写真:フルリーナ YOC
地図を見る「クラウゼン峠」を超えるバス路線はリンタールがスタート地点。リンタールはチューリッヒから直通電車でもアクセス可能な緑の美しい谷です。リンタールの山の上には絶景の村ブラウンヴァルトがあり、ここで宿泊もオススメ!
この写真はブラウンヴァルトの村から見下ろしたリンタール(リン谷)です。峠越えバスはこの谷からスタートです。
写真:フルリーナ YOC
地図を見るバスはリンタール駅前から出発。標高672mのリンタールから1952mのクラウゼン峠へとグイグイ高度を上げていきます。この峠道はツール・ド・スイスのコースにもなっていて、マウンテンバイクのメッカ。峠を登るバイカーもたくさんいます。
切り立ったイェーガーシュテック連峰(2584m)と、その裾野に広がる緑の牧草地のコントラストは絵のように美しい風景!バスも停まるウルナーボーデン村からはフィーゼテングラートまでロープウエイも出ていて美しいトレッキングコースもあるので、ブラウンヴァルトに滞在してゆっくりトレッキングを楽しむのもオススメです。
写真:フルリーナ YOC
地図を見るバスでの峠越えをお勧めする理由は、絶景だけではありません。電車では味わうことが出来ないアルプスの魅力を味わえるのです。スイスのバスは、ポストバスといいます。その名も郵便バス!これは郵便馬車の歴史を引き継いだもので、今もバスの運転手さんは村のポストで郵便物を集配しながら次の町へ向かいます。
クラウゼン峠は観光地化されすぎていない昔ながらの峠道なので、放牧の牛がバスの横まで歩いて来たり、ヤギがお昼寝していたりと、とってものどか。バスのクラクションも郵便馬車時代のホルンの音を模しているので、カーブを曲がるたびにピーポーパー・ピーポーパーと楽しい音を山々に谷間に響かせ、もうアルプス気分最高!
写真:フルリーナ YOC
地図を見るクラウゼン峠にはホテルがあり、お昼に峠を通るバスには昼食休憩が1時間あります。急ぐ方は峠休憩の無いバスに乗ることをお勧めします。峠までは進行方向右側が眺めがよく、峠を過ぎて下り道は左側の眺めが良いです。バスはほとんど混みませんので、峠を過ぎたら左側に席替えしましょう。
ドライブの後半は、スイス建国の地、ウイリアム・テル伝説の残るアルトドルフへとつづら折りの坂道を降りてゆきます。ドライブ後半は美しくのどかな緑の絨毯の道。咲き誇る黄色の花々、青空に枝を伸ばす絵のように美しい木々。険しい前半の風景とは一転した優しい風景が広がります。
写真:フルリーナ YOC
地図を見るクラウゼン峠越えバスの終点はフリューエン。フリューエンは<4つの湖の地>という意味の「フィア・ヴァルト・シュテッテ湖」の畔にあります。この湖一帯はスイス建国の地で、終点手前の古都アルトドルフのバス停前にはウィリアムテル親子の銅像が立っています。
実はこのアルトドルフはシラーの戯曲「ウィリアム・テル」の中で、ウィリアムテルが、息子の頭に乗せたリンゴを矢で射抜く場面の舞台。広場にはウィリアムテル親子の銅像が立っています。バスが銅像の前で停まるので、運転手さんにちょっとカメラを見せると「撮ってきていいよ」と言ってくれるはず!
いかがでしたか?王道のスイスも魅力的ですが、観光客がひしめく場所だけではなく、のんびりと絶景を楽しめるこんな穴場もぜひ訪れていただきたいです。リンタールのブラウンヴァルトは大パノラマが広がるリゾートでこちらもオススメの町です。
チューリッヒからルツェルンやリギ山へ抜ける時には、ぜひオススメのコースです。またフィアヴァルトシュテッテ湖畔には魅力的な町が点在し、船で回るのもオススメです。また、ポストバスルートは他にも絶景ぞろいです。ぜひピーポーパーのクラクションと共に絶景を楽しんでみてください。それでは皆さん、素敵な旅を!
この記事の関連MEMO
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/19更新)
- 広告 -