「毘沙門天大祭」が開催される妙法寺は、富士市のJR吉原駅からすぐ近くにあります。祭りの期間中、駅から境内までの約1kmの沿道に、だるま店や露店約500店が軒を連ね、毎年県内外から25万人を超える多くの参拝者で賑わいます。
毘沙門天像を本尊とする妙法寺の創建は1627年と伝えられ、「毘沙門さん」と呼び親しまれています。祭りの起源は、大祭中にご神体の毘沙門天を拝むと願いが叶うとされ、新しく人々の願いを聞き入れてくれることから始まりました。大祭では、群馬県の高崎、東京都の深大寺と並ぶ「だるま市」が開催され、境内には、だるま店が所狭しと覆い尽くすかのように軒を連ねています。早速、境内を散策してみましょう!
【毘沙門天大祭】
2016年2月14日(日)・15日(月)・16日(火)
境内を散策すると、あまりにもだるま店が多く、同じ様に見えてしまいがち。ですが、お店によってだるまの顔は違っていて、微妙に目のラインが変わっていたり、手作業で行うためか全く同じものはないのが面白いところ。
だるま市では、「高崎だるま」や「松本だるま」など、全国各地のだるまが売られていますが、ここを訪れたら見逃せないのが、こちらのだるま。よく見てみると、黒い髭が付けられただるまがあるのが分かりますか? このだるまは、ここ富士市発祥の「鈴川だるま」で、言わばご当地だるまです。お寺に祀られている毘沙門天は「戦の神」とされ、毘沙門天にあやかったもの。商売繁盛や家内安全など、縁起物として人気があるので如何でしょうか?
だるまと言えば、赤色が定番!ですが、会場では赤色の他、ご覧のようなだるまも販売されています。黄色・青色・緑色など、実に様々なだるまが売られていて、黄色は金運など色によって御利益もいろいろ。家内安全など、普通のだるまの御利益にプラスして、恋愛運アップ、学業成就など自分の願いにあっただるまを買うことができます。
だるまは、手のひらに乗る小さなサイズから特大サイズまで、大きさもいろいろ。小さなだるまはお部屋に飾っても可愛く、神棚などに祀る堅苦しい感じではなく、身近に感じられるだるまなので、きっと願いが叶うはず。本殿東側の開眼堂では、お寺のお上人達が、だるまの片方の目を入れてくれる「だるま開眼祈祷」も受け付けているので、強力なパワーを得たい人はこちらもお勧めです。
会場では、だるまだけでなく、こんな熊手も販売しています。人の顔より遥かに大きな熊手で、お値段も数万円する代物もあるのだとか。見ているだけでも実に華やかで、商売繁盛や無病息災などに効き目ありなので是非如何でしょうか?
祭り期間中、梅やみかんの苗木、鉢植えなどを販売する恒例の「植木市」も同時開催されます。また、富士宮やきそばなど、ここならではのご当地料理が味わえる出店もあるので、要チェック!!
毘沙門天大祭に訪れたら、お土産はこちらのお店がお勧め! この「坂田菓子店」は、お寺の鳥居前にある老舗菓子店。この大祭に合わせてのみ営業する珍しいお店です。
ピーナッツを粉砂糖でまぶした「招福魔滅」、どら焼きの皮でこしあんを包んだ長細い形をした「とら巻」など、開運招福に御利益がありそうなお菓子を販売しています。「とら巻」は、聖徳太子が夢枕に毘沙門天がとらの日、とらの刻に現れたという法話から生まれたお菓子。素朴な味わいでボリューム満点。祭り限定販売のお菓子なので、是非味わってみては如何でしょうか?
毘沙門天大祭に訪れたら、本殿で手を合わせるのをお忘れなく! ご神体を拝むと願いが叶うそうで、本殿前には、体の痛いところを御布でさすれば痛みがなくなるとされる「お身拭い毘沙門天像」もいらっしゃいます。御布は、売店で売っているので、是非試してみて下さいね。
お守りなどを売る売店の横では、小さなだるまが付いた「だるまみくじ」の販売もしていますよ。祭りでは、火を焚きあげる秘法「火の祈祷」や、古くなっただるまを焚く「おたきあげ」など、さまざまな行事も行われます。本殿前では、スピーカーからお経などが聞こえ独特な雰囲気。お寺に居るだけでも御利益が得られそうで、福を自ら招きに妙法寺「毘沙門天大祭」へ足を運んでみませんか?
大祭期間中は、車の混雑が予想されるので、電車などの公共交通機関で行くのがお勧めです。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索