金閣寺、銀閣寺とつながりがある 驚きいっぱい京都「相国寺」

金閣寺、銀閣寺とつながりがある 驚きいっぱい京都「相国寺」

更新日:2016/01/12 17:57

相国寺、聞いたことあっても訪れた事ある人は少ないのではないでしょうか?
実はこの相国寺はあの世界遺産で有名な金閣寺、銀閣寺とつながりがあり、室町将軍の木像が数々安置されている、室町ロマンにあふれてる見所たくさんのお寺です。

室町時代が好き、また室町幕府ファンの方には必見のお寺です。2016年1月9日から3月18日までの「第50回 京の冬の旅」では普段は非公開の場所も色々と拝観することが出来ます。

相国寺 お寺の歴史とその由来

相国寺 お寺の歴史とその由来
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相国寺は室町幕府3代将軍足利義満が開基、初代住職は夢窓疎石の京都五山の第二位に列せられているお寺です。

室町時代には禅文化の中心として大いに栄えました。

そしてこの相国寺の塔頭寺院に世界遺産金閣寺、銀閣寺があります。塔頭寺院とは簡単に言えば大きなお寺にある個別のお寺という事です。あの世界遺産で有名な金閣寺、銀閣寺が相国寺と縁があったというのは不思議ですね。でも相国寺をゆっくり見ていくとどんどん室町時代のかをりがしますよ〜。

法堂では迫力満点「鳴き龍」を体験

法堂では迫力満点「鳴き龍」を体験
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2016年「第50回 京の冬の旅」では法堂を特別拝観することが出来ます。(また毎年春と秋の特別拝観で拝観することができます。)
この法堂は豊臣秀頼の寄進によって再建されました。あの若さでこの法堂を再建するとは本当に「すごい!」の一言に尽きます。

この法堂では天井に狩野光信によって描かれた「鳴き龍」が有名です。鳴き龍はあちこちのお寺にもありますが、ここの法堂の鳴き龍の迫力はピカイチです。「ビューン」とものすごい音が跳ね返ってきます。

そしてこの法堂には室町幕府3代将軍足利義満の木像があります。教科書で見るだけじゃない、本物の木像をぜひじっくり見てみてください。

心温まるお話 宗旦稲荷

心温まるお話 宗旦稲荷
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相国寺の事を知らなくても「宗旦稲荷」は聞いたことある人は多いのではないでしょうか?
宗旦稲荷は千家茶道の3代目、千宗旦に化けてしばし茶席に現れたといわれている狐です。

ある時は千宗旦に化けて見事な茶道の手前を披露し、ある時は碁に熱中の余りしっぽが出てしまうこともあり、「宗旦さん、しっぽが出てますよ。」というとしっぽを引っ込めたのだとか。

そんな愛嬌のある宗旦狐ですが、最後は追いかけられて井戸に落ちて死んだとも、猟師に鉄砲で撃たれて死んだとも言われています。

宗旦狐の死を哀れみ、建てられたのがこの宗旦稲荷です。小さい建物ですが、よく管理されていて今でも愛されてるのが伝わってきます。

室町ロマンがいっぱいな相国寺

いかがでしょうか?金閣寺、銀閣寺のお父さん的な立場にありながらあまり目立たない相国寺ですが、見所はたくさんです。そしてとても空いてるお寺なのでゆっくり見学することが出来ます。
2016年「第50回 京の冬の旅」では相国寺ではご紹介した法堂に加え、方丈、同じ境内にある塔頭寺院の養源院、長得院も見学することが出来ます。

今年の京の冬の旅のテーマは「禅-ZEN-〜禅寺の美 日本文化の美〜」ぜひ室町ロマンあふれる相国寺を訪れてみてはどうでしょうか。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/11/26 訪問

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