沖縄県が誇る、ユネスコ世界文化遺産「琉球王国のグスク及び関連遺産群」は、沖縄本島南部を中心に点在するグスクなどの琉球王国の史跡群から構成されています。
沖縄本島中部・読谷村にある「座喜味城跡」も世界遺産のひとつ。名将とうたわれた護佐丸(ごさまる)によって15世紀初頭に築城されたもので、護佐丸の最高傑作の城とされています。この「座喜味城跡」は極めて良好な保存状態とされ、美しい城郭を今に伝えています。
写真:bow
地図を見る冬でも暖かい亜熱帯の沖縄にはライトアップイベントなど不釣り合い。本土のように、寒い街中に温もりを灯すようなイルミネーションが溢れているわけではありません。しかし、沖縄でも冬を感じたい方もいるはず。
そんな方にうってつけのイベントこそが、座喜味城跡を舞台に繰り広げられる「世界遺産 座喜味城跡ライトアップ」です。世界遺産に登録された城郭美を複数色のLEDによって怪しく照らし出すこのライトアップが話題になっています。
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地図を見る座喜味城の見どころといえば、美しい曲線を描いて積まれた城壁。地盤が弱い赤土の場所にあるため、強度を保つために曲線を描くように城壁が建てられたのです。上空から見れば函館の五稜郭のように星型になっている座喜味城は、五稜郭のように防御力の高い造りの城でもあったのです。
そんなうねるような城壁を照らし出す多彩な色のLED。城壁以外はあえてライトアップされていないため、城壁が昼よりも際立ってインパクト抜群なのです!
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地図を見る座喜味城は外郭と内郭の2つの郭(くるわ)から形成されていて、それぞれの郭へのアプローチにアーチの石門があります。
このアーチ門が座喜味城のもう一つの見どころ!実はこれが沖縄に現存する最も古いものとされています。更には座喜見城でしか見ることのできない独自の補強技術もあるなど、美しい曲線を描くアーチ門をくぐる際にはその造形美を要チェック!
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地図を見る標高約120mの丘に立つ「座喜味城跡」は、昼に訪れると伊江島や慶良間諸島も望むことが出来る、それはそれは素晴らしい眺望が。そして夜は夜で沖縄では珍しい夜景を楽しむことも出来ますし、満点の星空を眺めることもできます。
周辺は静かなエリアでもあり、荘厳な雰囲気の漂う「座喜味城跡」は悠久の時を超えて何かを語りかけてくるかのよう。昼間と違う表情を見せる「座喜味城跡」を静かに堪能してみてください。
「世界遺産 座喜味城跡ライトアップ」は2016年1月29日まで連日開催中。入場は無料で、18:00〜21:00までがライトアップの時間となっています。
なお、この座喜味城跡ライトアップの主催は読谷村教育委員会。つまりはエンターテインメント的なライトアップイベントではなく、あくまで世界遺産である座喜味城跡の城郭技術の美しさを楽しむべく企画されたものです。本土の城とは異なる魅力に満ちた、琉球王国の城(グスク)を夜も楽しめるという貴重なイベント。冬の沖縄を訪れたのなら、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
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(2024/3/19更新)
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