写真:Hiroko Oji
地図を見るローマ近郊のオルヴィエートは古い歴史を持ち、ドゥオーモと白ワインを世界に誇る町。又断崖上にあるので素晴らしい眺望が得られることでも魅力があります。その断崖の麓にひっそりと宿を構えているのがポデレ・セッテ・ピアッジェ(Pdere Sette Piagge)です。
両親と娘のフランチェスカさん、3人での家族経営で出迎えてくれるお宿「ポデーレ・セッテ・ピアッジェ」滞在は、先ずは駅への車でのお迎えから始まります。到着の列車を伝えておくとその時刻に合わせて素敵なおじさまが駅の出口で待ってくれているのです。もちろん無料で、これは滞在中、列車でお出かけするときは、希望すればその発着に合わせて毎日送迎をしてくれます。徒歩でも15分くらいですが、大きな荷物がある時にはとてもありがたいシステムです。
送迎車で到着するお宿は、自然溢れる広い農場の中。石造りのお家があり、その農場の奥にはオルヴィエートの町が乗っかる切り立った断崖が控えています。お庭にはプールもあって、周囲をラベンダーやローズマリーで囲まれており、見た瞬間、ここで暮らしたい!と思えること間違いなしです。
写真:Hiroko Oji
地図を見るお宿には、ダブルかツインのお部屋が5室、キッチンを兼ね添えたアパートメントが2室あり、専用のエントランスと建物内のドアで、どのお部屋も独立感があり、もの静かな滞在ができます。
写真はツインの部屋のもので、専用ドアを入ると鏡スペースの廊下があり、左のドアを開けると寝室、右のドアはバスルームになっています。クローゼットに木彫り彫刻が淵を飾る大きな鏡、テーブルとイスなどは木製の温かみあるもの、冬なら暖房が入り、エアコンは不要なくらいです。網戸が入っている窓からは広いお庭が見渡せます。バスルームはシャワーオンリーでバスタブはありませんが、とてもゆったりしたスペースが確保され、使い勝手がよく、清潔感いっぱい。強力ドライヤーや多くのチャンネルが映る薄型テレビも完備で、不自由なく過ごせます。
写真:Hiroko Oji
地図を見る楽しみの一つである朝食は、お庭で採れた新鮮なセロリやミニトマトの野菜、サラミとチーズ、ゆで卵など用意されていて、希望の時間を言えばそれに合わせて準備してくれます。ホテルの遅い朝食時間に合わせて予定変更するなどの必要がなく、とてもありがたい点です。
さらに嬉しいことには、パンや、それにつける可愛いポットに入った3種類(葡萄、桃、ベリー)のジャムなどは自家製です。葡萄ジャムはワイン用の葡萄とは違った品種のもの、桃やベリーのジャムももちろん自家菜園で採れたものから、娘のフランチェスカさんが作るそうです。マーマレードも普通に食べるオレンジと違う品種のものを使うとのことで、彼女のお薦めが、チーズにマーマレードをのせて食べるもの。え?合わないんじゃないの!と一瞬思っても、食べてみれば絶品のお味!このチーズも彼女が作ったもので、すべて愛情の込もったものばかり!より楽しみを大きくしてくれます。
写真:Hiroko Oji
地図を見るそして朝食の中でも一押しが、お母さんの手作りパイ2種類。一つは甘くないもので、スピナッシュパイというもの!お庭で採れたほうれん草を使った健康的なもので、程よい塩味でホカホカのサクッとした食感が最高!甘いパイは、これもお庭で採れたイチゴのジャムに、上にクルミがのっかっているもの。見た目も美しくデザートに最高の一品です。また、木の実やヒマワリの種などが入った手作りパウンドケーキもとっても美味!食べきれなかったパイを、おやつにと包んでくれるのもホテルでは体験できない心遣いです。
その他、搾りたてのオレンジジュース、庭になっているリンゴやオレンジ、クルミが丸ごとテーブルに盛られ、ヨーグルトも用意され、とっても賑やかなテーブルになります。
冬なら暖炉に薪がくべられて、見るからに暖かな朝食ルーム!朝から健康的で美味しい朝食をしっかりいただいて、心もホットになります。元気に観光へとお出かけできますよ!
写真:Hiroko Oji
地図を見る時間の余裕がある時にお父さんが案内してくれるのは、奥に広がる「ガーデン」。ガーデンと言っても、「お庭」とは程遠い、自然真っただ中の森のような感じです。「ガーデン」の入り口はラベンダーやローズマリーが囲むプールのある広いお庭。その背後にある山道の手前に自家菜園のビニールハウスがあり野菜が育っているのです。
土手のようなところにはイチゴが群生していて、冬でも小さなイチゴの赤ちゃんが育っています。大きめの井戸のようなところでは、トラウトが養殖されていて、餌を投げ込むと、それまでただの池だった水面から飛び上がるようにして餌をゲットするトラウトの姿が何匹も!さらに奥に入って行くと、桃畑が広がり、クルミやカキの木も見られるのです。もちろんレモンやオレンジの木も。お父さんが口笛を吹くと、しばらくして森の奥から姿を現すのが、この写真のような羊さんたち。
こんな自然いっぱいの風景のすぐ背後の崖の上には、古い町並みが魅力のオルヴィエートの町があるなんて、想像もできないほどです。
このお宿の裏庭から小さな門を出て、やや急な坂になった山道を15分ほど上って行くと、鉄道駅の前から出るケーブルカーの頂上駅そばに出ます。近くには観光名所の一つ、パトリツィオの井戸もあって、町を取り囲む城壁の門の一つに辿り着くので、観光にもとても便利!時間を気にせずオルヴィエートの町並み散策が楽しめます。真っ暗になってからこの道を帰ってくるのは、外灯一つもない夜道になります。そんな時のために携帯用の懐中電灯も貸してくれ、滞在中持っていることができますので、是非携帯しておいてくださいね。
「ポデレ・セッテ・ピアッジェ」は、家族の一員になったような、親戚のお家に滞在しているような、そんなホットな感覚で安心して滞在できるので、オルヴィエートに行かれる時にはお薦めのお宿です。
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(2024/4/26更新)
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