街ごと世界遺産!スイスの美しき首都ベルン旧市街の必見5選

街ごと世界遺産!スイスの美しき首都ベルン旧市街の必見5選

更新日:2016/01/30 19:00

橘 凛のプロフィール写真 橘 凛 ライター、エッセイスト
チューリッヒ、ジュネーブ、ローザンヌ…世界的に有名な街がたくさんあり、多様な言語が飛び交う国際的な国スイスですが、首都はベルンであることはご存知でしょうか?
ベルンは旧市街ごとが世界文化遺産に登録されており、その美しさには定評があります。
また、ベルンは、ドイツ語の「熊」が語源といわれるその名の通り、そこかしこに熊モチーフが溢れる楽しい街。
今回は、ベルン旧市街のおすすめスポットをご紹介します!

熊公園と、そこから見る旧市街は絶景!

熊公園と、そこから見る旧市街は絶景!

写真:橘 凛

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ベルンを象徴する動物、熊。
その由来は、中世の頃にこの街を統治していたベルトルト5世が、一番はじめに仕留めた動物が熊だったからといわれており、街の紋章も熊がモチーフです。

旧市街のアーレ川を挟んだ向かいには「ベーレングラーベン」と呼ばれる熊公園があり、公園内で飼われる熊たちののびのびと暮らす姿を見ることができます。また、熊公園側から見る旧市街の美しい眺めは必見です(写真参照)。旧市街でひときわ目立つ高い塔は大聖堂。その塔の上から見下ろす風景も見事です。

熊公園は市民や観光客で賑わう場ですが、冬期は熊たちは冬眠していますので、その姿を見ることができません。ご注意を!

街のシンボル・ツィットグロッゲ(時計塔)

街のシンボル・ツィットグロッゲ(時計塔)

写真:橘 凛

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街のシンボルであり、西門であるベルンの時計塔。
この時計塔は、ベルン方言の「ツィットグロッゲ」という呼び名で親しまれています。時計は非常に複雑な造りで、時刻の他にも、月や星座の位置まで明確にわかるようになっています。建造されたのは13世紀ということですから驚きです。

この時計塔は、かのアインシュタインに、相対性理論を考えるきっかけを与えたという話です。当時アインシュタインが、時計塔を通り過ぎるバスを観察しながら「もしバスが高速で走り抜けたらどのようなことが起こるだろうか?」と考えたのが理論の始まりだったといわれています。

写真右下のからくり時計の熊のキャラクターは、17世紀に付け足されたもの。毎時間、鐘が鳴るたびに踊って、街行く人々を和ませてくれます。

アインシュタインの若かりし日を遺すアインシュタインハウス

アインシュタインの若かりし日を遺すアインシュタインハウス

写真:橘 凛

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ベルンは、前述の物理学者アインシュタインが、青春の黄金時代を過ごした場所としても、とても有名です。

アインシュタインハウスは、メインストリートのクラム通りに面しており、時計塔から数百メートルの距離の49番地にあります。1903年から1905年までの3年間、最初の妻ミレーバと暮らした家が当時のまま遺されています。アインシュタインはここでスイス特許庁に勤めながら家族をもうけ、「特殊相対性理論」などの重要な論文を発表しました。

館内ではアインシュタインの研究内容や家庭生活を展示のほか、当時のベルンの街並みが動画で公開されています。100年以上経つ現在も、ほとんど変わっていない街並みに驚くことでしょう。

日本の桜も咲き誇るローズガーデン

日本の桜も咲き誇るローズガーデン

写真:橘 凛

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熊公園から坂道を上って約10分行ったところにあるローズガーデンは、ベルンを訪れたら必ず訪れたいところです。蛇行したアーレ川に抱かれるように造られたベルン旧市街を見下ろす眺めは素晴らしく、世界遺産に登録されるのも納得できるでしょう。

ローズガーデンには、数々のバラの他、1975年に奈良より寄贈されたソメイヨシノ100本が植えられており、春になると満開になります。日本から遠く離れたスイスでお花見というのも粋ではないでしょうか。

ローズガーデンにあるレストランは、窓が大きなおしゃれなカフェで、ランチや軽食で一休みするのにぴったりです。日曜日でもオープンしていて、ベルン市民の憩いの場所にもなっています。

街中にあふれる熊モチーフ探しをしよう

街中にあふれる熊モチーフ探しをしよう

写真:橘 凛

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ベルン旧市街でひときわ目を引く、クルム通りの凝った造りの飾り噴水は、どれも中世の時代に建てられたものです。写真のように熊がキャラクターとなっている作品もあるので、ぜひ探してみましょう。市内には、ベルトルト5世と熊の銅像もあります。

また、クルム通りは、「ヨーロッパで一番長いアーケード」(約6キロ)という呼び名を持っており、天気が悪い日でも優雅にウィンドーショッピングができます。ティディベアのぬいぐるみ、絵葉書、カレンダー、お菓子などなど、熊モチーフのお土産探しをするのも楽しいものです。

春夏秋冬それぞれの良さを持つ、美しきベルン

ベルン旧市街めぐり、楽しんでいただけましたか?

旧市街が有名なベルンですが、市内にはスイス連邦議会議事堂など国の機関があり、スイス首都としての一面を垣間見ることができます。

春は桜をはじめとした花々が咲き誇り、夏はスイスアルプス名峰観光の拠点となり、秋は紅葉にアーレ川が染まり、冬はクリスマスマーケットが賑わう、美しい首都ベルン。

スイス旅行の行き先に、ぜひベルンを加えてくださいね。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/12/06−2015/12/07 訪問

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