写真:手塚 大貴
地図を見る朝のマラッカは、1日の中で最も静かに街の雰囲気を楽しめる時間帯。観光客で混雑してくる前に、街を散策してみましょう。
オススメは、街を南北に流れるマラッカ川沿いの遊歩道の散策。川沿いにカフェやゲストハウスが並び、その壁面にカラフルな絵が描かれているのです!
マラッカの歴史などが描かれ、見ているだけで心がワクワクしてくるような色とりどりの壁画ばかり。川面に壁画が映る風景が美しく、まさに「絵になる」風景となっています。
マラッカ川沿いに北へ歩くと辿り着くのは、マレーシア伝統の高床式住居が建ち並ぶカンポン・モルテンと呼ばれる地区。マレー系の人々の昔ながらの生活の一端を見ることができます。
写真:手塚 大貴
地図を見るいよいよマラッカの観光を本格的に始めましょう。
まず向かうのは、マラッカの中心となっているオランダ広場。ここを起点にして、世界遺産に登録されたポルトガル・オランダ支配時代の教会や史跡を巡るのが最適です!
オランダ広場に面した赤い建物はキリスト教会。18世紀のオランダ支配時代に建てられたプロテスタント教会です。その隣には旧オランダ総督邸であるスタダイスがあり、ともに内部見学することができます。
また16世紀のポルトガル支配時代に建てられたサンチャゴ砦やセントポール教会も必見のスポットです。
いずれも徒歩で周ることができますが、あちこちで目にする三輪自転車タクシー、トライショーに乗ってみるのもオススメ!造花で装飾されたド派手な車に揺られるのはマラッカならではの体験です。
写真:手塚 大貴
地図を見る午後はマラッカの旧市街であるチャイナタウンへ。プラナカンの伝統的な邸宅を巡りましょう!
プラナカンとは、中国人男性とマレー系女性とが結婚して生まれた子孫のこと。彼らは中国とマレーを融合させた独特のプラナカン文化を形成し、ヒーレン・ストリートなどにその邸宅が並んでいます。
ババ・ニョニャ・ヘリテージ・ミュージアムでその豪華絢爛な暮らしぶりを見ることができるほか、ホテル・プリやババ・ハウスなど、ホテルに生まれ変わったプラナカンの邸宅に宿泊してみるのも旅の思い出となるでしょう。
同じくチャイナタウンにあるハーモニー・ストリートにもぜひ行ってみて!仏教、イスラム教、ヒンドゥー教の寺院が同じ通りに並ぶ光景は、いくつもの宗教が共存するマレーシアの文化を象徴しています。
写真:手塚 大貴
地図を見る夕暮れ時、セントポール教会が建つ丘に再び上ってみましょう。街を見渡すビューポイントとなっているセントポールの丘の上からは、マラッカ海峡に沈む美しい夕日を望むことができるのです!
マラッカの夕日を一躍有名にさせたのが、沢木耕太郎の名作『深夜特急』。沢木氏は長い旅の途中でマラッカに立ち寄り、「とてつもなく大きく赤い」と表現される夕日を見ることになるのです。
『深夜特急』を読んで、マラッカの夕日に憧れを抱いた人も多いのではないでしょうか。
大きく、赤く、そして美しい、マラッカ海峡に沈む夕日。『深夜特急』に描かれているように、落下するように沈んでいく夕日は、旅人にとって永遠に忘れられない光景となるでしょう。
写真:手塚 大貴
地図を見るマラッカは夜も魅力的。週末の夜だったら、チャイナタウンのジョンカー・ストリートへ行ってみましょう。毎週金・土・日曜の夜、ナイトマーケットが開催されます!
雑貨やアクセサリー、おもちゃなどを売る露店が並ぶナイトマーケットの魅力は、その楽しげな雰囲気。観光客や地元の人々で賑わう通りを歩いているだけで、日本の縁日に来ているかのような気分になってきます。
またジョンカー・ストリートには大きなステージがあり、週末の夜にはカラオケ大会などがよく開かれるので、そんなローカルな光景を楽しむのもいいでしょう。
このほか、マラッカ川のクルーズで夜景を眺めたり、電飾が煌く夜のトライショーに乗ったりするのもオススメです。
マラッカへはクアラルンプールからバスで約2時間、シンガポールからバスで約4時間とアクセスも便利。短期の旅行でも、気軽に訪れることができる街です。
古い教会や史跡、プラナカンの邸宅、そして美しい夕日・・・。マラッカには旅人のロマンを掻き立てる魅力があります。
これだけ多彩な魅力を持つ街でありながら、たった1日だけで存分にその魅力を満喫することができるのがマラッカの良いところ!
この街を1日巡り歩けば、様々な民族が共存し、多様な文化が育まれているマレーシアという国の素晴らしさにも、きっと気付くことができるはずです。
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(2024/3/29更新)
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