金目鯛は、名前に“鯛”とつくものの、タイ科とは別の種類の魚。特徴は体の赤さと金色の大きな目で、一言にキンメダイといっても、ナンヨウキンメやハシキンメなど種類がいくつかあるとのこと。
また下田魚市場にて主に水揚げされるのは、「地金目(ジキンメ)」と呼ばれる近海モノ、大型船による遠征漁で下田漁港にて水揚げされる「沖キンメ」、神津島から八丈島周辺で釣られてくる「島キンメ」の3つに分けて考えられるようです。そう、下田魚市場にはたくさんの金目鯛が集まっているというわけですね!
よって、「金目三色丼」の“三色”というのは「地金目」をはじめ、そのいくつかの金目鯛の種類の中から3種が乗せられているという贅沢な逸品!
同じ“キンメ”と名の付く魚でも、生息する場所が違えば、当然味わいも異なります。それぞれの身の歯ごたえや脂ののり方などの違いをひとつの丼上で食べ比べできるなんて、まさに至福のひとときです。これも、金目鯛の水揚げ日本一を誇る下田の魚市場内に店を構える「金目亭」だからこその美味かもしれません。
金目鯛は、炙ることでその脂がにじみ出し、旨味が封じ込められながらも脂がのってくると聞きます。「あぶり金目丼」は、もともと脂ののった美味しい「地金目」を炙ってトロリといただけちゃうひと品!
また、丼の上を飾る金目鯛を全て“炙り”のみで染めていないのがさすが!実は炙った地金目とはまた別に、表面だけにさらりを熱を通される「湯霜」の技が用いられているらしき霜降り状態の身も確認!
異なる調理法は、身の食感や脂の乗り方、魚の本来もつ甘みなどに繊細なままに変化をもたらすものです。2種の技法でしつらえられた丼からは、味わいのグラデーションを感じ取ることができます。
金目鯛と聞くと、まっさきに煮付を思い浮かべる人が大半であると思います。そして、伊豆半島にある旅館やホテルでも、地元の名産金目鯛を煮付けたお料理を、看板に掲げているところが多く見受けられます。
よって、水揚げ日本一の下田港の金目鯛メインの食事処で、やっぱり外したくないのが煮付!
なお、「極上金目煮付定食」は小さな子ども連れで入店した際にも食べさせやすいメニューです。身がふっくらとしてやわらく、少し甘い味付けは子どもも喜んでいただける味。煮付けを大人がお箸でほぐし、口に身を運んであげると、パクパク食べてくれますよ。
定食なのでお米やお味噌汁もついているので、満足感もバッチリですよ!
※煮付けの他、ふのりの味噌汁、お米、小鉢、お刺身が付いています
「金目鯛といえば煮付けだよね!でも、新鮮金目を生で味わうのも魅力的…」と、だいたいその2通りの狭間で心を揺らす人が多いようですが、忘れてしまってはもったいないのが天丼の存在です!
エビやお野菜、そして金目鯛の天ぷらがお米の上にドドーンと乗って登場するのですが、ボリューミーな見た目に感動!「金目亭」の丼物としては満腹指数はNo.1かもしれませんね。
お刺身系の丼とはまたうって変わったテイストのお品がきとなるので、夫婦やカップルでの来店であれば、「三色丼」などの刺身系と「天丼」を注文し、仲良くシェアして2つの味を堪能するのもひとつの手です!
水揚げ量と抜群の鮮度をを誇る下田魚市場の金目鯛。そんな環境を存分に美味しさに活かしているのが「市場の食堂 金目亭」なのです。
実はこのお店は、「下田魚市場の中に食堂を設置したい!」といったみんなの声をきっかけに平成26年5月にオープンし、翌年リニューアルしたお店だそうです。そんな大勢の活力を取りまとめたのが、伊豆漁協の名物組合長とのことで、「金目亭」で提供されているメニューの中には、その組合長の名前が付けられた「組合長定食」という豪華御膳も発見できます。
内容は地金目の煮付けに、金目鯛のミニ丼、刺し身の器に、サザエの土佐煮や南蛮漬け、小鉢そして伊勢海老の味噌汁がセットとなって2900円。一度は食べてみたい存在感たっぷりのお品がきですね。
ぜひ絶品金目鯛のいろいろな味を楽しみに、南伊豆の旅に出かけてみてくださいね!
なお、早朝から稼働している魚市場ならではの朝定食が素晴らしいコストパフォーマンスを見せています!マグロの切り身の丼、ふのりの味噌汁、小鉢がついてなんと600円というから嬉しい!!早朝に下田近辺を通過する場合にも立ち寄る価値ある一軒ですよ。
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(2024/4/20更新)
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