ホーチミンで最高級の焙煎珈琲を「シンコーヒー」

ホーチミンで最高級の焙煎珈琲を「シンコーヒー」

更新日:2018/07/26 18:52

古川 悠紀のプロフィール写真 古川 悠紀 ベトナム全国旅ライター
ベトナムのコーヒーといえば、アルミ製の独特なフィルターを使って淹れるものを連想する方も多いでしょう。しかし、ホーチミンでは、焙煎からこだわるコーヒーをだすお店が増えてきています。今回紹介するシンコーヒーは、高級自家焙煎のコーヒーが飲めるカフェとして、現地の若者を中心に支持されています。世界各国から取り寄せたコーヒーと、抽出器具を選べるのはホーチミンでもここだけ。シンコーヒーの魅力をお届けします。

ホーチミン市内に2店舗構える自家焙煎珈琲店

ホーチミン市内に2店舗構える自家焙煎珈琲店

写真:古川 悠紀

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シンコーヒーは、ホーチミンのドンコイエリアであるグエンティエップ(Nguyen Thiep)通りに2015年9月にオープンしたのがはじまり。2016年1月には、同じくドンコイエリアにあるホーフアンギエップ(Ho Huan Nghiep)通りに2号店をオープンするに至りました。

今回魅力をお伝えするのは2号店ですが、いずれも市民劇場から徒歩10分圏内の場所に位置しているので、ドンコイエリアの散策をしている旅行者は、歩き疲れたときにふらっと立ち寄ってみてください

日本の自家焙煎珈琲店をイメージした内装

日本の自家焙煎珈琲店をイメージした内装

写真:古川 悠紀

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ベトナム人のオーナーは、日本で4年間コーヒーの市場や作り方の研究、日本人のトレンドに合ったコーヒーの味を引き出す訓練をしてきました。内装はフランス風でもイタリア風でもなく、日本の高級自家焙煎珈琲店をイメージしています。モダンながらも、どこか懐かしい雰囲気を感じることができます。

店内は奥行きのある吹き抜け2階建て。カウンターが設けられていて、バリスタがコーヒーを淹れる様子を見学することができます。また、旅行者にとってはベトナム人の日常の一コマをうかがえる貴重な場ともなるでしょう。

生豆を仕入れるこだわりよう

生豆を仕入れるこだわりよう

写真:古川 悠紀

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店内では、バリスタたちが至るところでコーヒーを作っている光景をうかがうことができます。カウンターでコーヒー液を抽出しているバリスタはもちろんのこと、テーブル席で自家焙煎しているバリスタ、生豆を品質別に仕分けしているバリスタなどなど。仕分けはすべて手作業で行い、割れていたり、劣化している豆を弾きます。残った豆を自家焙煎機にかけてローストすると、香ばしい風味豊かなコーヒー豆が誕生します。その一連の作業を見学できるのも、シンコーヒーの魅力。

コーヒー液の抽出方法を指定できる

コーヒー液の抽出方法を指定できる

写真:古川 悠紀

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何も指定しなければ、通常のドリップコーヒーとなりますが、せっかく焙煎コーヒー店に来ているのですから、淹れ方にもこだわってみたいところ。淹れ方は6種類あり、フレンチプレスやサイフォン、コールドプルーブ、ベトナム式などがあります。

パフォーマンスとしておすすめなのはサイフォン。まるで理科の実験を思わせるような器具を使って、水蒸気の膨張を利用してコーヒー液を作ります。「ベトナム旅行に来たんだから、ベトナム式を」と考える旅行者は、ベトナムの特製フィルターを使ったドリップコーヒーをオーダーしましょう。

世界10か国以上から輸入しているコーヒー豆

世界10か国以上から輸入しているコーヒー豆

写真:古川 悠紀

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エチオピア、コロンビア、ジャマイカ、ケニア、パナマ、インドネシアなど10か国以上のコーヒー豆の主要国から輸入しているのも特徴の一つ。数種類の産地国のコーヒーを日替わりで楽しめる「スペシャル・ティー・コーヒー」が店の人気メニューです。もちろんベトナム産も用意しており、国内随一の品質を誇る中南部高原地帯ダラットで育まれたコーヒー豆は、適切な焙煎をすることで芳醇な香りを引き出すことができます。

最高のコーヒーを旅の思い出に

ベトナムではフランス統治下時代からコーヒー文化が深く浸透しています。しかし、ベトナムで栽培できる豆は渋みが強いロブスタ種が主のため、なかなかコーヒーの味わいが発展できない背景もあります。そんな中、シンコーヒーで使用している豆はアラビカ種100%。最高級のベトナムコーヒーをホーチミンで嗜んでみてください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/01/06 訪問

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