写真:岡本 大樹
地図を見る龍河洞は高知市中心部から30kmほど離れており、車だと1時間くらいで行くことができます。高知龍馬空港からであればさらに近いので、飛行機とレンタカーを使って高知観光をしようと考えている方であれば、最初に寄ってから高知市へ向かうことをオススメします。
龍河洞の入口には、入洞者の安全を守る神様をお祀りしている龍王神社がありますので、そちらで挨拶をしてから中に入りましょう。通常のコースだけではなく、少しハードな道のりを辿る冒険コース(要予約)も用意されているので、通常の探索だけでは物足りないという方は検討してみてください。ただし、前日までの予約が必要なのでお気を付けください。
写真:岡本 大樹
地図を見る龍河洞の中でも最も迫力を感じることができるのが、こちらの天降石と絞り幕といわれる鍾乳石です。左に見えている天降石は洞内最大の11mもの高さがあり、右にある絞り幕と共に一見奇怪とも言える景観を造り出しています。
1億7500万年の歳月をかけてできた龍河洞の中でも、その自然が積み重ねてきた歴史を最も感じられる場所となっています。
写真:岡本 大樹
地図を見るまた、龍河洞が学術的にもとても高い評価を得ている理由はこちらの壺にあります。この壺は神の壺と呼ばれるもので、約2000年前に弥生人が龍河洞を居住空間として使用していた証です。その時に使っていた壺が長い年月をかけてそのまま鍾乳洞の一部になってしまったもので、考古学上世界唯一の貴重な資料になっています。
また弥生人が住んでいたとされる痕跡として土器や装身具なども近くで発見されており、併設されている博物館で資料として保存されています。
洞内の気温は一年を通して15℃くらいで保たれているため、実際に訪れてみると夏は涼しく冬は暖かいというとても住みやすい環境であったことがよくわかります。
写真:岡本 大樹
地図を見る龍河洞では、洞窟が発見されてから数年経った昭和12年から現在までずっと続けられている実験を見ることができます。壺を置いておけば神の壺のように鍾乳石に包まれるのかという実験です。
80年近く経った現在、底の部分がくっついてきているのを見ることができます。さすがに数年ではそれほど変わりませんが、いつか神の壺のようになると思うととてもおもしろい取り組みですね。2000年というと長すぎて実感がわきづらいかもしれませんが、数十年でのこととなると一気に身近に感じることができますね。
写真:岡本 大樹
地図を見る龍河洞から出てもまだ見るべき場所があります。それは出口から少し階段を下りた場所にある龍河洞博物館と珍鳥センターです。博物館では龍河洞の成り立ちや洞内から発見された土器などの資料を、珍鳥センターではオナガドリなどの珍しい鶏を見ることができます。こちらは入場無料なので気軽に入ることができますよ。
龍河洞はあまり知名度が高い観光地とは言えませんが、国内でもこれほど様々な見どころのある鍾乳洞はほとんどありません。ただ、内部はかなり狭いところを歩かなくてはいけないですし、濡れている場所も多いので動きやすく滑りにくい靴で行きましょう。また天井から水がポタポタと落ちてきているため、少しくらい濡れても問題ない服装で行かれることをオススメします。
神の壺をはじめ、単に鍾乳洞としてのもの以上の魅力が詰まっている龍河洞へぜひ一度行ってみてください。
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(2024/4/25更新)
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