:彰 伴治

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大船渡市の花にちなんだ「椿の里」の愛称で親しまれる盛駅。
その可愛らしい駅の看板は「三陸鉄道スマイルいわて盛駅」。
この名前は、岩手日報、河北新報、福島民報の3社が手を取りあって被災地に笑顔の花を咲かせ、その笑顔を全国に広げようと立ち上げた「すまいるとうほくプロジェクト」によって付けられました。
とっても元気がもらえる看板ですね。

ふれあい待合室

ふれあい待合室

写真:彰 伴治

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待合室の壁には、たくさんの有名人の色紙や観光地のポスター、地元の病院の看板などがところせましと飾られていてローカル色たっぷり。その周りを彩るひまわりは、すまいるとうほくプロジェクトにより飾り付けられました。
この待合室にはイスとテーブルがあり、地元の方や旅人と震災や復興のこと三陸鉄道のことなど、談笑しながら列車に乗るまでの時間を過ごすのはとても楽しいです。

すてきなオブジェ

すてきなオブジェ

写真:彰 伴治

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駅の中にはたくさんのオブジェが飾られていて、それらを見て回るのも楽しみのひとつ。
改札の無いこの駅は構内の出入りは自由。待合室から一歩出てみるとすぐ可愛らしいモニュメントが目に飛び込んできます。
「笑顔をつなぐ・・ずっと」は三陸鉄道のスローガン。運転士の下本修さんの作品。
その右側にあるのは、ここから二駅行った綾里(りょうり)駅のそばに鎮座する綾里大権現。この獅子頭の実物は2メートル四方で重さが200キロもあり、舞う時はショベルカーを使うそうです。迫力ありそうですね。

素晴らしい絵と手袋アート

素晴らしい絵と手袋アート

写真:彰 伴治

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階段を上り渡り通路へ行ってみれば、そこは素晴らしいアートの展示場。
たたみ二畳分もある大きい絵は、画家の山中孝夫さんが2011年に大船渡にいらした際に描かれたデッサンで、左が「大船渡のガレキの絵」中央が「漁民の絵」。素晴らしい大作です。
また天井からぶら下がっているのは、岩手大学教育学部芸術文化課程の生徒たちによる「手袋アート」。可愛らしいデザインに思わず笑みがこぼれます。
この渡り通路にもイスとテーブルが置かれ、コーヒーや紅茶を飲みながらゆっくり鑑賞することができます。

さあ、旅に出かけましょう

さあ、旅に出かけましょう

写真:彰 伴治

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3番線ホームに列車が入り、出発の時刻となりました。
この可愛らしい車両で魅力あふれる三陸鉄道の旅に出かけましょう。

駅も観光スポットに

この三陸鉄道 盛駅はJR 盛駅と併設されており、仙台からは新幹線と大船渡線(気仙沼からはBRT)を乗り継ぐか、高速バスやレンタカーもお勧めの移動手段です。

ここから三陸鉄道にご乗車の際は、駅も観光スポットの一つとして時間をとって楽しまれてみてはいかがでしょうか。

<アクセス>
鉄道:
仙台駅から新幹線でJR一ノ関駅(約30分)、JR大船渡線気仙沼行きに乗り換え、JR気仙沼駅へ(約1時間30分)。JR大船渡線BRT・盛行きに乗り換え(約1時間30分)。

高速バス:
岩手県交通(宮城交通共同運行) 大船渡仙台線(予約が必要です。)
乗り場は、JR仙台駅前40番(約3時間50分)

レンタカー:
JR一ノ関駅から約1時間50分。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/09/19 訪問

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