写真：森 のこ
地図を見る宿坊というと、質素で最低限の設備で…、というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、一乗院は訪れる人により快適に過ごしてもらおうという心配りが随所に感じられる、ちょっとした和風旅館のような宿坊。客室は清潔で十分な広さがあり、アメニティも完備されていますし、天然の桧を使った大浴場や精進料理とは思えない豪華さを感じる食事など、普通の旅館とほとんど遜色ないおもてなしで宿泊者を迎えてくれます。もちろん宿坊なので、阿字観や写経の体験も可能で、初めて宿坊に泊まるという方にもおすすめの宿坊です。
写真：森 のこ
地図を見る一乗院に到着したら、まずは入浴。お風呂で身体を清めてから、寺院ならではの静かな時を過ごしましょう。客室のタイプは複数あり、落ち着いた品格ある奥書院（特別室）や、平成23年にリニューアルされた菩提樹の間といった比較的豪華な部屋から、バリアフリーに特化した客室や、お寺らしい雰囲気を残した客室など、目的に応じて選ぶことができます。また、一人旅用のプランも用意されているなど、様々な宿泊客のニーズに応えられるよう工夫されています。一乗院はチェックインが17時まで、お風呂に入れるのも宿泊当日のみとなるので（翌朝はお勤めがあるため入浴不可）、利用する際は早めのチェックインがおすすめです。
写真：森 のこ
故事を元に造られた一乗院の中庭は、手入れの行き届いた回遊式の庭園で、季節ごとに異なる景観を楽しませてくれます。その他にも江戸時代の狩野派の手による襖絵や、高野山に関係の深い書籍などが置かれた談話室など、一乗院内にも見どころはたくさん。院内もぜひじっくりと散策してみてください。
写真：森 のこ
地図を見る夕食は部屋で提供される精進料理。一つ一つ手間をかけて丁寧に作られた、滋養を感じる味わい深い料理の数々がお膳に所狭しと並びます。自然の恵みに改めて感謝しつつ食事をいただいた後は、部屋での写経体験がおすすめ。般若心経を一文字一文字、筆で丁寧に書き進めていくうちに、自然と心に安らぎを感じられるはず。翌朝は早朝から真言密宗の瞑想法である阿字観の体験も可能です。いずれも希望者のみですので強制ではありませんが、宿坊ならではの心の癒しを得られる体験ですので、ぜひ参加してみてください。
高野山へは、南海高野線の極楽橋からケーブルカーを利用して向かうのが便利。車でのアクセスも可能ですが、特に冬の時期は降雪の心配がありますので、なるべく公共交通機関を利用しての訪問をおすすめします。
一乗院はケーブルカーの高野山駅前から南海りんかんバスに乗車し、千手院橋バス停で下車して、徒歩2分の立地。高野山内のほぼ中心地に位置しますので、高野山内の各名所への移動も便利です。
一度は宿坊体験をしてみたいという方、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
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(2024/4/25更新)
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