まるでトーマスの機関庫!台湾「彰化扇形車庫」は現役稼働中のド迫力スポット

まるでトーマスの機関庫!台湾「彰化扇形車庫」は現役稼働中のド迫力スポット

更新日:2016/01/16 19:49

鶴長 あきのプロフィール写真 鶴長 あき 台湾在住ライター
台湾の中部「彰化」の駅近くには、台湾で唯一現存する「扇形車庫」があります。日本でも見るのが珍しくなったレトロなタイプの車庫は、まるでトーマスの世界から抜け出してきたかのよう!日本統治時代に作られたこちらは博物館ではなく、今でも現役で使用されて機関車が動く様子を間近で見ることができる貴重な場所なんです。蒸気機関車もある、鉄道ファンやお子様のみならず大興奮のスポットを今回はご紹介いたします!

台湾に現存する唯一の「彰化扇形車庫」

台湾に現存する唯一の「彰化扇形車庫」

写真:鶴長 あき

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台湾中西部、台中市のすぐ南に位置する彰化県の台湾鉄路「彰化駅」から徒歩約15分の場所にこの「扇形車庫」はあります。こちらは日本統治時代の1922年(大正11年)に作られ、台湾では現存する唯一のものです。しかもなんと現役で使用されているんです。日本でも現存する扇形車庫はわずかなので、台湾に残っているなんて驚きですね!

なんで「扇形」と呼ぶの?

なんで「扇形」と呼ぶの?

写真:鶴長 あき

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「扇形車庫」とは、機関車を収納する車庫から線路が放射線状に延びていて、まるで扇のように見えるのでその名前がつきました。「彰化扇形車庫」には全部で12本の車庫線路があり、扇の要にあたる部分には「転車台(ターンテーブル)」と呼ばれる機関車の向きを変える大きな装置があるのが特徴です。

現役ならでは!目の前で動く機関車や転車台はド迫力!

現役ならでは!目の前で動く機関車や転車台はド迫力!

写真:鶴長 あき

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日本にも「扇形車庫」はいくつか残っていますが、使用されないか、あるいは資料館や博物館の展示の一環として動くものがほとんど。「彰化扇形車庫」は今でも現役で使用中!車庫内で点検や整備が行われたり、転車台を使って外の線路に出て行く様子を間近に見ることができます。

転車台や線路の周りには柵も何もないので、まさに「間近に」機関車が動く様子を見るのは圧巻の一言!ただし機関車もデモンストレーションではなく仕事なので、いつ動くのかは決まっていません。なので動くのを見れたらラッキーなんです。

「機関車のホテル」車庫の中には様々な機関車が

「機関車のホテル」車庫の中には様々な機関車が

写真:鶴長 あき

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扇形車庫は半円弧状になっているのが特徴ですが、その車庫の中には様々な機関車が整備の為、あるいは保存の為に鎮座しています。中には蒸気機関車も!すぐ間近まで行くことができるので、一緒に写真を撮ったりいい記念になりますね。他にはディーゼル機関車、電気機関車などを見ることが出来ます。

嬉しい参観無料

嬉しい参観無料

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こちらの「彰化扇形車庫」は、団体でない個人なら予約なしで自由に参観できます。休館日や時間は下に記載しましたので参照して下さい。参観は無料で、入り口の受付で名前・電話番号・時間・人数を書くだけ。身分証なども必要ありません。

「遊客禁止進入」と書かれたエリアは立ち入り禁止ですのでご注意を。柵などありませんので、小さいお子さんも段差や機械には注意してください。転車台の脇には、上から扇形車庫の様子を見れるよう見学台が設置されていますよ。

おわりに

いかがでしたか。今回は日本統治時代に作られ、台湾に現存する唯一の「彰化扇形車庫」をご紹介致しました。レトロな車庫や目の前で機関車が動く大迫力の様子をぜひ見にきてみてくださいね。

【彰化扇形車庫(交通部台灣鐵路管理局彰化機務段)】
住所:彰化市彰美路一段1號
(少し分かりにくい場所です。彰化駅の中にも案内が貼ってありますが行き方としては、駅を出て大通りを左に、左ななめ方向への道に入り、突き当たった線路沿いの道を右に歩いて、歩行者用の地下道をくぐると左手すぐです)
月曜休館
開放時間:平日13:00−16:00、土日祝日10:00−16:00

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/01/09 訪問

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