写真:SHIZUKO
地図を見る誰でもが入山できると言えども、入山にあたっては、必ず社務所に立ち寄り、入山届を提出します。その際、危険度やう回路などについての説明があり、決して無理せず、無事に帰ってくることを誓います。
手続きを済ませたら、赤い橋を渡って行場へ向かいましょう。
苔むした石畳の道を行くと10分ほどで行場の入り口。第一関門の「油こぼし」です。見上げる大岩に鎖がブランと。これを登らない限り、行場巡りはできません。見た目よりも、登ってみると意外に登りやすい岩。鎖に頼り過ぎず、自分の足で登る気持ちでクリアしてください。
写真:SHIZUKO
地図を見る油こぼしを登り切ると、次が最大の難関「鐘掛」です。
鐘掛けは、岩谷本堂(写真)の横にある行場。近くで見るより、山を回り込んで正面からこの本堂を見れば、誰がどうやってこんな岩の中にお堂を建てたんだ!と驚かない人はいないはず。本堂横の白くなっている部分を登り、頭のように見える丸い岩の上に出るのが鐘掛です。どうですか?かなり危険だと思われる方は、う回路を行きましょう。
写真:SHIZUKO
地図を見る岩谷本堂の上まで出ると、抱きつき岩などを経て、しばらくは穏やかな山の中を登って行きます。
30分ほど行くと、行場は後半に差し掛かります。
亀岩からは、また岩場続き。鞍掛岩、小尻返し、蟻の戸渡、飛び石と続きます。
どの岩も、登りはちょっと高度感もあり、滑りそうだけど、意外と大丈夫。とにかく自分の足の裏をしっかりと岩に密着させる意識で歩きましょう。
眼下にはしたたる緑。高い岩上にどっしりと立ち、風に吹かれる。まるで自分が鷹とか鷲にでもなった気分。最高に気持ちいいですよ。
下りは、鎖を頼りに、ゆっくりと下ります。最初の一歩が怖く感じる部分もありますが、鎖をしっかり握っていれば大丈夫です。
写真:SHIZUKO
地図を見る役行者は実在の人物。その名を知らないという人は少ないはず。修験道の開祖で、大阪の葛城山で暮らしていたと言われています。鬼神を自由に操り、奇想天外な伝説をたくさん残しています。伊勢山上のあちこちに銅像があります。他の山に登っても、役行者の像に出会うことはたびたび。それだけ信奉者が多いということなのでしょうね。
写真:SHIZUKO
地図を見る無事に行場巡りを終えたら、もう一つの行場へ行ってみましょう。先に登った場所が表行場。5分ほど下ったところに裏行場があります。時間があれば、ぜひ。
こちらも、まずは油こぼしの大岩から。表行場をこなした人にとっては、なんてこともない感じになっているでしょう。登り切り、しばらく行くと獅子が鼻という大きな岩場。岩場の下にお地蔵さんがあるというので、無理やりを先端の岩を降りて覗くが、見つからず。腹ばいになって覗くと、修行している気持ちになりますよ。
下りは鎖もロープもない崖。ゆっくり一歩一歩、確実に降りていきましょう。裏表の行場をこなしてみると、なんだか自分の中がきれいになったような気がしますよ。
岩場だと思うと、それだけで足がすくむという方もいるでしょうが、足の裏全体をしっかりと岩に押し付けるように立てば、安定して岩場で動くことが出来ます。
スリル満点の伊勢山上ですが、無理は禁物。う回路もうまく使って、行場巡りをしましょう。無心に登ったり下りたりしていると、下山した時にはとてもすっきりした気分になれます。さすが霊場。修行とまではいかなくても、自分を見つめるいい機会になるかもしれません。
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(2024/3/19更新)
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