雲の列車が走るトロ渓谷に大塩湖!アルゼンチン北西部「アンデス山脈」の絶景を巡る旅

雲の列車が走るトロ渓谷に大塩湖!アルゼンチン北西部「アンデス山脈」の絶景を巡る旅

更新日:2016/01/12 15:35

高田 真美のプロフィール写真 高田 真美 旅行ブロガー、グルメブロガー
アルゼンチン北西部、アンデス山脈の麓にサルタ (Salta) という町があります。16世紀にスペインによって築かれ、ペルーとブエノスアイレスを結ぶ中継点として栄えたサルタは、コロニアル様式の街並が残る魅力的な町。また、サルタ周辺には、アンデス山脈の美しい渓谷や峠、大塩湖、山間の小さな村といった見所もたくさんあります。今回は、サルタの町から簡単にアクセスできるアンデス山脈の見所をご紹介します。

「雲の列車」が走る美しきトロ渓谷

「雲の列車」が走る美しきトロ渓谷

写真:高田 真美

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サルタ州北西部にトロ渓谷 (Quebrada del Toro) という美しい渓谷があります。アンデス山脈の美しい山々を背景に、サボテンがニョキニョキと生える、なんとも不思議な景色が続くトロ渓谷。サルタからサン・アントニオ・デ・ロス・コブレス (San Antonio de los Cobres) という村まで続くトロ渓谷沿いのドライブでは、途中標高4000メートルを越える峠越えもあり、絶景の連続です。

このトロ渓谷には、雲の列車(Tren de las Nubes)と呼ばれる鉄道も走っています。車窓からトロ渓谷を眺めながらアンデス山脈の高所を走り抜けることができる「雲の列車」は、観光客に大人気。ただ、毎日運行していないことと、車よりも時間がかかってしまうのが玉に瑕。時間を節約したい場合や、終点のサン・アントニオ・デ・ロス・コブレスの先にあるサリナスグランデス等への観光に繋げたい場合には、雲の列車よりも車で観光が便利です。車でのツアーもトロ渓谷の景色の良い場所を通りますので、十分にアンデスの絶景を楽しむ事ができますよ。

アンデスの大塩湖「サリナスグランデス」

アンデスの大塩湖「サリナスグランデス」

写真:高田 真美

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サン・アントニオ・デ・ロス・コブレスの北東約100キロの場所にはサリナスグランデス (Salinas Grandes) と呼ばれる大塩湖があります。南米の塩湖といえばボリビアのウユニ塩湖が有名ですが、サリナス・グランデスは、南米で3番目に大きい塩湖です。

塩の湖と言っても、湖に水が溜まるのは雨期に雨が降った時だけ。それ以外の時期は、干上がった塩の平原が見渡す限り広がっています。サリナスグランデスは、塩の平原に塩田プールが並んでいるのが特徴。塩の採掘用に掘られた細長い塩田プールには雨期以外でも水が溜まり、美しい景観を作り出しています。

標高4170メートル!リパン峠

標高4170メートル!リパン峠

写真:高田 真美

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サリナスグランデスから東へと車を走らせると、リパン峠 (Cuesta de Lipan) という標高4170メートルの高所を通過します。アンデスの高い山々が連なるリパン峠周辺の景色は息を呑む美しさです。

標高4000メートルを越えると、車の中で座っているだけでも空気の薄さをひしひしと感じます。車で徐々に標高を上げながらの峠越えですし、長時間滞在するわけでもないので、それほど心配する必要はありませんが、頭痛等の高山病の症状に煩わせられないためにも、こまめに水分を補給しましょう。

ウマウアカ渓谷の可愛い村プルママルカ

ウマウアカ渓谷の可愛い村プルママルカ

写真:高田 真美

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リパン峠を東へと下って行くと、プルママルカ (Purmamarca) というアンデスの雰囲気たっぷりの小さな村に到着します。長閑な村の広場には、リャマやアルパカの毛糸で編まれた靴下やマフラー、ポンチョなど、カラフルな民芸品が並ぶ市場もあり、散策が楽しい村です。

プルママルカの村があるウマウアカ渓谷(Quebrada de Humahuaca)は、様々な鉱物を含んだ地層がむき出しになった、色とりどりの山々が連なる美しい渓谷。ウマウアカ渓谷にはプルママルカの他にも魅力的なアンデスの村々が点在しています。

カファジャテ渓谷とワイナリー巡り

カファジャテ渓谷とワイナリー巡り

写真:高田 真美

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トロ渓谷、サリナスグランデス、リパン峠、ウマウアカ渓谷と、サルタの北に位置する見所を紹介してきましたが、サルタの南側で外せないのが、カファジャテ渓谷 (Quebrada de Cafayate) です。サルタから南へと伸びるカファジャテ渓谷沿いのドライブでは、赤茶色の大地と切り立った岩壁が作り出すダイナミックな景色が次から次へと現れます。前項で紹介したサルタの北側ほど標高は高くありませんが、景色のダイナミックさでは決して引けをとりません。

そして、ダイナミックなカファジャテ渓谷を南に抜けると、景色が一転。カファジャテ渓谷の南にあるカファジャテという町の周辺には、見渡す限り一面に葡萄畑が広がっているんです。この辺りはワインの産地として有名なので、ワイナリー巡りを楽しむ事もできるんですよ。

最後に

今回紹介したアルゼンチン北西部の見所各地へは、サルタ (Salta) の町にある様々な旅行会社がツアーを出しています。サルタの町をベースにして日帰りツアーをいくつか組み合わせて観光しても良いですし、周辺の村に宿泊する1泊2日のツアーを組み合わせて回っても楽しいでしょう。

また、サルタの町自体にもコロニアル調の歴史的建造物が数多く残っていますので、サルタの町を散策する時間も忘れずに取っておいて下さいね。サルタの町はレストランやカフェも充実しています。パリージャ (Parilla) と呼ばれる炭火焼のお店がたくさんあり、美味しいお肉の炭火焼がブエノスアイレスなどと比べるとかなり安価で食べる事ができます。地元サルタ州のワインと一緒に是非召し上がってみて下さいね!

掲載内容は執筆時点のものです。

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