写真:かとう とも
地図を見る屋久島の温泉と言えば、普段は海の中に沈んでいて干潮時の前後2時間だけ入浴することができる「平内海中温泉」を語らずには始まりません。
「平内海中温泉」は島の南西部の平内集落の外れにあります。男女混浴で水着の着用は不可。(バスタオルや布を巻いて入るのはOKです。)トイレはありますが更衣室はなく、岩の陰で着替えるという、野性味あふれるなんとも開放的でワイルドな温泉です。
写真:かとう とも
地図を見る自然の地形を利用した岩の浴槽が4つあり、海に近づくほど海水が混ざってぬるくなります。小さい浴槽は上がり湯専用になります。この上がり湯専用の浴槽の水を桶で汲んで、入浴前に身体や髪の毛を洗います。その他にも手前には足湯専用の浴槽があるので、外から丸見えのこの温泉に入るのが恥ずかしい方は足湯をしながらのんびり海を眺めるといいでしょう。
滞在中の干潮の時間が夜で雲がない日があったら、とてもラッキーです!迷わず海中温泉に向かいましょう!波の音をバックミュージックに月や星の天体ショーを見ながら湯につかっていると、宇宙と一体化したような感覚を味わえます。
写真:かとう とも
地図を見る温泉の泉質はアルカリ性単純温泉、湧出部の源泉温度は46度ですが、浴槽内の温度はその日の天候や潮の満ち引き、浴槽の場所によって随時変化していて、大体38〜42度ぐらいです。入浴料は大人¥100で、入り口にある料金箱にいれます。
「平内海中温泉」は、集落の方々が毎日の生活の場として使っているお風呂で、管理や掃除も集落の方々が行っています。地元の方の迷惑にならないようにマナーをしっかり守って入りましょう。
写真:かとう とも
地図を見る平内よりさらに西の集落、湯泊集落の中にある「湯泊温泉」。海の目の前に岩の浴槽があり、海をみながらゆっくり入る事が出来ます。「湯泊温泉」は潮の干満に影響されず24時間いつでも入浴可能なので、忙しい旅人も自分の時間に合わせて入る事ができます。
男湯と女湯は小さな仕切りで分かれていて、上がり湯の小さな浴槽があります。「湯泊温泉」は、水着だけではなく、タオルや布を巻いての入浴も不可なので、湯船に入る時は気をつけましょう。
写真:かとう とも
地図を見るメインの浴槽からさらに奥へ歩いて行くと、4〜5人が入ったらいっぱいになってしまう「先の湯」という小さな岩の湯船が出てきます。ここのみ、水着の着用がOKになっています。メインの湯船に入るのはちょっと気後れしてしまう女性の方達や男女のグループ、家族の方は、水着を着てこちらに入るのをお勧めします。
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地図を見る温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で、温度は38度とぬるめです。入浴料は大人¥100。駐車場には更衣室やトイレがありますが、湯船の近くには脱衣所はありません。春〜秋の暖かい季節に入るのをお勧めします。
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地図を見る島の南の尾之間集落にある「尾之間温泉」。蛇の口の滝へ行く登山道の入り口がすぐ隣にあります。泉質は単純硫黄泉、玉砂利の湯船の底から湧き出す源泉温度はなんと49度ととにかく熱い温泉ですが、泉質はとろみがあり、お風呂上がりには肌がツルツルになります。
男女別の内湯のシャワーのお湯も温泉と贅沢なのですが、3つしかなく洗髪専用になっていて、浴槽を囲んで座り湯を桶で汲んで身体を洗ってから湯船に入るという、なんとも昭和の香りが漂っています。シャンプーやリンスなどのアメニティーは無いので、予め用意するか入り口で購入しましょう。
写真:かとう とも
地図を見る温泉の入浴料は大人¥200。入り口手前には足湯もあります。熱いのが苦手な方は、登山の後にここで足湯をするだけでも、かなり疲れがとれるのがわかります。
地元の方が毎日通う社交場でもある「尾之間温泉」。上質な泉質と、地元の人たちと会話をしながら湯船を囲う昔ながらの古き良き日本を思い出させるこの温泉は、とっても熱いのですが、1度ハマると何度も通ってしまうリピーター率がとても高い温泉です。
写真:かとう とも
地図を見る島の北東の楠川集落にある「楠川温泉」。シャワーの数は2つだけ、湯船も6人ほど入ったらいっぱいになるぐらいとこぢんまりとしていますが、アルカリ性単純泉の源泉(27℃)を加熱した、優しい肌触りの温泉です。
入浴料は大人¥300。こちらの温泉には固形石鹸が置いてありますが他のアメニティーは無いので、予め用意するか入り口で購入しましょう。
写真:かとう とも
地図を見る入浴後に時間があったらすぐ帰らずにレトロな休憩室でのんびりしていきましょう。窓の外には小川が流れヘゴの大きな木が茂っていて、屋久島らしい景色を楽しむ事ができます。運がよければ、初夏にはホタルにも出会えるかもしれませんよ。
写真:かとう とも
地図を見る2009年にオープンした、屋久島で最も新しい温泉施設である「ゆのこの湯」。宮浦から白谷雲水峡へ向かう途中にある「屋久島総合自然公園」の敷地内にあります。
写真:かとう とも
地図を見る「ゆのこの湯」は事前予約制で、施設内は完全貸し切りの部屋が2つに分かれていて、予約時に伝えた到着時間にあわせて五右衛門風呂に薪で火をおこして沸かしておいてくれます。
現代ではなかなか目にすることがなくなった本格的な五右衛門風呂。入り方は、釜の底が熱くなっているので、隣に置いてある底板をお湯に入れてその上に乗って入ります。風呂釜に火の余熱が残るので、普通のお風呂より身体の芯まで温まり、出た後もポカポカ長く余韻が残ります。
泉質は単純硫黄泉、料金は大人400円。アメニティーはないので持参します。家族やカップル、友達同士でプライベートな時間を満喫しましょう。
上記で紹介した温泉は、基本的に公共の温泉で値段も安く、アメニティーは置いていないので自分で用意する必要があります。地元の常連客が生活の場として毎日利用しているので、湯船に入る前にしっかり身体を洗ったり、夕方の混雑時を避けたり、大人数での入浴をしないなどの配慮をしましょう。
登山や島内観光の後に手ぶらで温泉に寄りたい方や、設備が整った奇麗な温泉を利用したい方は、東部空港の近くにあるサウナや数多くの湯船が魅力の「縄文の宿まんてん」や、南部尾之間にある大浴場からの抜群の眺望と泉質が自慢の「JRホテル屋久島」などのホテルの日帰り温泉を利用するのがよいでしょう。
バラエティー豊かな屋久島の温泉の中から、自分にあった温泉を見つけて満喫してみてくださいね。
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(2024/4/20更新)
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