湖から少し西に外れた住宅街には、多くの共同浴場があります。上の写真は映画『テルマエロマエ2』のロケ地として使われた共同浴場。しかしここは地元専用のため利用出来ません。
その真裏には、またもや別の共同浴場。この二軒の向かいにも『湯小路いきいき元気館』という大浴場付きの総合福祉センターがあります。一ヶ所にこれだけの入浴施設が密集しているのも非常に珍しいです。
二軒の共同浴場の右手をさらに奥へ、普通気付かずに通り過ぎてしまうような細い路地に『大和温泉』という小さな看板。路地というよりも民家の通路といった感じの狭い道を入って行くと、やはり民家!その中庭のようなスペースの奥に、共同浴場『大和温泉』があります。
ここはありがたくも外来者に開放されたお風呂。入浴料230円を手前の民家の縁側で払って入ります。
ステンレスの浴槽にはエメラルドグリーンの湯。源泉温度が高いため掛け流されてはいませんが、蛇口を捻れば源泉がダバダバ出てきます。
浴槽の湯温はかなり熱め。地元の方は掛け湯で体を慣らし、さらに加水して温度を調節した上で入ります。
お湯は単純硫黄泉。臭いも強く濃いお湯が纏わりつくような、とても素晴らしいお浴感です。
上諏訪駅の湖畔側出口から左前方に、そこそこ軒数の多い飲食店街があります。そんなスナック街を抜けた先、非常に目立つ大型マンションの裏手に共同浴場『衣温泉』があります。
川沿い、橋の袂の接骨院向かいにあるこの共同浴場は、なかなか鄙びた木造建築。建物脇のタンクは温泉を備蓄するための物で、たまに民家の脇にも見かけます。もともと諏訪の温泉は組合に管理されており、複数の源泉を混合する事によって安定供給されるようになってます。
浴槽のタイルで深緑に見えますが、お湯は大和温泉より透明に近い薄緑色の単純硫黄泉。ぬるめに熱めと浴槽が分かれてますが、どちらも熱い。お湯はサラサラで微かに硫黄臭。湯上がりはかなりホカホカになります。
源泉が熱いため湯口は普段閉められており、入った時にお湯を出して掛け流しにしています。その際、浴槽の底まで伸ばされた排水パイプから溢れるお湯が流れ出るようになっており、常に新鮮なお湯に入れ替えられるよう工夫されています。
今回紹介した二軒の共同浴場は、観光客がまず訪れないようなお風呂です。アメニティーもタオルも自前で用意しなければなりません。(ただし洗面器は自由に使えるようになっています)
また、銭湯が激減している昨今、共同浴場での基本的なマナーを知らない方が意外と多く見受けられます。
掛け湯などをしっかりしてから浴槽に入ったり、脱衣場を濡れた足のままで歩かないなど、毎日利用されている多くの方々が気持ち良く利用出来るような気遣いを忘れないよう心掛けましょう。
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(2024/4/20更新)
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