ドイツ生まれのシェニール織りを体感できる!織物のまち青梅

ドイツ生まれのシェニール織りを体感できる!織物のまち青梅

更新日:2015/12/28 17:58

古来から織物のまちとして栄えた青梅。江戸時代には宿場町としてにぎわい、定期的に開かれた市では、織物が売買されました。今も染め物や織物にまつわるスポットがたくさんあります。今回は明治から青梅で織物製造業を営み、その品質の高さが有名な「Hotman(ホットマン)」をご紹介します。ドイツの伝統織物「シェニール織り」の技術を受け継ぎ、すべての工程を国内の自社工場で一貫して作り上げるこだわりは見逃せません。

ゴージャスなだけではない温もりある風合いと織りの美しさ

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独特のもこもことした手触りと温かみのある風合いは、シェニール織りならではのもの。裏と表の絵柄が同じであることも特徴です。やさしい肌触りだけでなく、抜群の吸水性を持ち、アイロンをかけなくても状態が変わりません。

このシェニール織りを青梅で始めたのが、「Hotman」ブランドを生み出すホットマン株式会社。明治元年に青梅で創業し、絹織物製造からスタートしました。昭和60年、ドイツのアルパロー社から設備と技術のすべてを移設し、シェニール織りが始まりました。

織りの現場を見学できます!

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アウトレット製品を扱う店舗では、シェニール織りの製作現場を窓越しに見学することができます。数台の織り機が並び、一台につき一人が作業をしています。横に長い機械の前に立ち、左右を行き来しながらの気の抜けない手作業です。

作り方はまず、デザインをもとにコンピュータ操作で縞模様の布を織ります。その後、経糸と経糸の間をカットします。カットした糸をねじってモール状の糸(シェニール糸)にします。この糸を織り機にセットし、職人によって手作業で模様の微調整を行いながら布を織っていきます。1日に3メートル半くらいしか織れないというから手間ひまがかかっています。

シェニールの織りの温もりは、まさに手わざの温かさでもあります。

国内一の広さを持つ青梅店でお気に入りを選び放題

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全国のホットマンのなかで一番広い店舗を持つのが青梅店です。豊富な品揃えから、お気に入りを選べますよ。

シェニール織り製品は、使いやすいハンカチのほかポーチやバッグもあります。華やかな花柄のものから、シンプルなストライプ柄、黒と白をメインにしたシックな柄など自分に合ったタイプのものを選べます。干支をあしらったシェニール織りはタペストリーにしても楽しめます。

「Hotman(ホットマン)」といえば、1秒タオル

「Hotman(ホットマン)」といえば、1秒タオル
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「使うと良さがわかるんですよ。」と社長さん。青梅で初めてタオル生産を開始したのが「Hotman(ホットマン)」。企画から色の配合、染色、織り、仕上げ、物流、販売まですべての工程を自社で行うというこだわりのなかで、高品質な製品づくりが実現しています。

タオルの原料である綿のもつ余分な油分や不純物を取り除くための洗いの作業には、探しぬいて見つけた良質の地下水を使っています。徹底したこだわりから、「1秒タオル」が生み出されました。1cm角に切ったタオルを水に浮かべると、あっと驚き。1秒以内に水中に沈みはじめます。店内でその様子を見ることができますよ。

柔軟剤などの化学薬品を使わず、体にもやさしいタオル。抜群の吸水性で肌にも負担がかからないといいこと尽くし。使うお客様のことを考えて作っていることが伝わってきます。小さなお子さん向けの製品も豊富でプレゼントにもいいですね。かわいいデザインにも注目です。

豊かで清らかな多摩川と山々の恵み

豊かで清らかな多摩川と山々の恵み
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Hotman(ホットマン)店舗から駅に向かう途中、多摩川にかかる調布橋からの眺めが美しいです。

701年「大宝律令」で定められた税制度、租・庸・調のうち「調」は現物納付で織物を指すことが多く、「調布」と名のつく地名のあるところは税として、布を納めた地域が多いようです。

万葉集には、多摩川に布をさらして作業する女性たちをよんだ歌が残されています。今も昔も変わらず清らかな多摩川をたたえる青梅のまちでは、織物が生み出され続けています。

Hotman(ホットマン)店舗へのアクセス

ホットマン青梅店、アウトレット品を扱うファクトリーショップともに、JR青梅線青梅駅より徒歩約20分です。駅からバスが出ていますが、本数が少ないので交通機関をご利用の場合は、タクシーをおすすめします。

青梅の手仕事の温もりを、山と川と豊かな自然とともにのんびりと満喫してくださいね。駅前は昭和レトロな雰囲気漂う看板が並び、落ち着いた雰囲気のカフェもあります。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/12/16 訪問

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