おこた川床でほっこり♪伊豆・湯ヶ島の湯宿「たつた」が楽しくて癒される!

おこた川床でほっこり♪伊豆・湯ヶ島の湯宿「たつた」が楽しくて癒される!

更新日:2016/01/13 16:47

安藤 美紀のプロフィール写真 安藤 美紀 おこもり温泉宿探求家、おいしいもの探検家
川のせせらぎを聞きながら食事ができる川床。京都では有名ですが、静岡県伊豆市にも川床があるのをご存知でしょうか?
伊豆の湯ヶ島にある「たつた」は、関東で唯一川床がある温泉旅館。しかも、ここはただの川床ではありません。2015年冬から“こたつと川床”が夢のコラボした“おこた川床”がスタートし、楽しくて癒される!と評判になっています。源泉掛け流しの温泉宿「たつた」で、至高のぬくぬくを感じてみませんか。

幸せを授ける七福神がお出迎え!

幸せを授ける七福神がお出迎え!

写真:安藤 美紀

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都心から車で約2時間、伊豆市湯ケ島にあるのが温泉旅館「たつた」です。湯ヶ島は伊豆半島の中央にあり、天城山や石川さゆりさんの歌“天城越え”で有名になった浄蓮の滝がある温泉郷として知られています。「たつた」の創業は昭和38年、湯ヶ島の中でも老舗の温泉旅館になります。

旅館に入ると、ゆとりある玄関前でゲストを出迎えてくれるのは、七福神。
ここにいる神様たちは、ゲストの来館を歓迎したり、ゲストが無事帰宅できるよう“守り神”として置いているのだとか。

なんとこの七福神、よく見るとお一人お一人にシャクナゲの花が刻まれています。シャクナゲは「たつた」の近くにある天城山に群生地があり、このあたりでは有名な花。その花を七福神に入れることで、個性的な七福神になっています。運気も上げてくれそうな珍しい七福神なので、じっくり眺めてみてくださいね。

心も体も幸せになる“おこた川床”

心も体も幸せになる“おこた川床”

写真:安藤 美紀

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「たつた」は、“水のみち”と“風のみち”をテーマに掲げている温泉旅館。自然豊かな湯ヶ島で、ゆっくり寛いで欲しいという想いが込められています。

その最たるものが、川床のスペース。
ここでは、伊豆の穏やかな渓流 猫越川(ねっこがわ)のせせらぎを聞いたり、天城山を吹き抜けるゆるやかな風を感じながら、食事ができようになっています。

そんな雰囲気抜群の川床ですが、冬イコール寒いというイメージから、今まで冬の間はストップしていました。

しかし、ここは気候が温暖な伊豆。こたつやストーブを置けば、冬でも快適に川床が楽しめるのでは…?ということで、2015年の冬から“おこた川床”をスタート。ゲストの間で、楽しいし癒される!と話題になっています。

“おこた川床”は、こたつやストーブの他にもちゃんちゃんこが用意されていたり、座席の横にアクリル板を取り付けることで、外の風を防ぐ工夫も。“おこた川床”は心地良い冬の空気を感じながら、風情ある川床を快適に楽しめるのが人気の理由です。

冬は軒下だけで営業するため、こたつ席は限定5席のみ。春前くらいには奥のスペースまで開放されるため、9席になります。いずれにしても大人気の“おこた川床”。予約は早めにしておくほうが安心です。

ポカポカになれる川床料理とは?

ポカポカになれる川床料理とは?

写真:安藤 美紀

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“おこた川床”のお料理は、自然を満喫できる川床ならではのものが多くみられます。
その一つが、炭火で温めて食べる焼き物。川床は外だから煙が出てもぜんぜんOK!アウトドア感覚で、鮎の干物を焼いたり猪のスモークを温められるのです。

他にも、芯から体をポカポカするお料理といえば、やっぱりお鍋ですよね。「たつた」では、天城特産のわさびと天城軍鶏(シャモ)を入れて煮込む“伊豆屋わさび店直納のわさび鍋”が出されます。

えっ、わさびをこんなに入れても大丈夫?しかも温めるの!?
と驚いてしまう“わさび鍋”ですが、食べてみるとツンとした辛さは全然なく、むしろわさびの甘さを味わうことができます。普段辛いのが苦手…。という方でも、最後まで美味しく食べられますよ。

ポカポカのお料理とともにお酒をいただけば、完全にノックダウン。
あまりの心地良さに、こたつから出られなくなってしまうかもしれません。そして、心地よいぬくぬくに包まれてウトウト…。寝落ちしてしまう可能性大です。

開放感抜群の貸切風呂で癒される

開放感抜群の貸切風呂で癒される

写真:安藤 美紀

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「たつた」のお風呂は、源泉掛け流しの温泉を使用したお風呂も魅力!
大浴場の他に3種類の貸切風呂があり、ゲストは予約制(45分間)で利用することができます。

一番人気の貸切風呂 かぐやの湯は、その名の通り竹林に囲まれたワイルドな野天風呂。大きな岩が浴槽になっていますが、この岩は他から持ってきた訳ではなく、もともとここにあった岩をくり抜いて作ったものだとか。ここまで開放感溢れるお風呂は、なかなかありません!自然に包まれる感覚で、温泉をお楽しみください。

雰囲気の良さもさることながら、驚いたのは温泉の泉質の良さ!
「たつた」の泉質は、ナトリウム・カルシウムー硫酸塩泉。温泉の成分表を見てみると、美人の湯の成分でもある硫酸イオンの濃度が規定値の4.5倍も!また、pH(ペイハー)値も8.0と高く、美人の湯の条件を2つも兼ね備えた温泉です。

「たつた」では天城の源泉を3本引き込み、温度の調整はすべて湯量の調整で行っているそう。だから、循環濾過など一切なく、良質な源泉をそのまま源泉かけ流しで楽しむことができるのです。

囲炉裏で焼かれる絶品アジを朝食に

囲炉裏で焼かれる絶品アジを朝食に

写真:安藤 美紀

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川床と温泉をたっぷり堪能したら、お楽しみは翌朝の朝食。
朝食会場は川床とは場所が変わり、館内にあるお食事処 蛍でいただきます。

朝食のアジは店内の囲炉裏で焼かれます。囲炉裏でじっくり焼かれたアジの香ばしいこと…!おいしい香りに包まれて、食欲がいっそう湧いてきます。

さらに朝食で人気なのが、目の前で火を入れて蒸して作る自家製とうふ。7種類の薬味と一緒にいただくホカホカのとうふは、大豆の味を活かした優しい味わいです。この他にも、天城名物わさび漬けや、甘くてみずみずしいの三島野菜も朝からたっぷりいただけますよ。

1年中楽しめる温泉旅館「たつた」

「たつた」はホタル鑑賞ができる宿としても有名で、“おこた川床”がある猫越川の反対側の本谷川では、毎年6月になると多くのホタルが飛ぶことで知られています。寒い季節が終わっても、ホタル鑑賞や涼しい川床で1年中楽しむことができますよ!

「たつた」では、貸切風呂の増設や蛍を眺めるテラスを新設するなど、今後装いがかなりパワーアップされる予定。現在、設備としては最新のモダンな作りではなく昔ながらの趣あふれる旅館ですが、今後の進化も見逃せません。

せわしない日々を送っている方こそ、訪れてほしい「たつた」。心も体もしっかり癒してくれる湯ヶ島の温泉宿で、至福の時を過ごしてみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。

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