「海洋堂恐竜お宝コレクション大公開」が開かれている場所は、淡路島の「淡路夢舞台」。関西国際空港を埋め立てる際に削られたはげ山を、著名な建築家である安藤忠雄氏設計の公園に蘇らせた場所です。夢舞台は美しい緑があふれる公園になっていますが、「ウェスティンホテル淡路」をはじめとする、安藤建築がまるで迷路のように立ち並び、コンクリートに囲まれた美しい水の流れが楽しめる場所です。建築美と自然美の融合が楽しめる場所なので、是非とも散策を楽しむ時間を十分にとっておいて下さい。
展示会場に入ると、どんっと床に寝そべっている恐竜の姿にびっくり。まるで今にも立ち上がりそうな迫力の恐竜「トリケラトプス」の巨大模型です。実はこの模型、有名な映画「ジュラシックパーク」の撮影で実際に使われたもので、ハリウッドからの依頼で海洋堂が作成したものです。大迫力の恐竜を好きな角度から鑑賞できます。
最強の恐竜、ティラノサウルスのフィギュアも展示されています。これは原寸大でなく、巨大フィギュアというサイズになっていますが、それでも凄まじい迫力。特に口の中や舌のリアルさには本当にフィギュアなのかと思ってしまうほど。今にもその大きな口で襲い掛かってきそうなくらいの精細さには惚れ惚れしてしまいます。
フィギュアのリアルさはもちろん、フィギュアを展示しているジオラマの精細さにも驚かされます。海から顔を出すプレシオサウルスのジオラマは、まるで本当の海のよう。波立つ海面やその美しい海の透明度まで見事に再現されていて、恐竜たちが生きていた時代にまるで引き込まれたかのような気分にさせてくれます。
その他にも、孵化したばかりのヴェロキラプトルの卵など、ジュラシックパークの映画で実際に使われた模型も展示されており、実物と見間違わんばかりの精細さにはついつい見入ってしまいます。これだけの展示を見て入場料はなんと無料なのも嬉しいですね。
海洋堂のフィギュアが展示されている場所は「淡路夢工房」というレストラン跡。残念ながら2015年8月末で閉店し、現在は空き状態になっています。しかし安藤忠雄氏設計の建物内のレストランということで閉店後も雰囲気の良さは抜群。このような洗練された空間に、巨大な恐竜の模型やジオラマが展示される事もなかなかないので、非常に興味深い空間です。
「淡路夢工房」は2階建ての店舗。エレベーターが止まる2階の入口は閉鎖されており、3階の入口が展示会場の入口になります。3階にはエレベーターが止まりません。レストラン棟に2か所円形の噴水空間がありますが、植物館側の噴水の周囲にあるスロープや階段を利用して3階へアクセスしましょう。
淡路夢舞台での海洋堂恐竜お宝コレクションの公開は2016年3月6日まで。フィギュアや恐竜に興味が無くても、映画で使われるくらいの精巧さは見るものすべてを魅了する素晴らしさです。淡路夢舞台には自然と建築美が融合した「奇跡の星の植物館」や美しい自然の中で遊べる「国営明石海峡公園」などのスポットも目白押し。フィギュアを見るだけでなく、この機会にたっぷりと花と緑の淡路島の魅力を堪能してみるのもいかがでしょうか。
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(2024/4/20更新)
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