一度は行きたい天空の遺跡!ペルー随一の世界遺産マチュピチュを巡ろう

一度は行きたい天空の遺跡!ペルー随一の世界遺産マチュピチュを巡ろう

更新日:2016/02/05 11:00

ペルーの代表的な観光名所であり、世界遺産にも指定されているインカ帝国の遺跡、マチュピチュ。世界遺産人気ランキングには必ずと言ってよいほど上位に君臨し、各国から多くの人が訪れています。海抜約2400mの山頂にそびえるこの空中都市は、いかに造られたのか、また何のために造られたのか、いまだに多くの謎が残されています。神秘に満ちた奇跡の遺跡マチュピチュ。これを読めば、あなたも行きたくなること間違いなし!

旅人を魅了してやまない空中都市マチュピチュ、その神秘と謎とは

旅人を魅了してやまない空中都市マチュピチュ、その神秘と謎とは
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マチュピチュは、ワイナピチュ山とマチュピチュ山の鞍部に築かれた海抜約2400mに位置するインカ帝国の遺跡。麓からはその姿が見えないことから、“空中都市”と呼ばれています。
ユネスコの世界遺産にも指定されているマチュピチュは、一度は訪れたい人気世界遺産ランキングでも常に上位にランクインしている非常に有名な観光スポットです。繁忙期には、3ヵ月前でさえマチュピチュ駅行きの電車のチケットが取れないこともあるほど。毎日実に2000人もの見学客が訪れます。一体なぜ、マチュピチュはここまで多くの人々を魅了し続けるのでしょうか。そして、そもそもマチュピチュは何のために存在したのでしょうか。

マチュピチュの建設は1540年頃と言われており、インカ帝国第9代皇帝パチャクティの時代のものとされています。その総面積は約5km2で、敷地内には200戸もの石の建造物や山の斜面を利用した段々畑、大小の広場があります。特に、建造物の石組みにはツナギが一切使われておらず、当時のインカ文明のすばらしい技術を垣間見ることができます。ここは通常の居住区というよりは、貴族の避暑地や別荘として使われていたという説もありますが、実際のところは解明されていません。そのうえ、どのように建設したのか、材料となる巨石をどこで調達し、どのようにこの高さまで運んだのかも、未だに謎に包まれているのです。

スペイン侵略の後も、マチュピチュはついに発見されることはありませんでした。そして1911年、アメリカの歴史学者ハイラム・ビンガムに発見されることでようやく400年もの長い眠りから目覚めたのです。今でもマチュピチュについての研究は続けられていますが、この多くの謎と神秘が、人々の心を魅了してやまないと言えるでしょう。

マチュピチュへの道のりはけっこう険しい!その先の光景に思いを馳せて

マチュピチュへの道のりはけっこう険しい!その先の光景に思いを馳せて
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マチュピチュは、海抜約2400mに位置するまさに空中の遺跡。ここに行きつくまでは思うほど簡単ではありません。個人で行くも良し、ツアーに参加するも良し、旅の経験や自分の体力を見極めながら行程を決めるといいでしょう。

まず、ペルーの南東に位置する都市クスコから列車“ペルーレイル”を利用します(ハイラム・ビンガムのみポロイ発)。列車はハイラム・ビンガム(高級)、ビスタドーム(中級)、エクスペディション(低級)に分かれているので、お財布と相談して予約をしてください。繁忙期には3ヵ月前でも予約が取れないこともあるので、計画は早めに立てて行動するのがベストです。
乗車時間は約4時間と長めですが、車窓から見る風景は田園や畑、谷や川と様々に顔を変えるので飽きることはないでしょう。車内は冷えるので、防寒対策も忘れずに。列車の等級によっては食事や飲み物がサーブされますし、低級列車でも飲食物を販売しています。ゆっくりと列車の旅をご堪能あれ。

列車の終点はもちろんマチュピチュ駅。駅前にはカラフルな民芸品市場が広がり、アンデスの手工芸品やアルパカの毛を使ったセーターなどが所狭しと売られています。帰りにお土産を買っていくのもいいでしょう。ここからバスに乗り換え、マチュピチュ入口を目指します。バスチケットの購入が必要なのでご注意を。川沿いにしばらく行くと、かの有名なハイラム・ビンガム・ロードにたどり着きます。斜面に造られたこのジグザグの道は、なんと13回もの急カーブを繰り返しながら一気に400mを上るタフな行程。車に酔いやすい人は必ず酔い止めを飲んでからバスに乗るようにしましょう。

約30分でやっとマチュピチュの入口に到着です。400mを見下ろす山々の絶景ももちろんお見逃しなく。入口でチケットのチェックを受けて、いよいよ遺跡までもうひと踏ん張りです。なお、個人ですべて手配する場合、マチュピチュの入場チケットは必ず事前に予約し、発券しておく必要があります。チケットが無いと現地に到着しても立ち入ることができません。

このように、マチュピチュにたどり着くまでには意外と手間がかかります。心配な人は、やはりマチュピチュ観光が組み込まれたツアーに申し込むのがベストでしょう。

いよいよマチュピチュ遺跡内へ!ルート&スポット解説

いよいよマチュピチュ遺跡内へ!ルート&スポット解説
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チケットのチェックが済んだら、焦る気持ちをおさえて歩くこと30分ほど。石の敷き詰められた山道や急な坂、階段を進んでいきます。角度もけっこうあるので、なかなかの体力が必要。必ず歩きやすい服装で臨みましょう。
息があがってそろそろしんどいなと感じる頃に、いきなり視界が開けます。そして、あなたが憧れたあの光景が目に飛び込んでくるでしょう。そう、マチュピチュ遺跡の全景です。テレビやポストカードでもあまりに有名な景色ですね。ここでは思う存分写真を撮ってください。もちろん、多くの人がここで写真を撮るので、譲り合いの精神はお忘れなく。

マチュピチュでは各スポットの巡行ルートが決まっています。ここでは簡単に、主な見どころとその順番をピックアップしていきます。

1.遺跡入口→2.見張り小屋→3.作業小屋→4.石切り場→5.3つの窓の神殿→6.主神殿→7.インティワタナ→8.メイン広場→9.聖なる石→10.天体観測の石→11.コンドルの神殿→12.太陽の神殿と陸墓→13.王の別荘

これで遺跡をぐるりと一まわりし、もとの遺跡入口まで戻ってくることになります。所要時間は2時間半程度。これらを一通り見てまわれば、インカの人々の生活様式や宗教概念に少しだけ触れたような気がするのではないでしょうか。
ここでは主要の見どころを挙げましたが、細かく見るなら3時間以上はかかるでしょう。水分補給は必ずするように心がけてくださいね。

まだまだある!マチュピチュの見どころとアクティビティ

いかがでしたでしょうか。日本からペルーに渡り、さらにマチュピチュ遺跡にたどり着くまでにはけっこうな時間と労力が必要ですが、それを遥かに上回る感動があなたを待っているはずです。
今回はマチュピチュまでの基本ルートと、遺跡内の主な見どころ、巡行順序を簡単にご紹介しました。ですが、マチュピチュにはこれ以外にもいろいろな行き方やアクティビティがあります。

大自然の中マチュピチュを徒歩で目指すインカ道トレッキングもありますし、マチュピチュ入口の反対側にそびえるワイナピチュ山をハイキングすることもできます。山頂はマチュピチュの全景はもちろん、ジグザグのハイラム・ビンガム・ロードやインカ道も見渡せる絶景スポットです。
時間と体力が許すならば、ぜひいろいろな形でこの神秘の遺跡を楽しんでみてくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。

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