ブリュッセル観光とチョコレートを巡る徒歩おすすめコース!

ブリュッセル観光とチョコレートを巡る徒歩おすすめコース!

更新日:2015/12/17 19:11

2015年、14年ぶりに直行便が再就航したベルギー。ベルギーと聞いて一番に思い浮かべるのは、魅惑的な高級チョコレート、さくさくのワッフル、それとも小便小僧の名で知られる可愛らしいマヌカンピスでしょうか。世界遺産「グラン・プラス」に花絨毯が広がる風景は、テレビや雑誌で見かけたことのある人も多いはず。今回はベルギーのユニークな個性際立つ、ブリュッセル一日市内観光コースを紹介します。

中世ヨーロッパに思いをはせる「芸術の丘」

中世ヨーロッパに思いをはせる「芸術の丘」
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「ブリュッセル空港」または国際高速列車タリスの発着地「ブリッセル・ミディ駅」経由でブリュッセル入りしたら、観光への入り口となる「ブリュッセル・セントラル駅」へ。市内は大きく分けて2つの地域に分かれており、それぞれ徒歩での観光が可能です。

まずは「ブリュッセル・セントラル駅」を公園沿いを上がって「芸術の丘」へ。ブリュッセル王宮(内部は夏季のみ公開)や各国大使館など、行政機関が並ぶベルギー公用地区ならではのハイソサエティな雰囲気を味わってみることをおすすめします。

「芸術の丘」からはブリュッセルの主要観光地を一望できます。地図を片手に主要観光地への大体の距離と方向を確認したら、ここから「モン・デ・ザール庭園」を抜け「ロワイヤル広場」へ。通りには、ベルギーが誇るヴィクトール・オルタなどに代表される鉄の芸術、アール・ヌーヴォーまたアール・デコの建築様式を見ることができます。特にクテンベル通りにある「楽器博物館」の建物は必見です。

「ロワイヤル広場」には観光案内所もあるので、ここで現地の地図を手に入れておくとよいでしょう。また観光案内所近くの「王立美術館」では、フランドル絵画などを代表する現地の歴史画や、誰もが一度は目にしたことのあるベルギー出身の画家「ルネ・マグリット」の絵が見られる「王立現代美術館」もあります。

ここから「パレ広場」へ向かって歩けば、現在専ら公用行事の場として使用されているブリュッセル宮殿は目の前!ベルギー人が誇る総石造りのルイ16世様式宮殿は、1830年ベルギー独立革命の際、ベルギーがオランダとの友好を選んだ平和の象徴でもあります。

高級チョコレート本店が華麗な技を競う「サブロン広場」と「マヌカンピス」

高級チョコレート本店が華麗な技を競う「サブロン広場」と「マヌカンピス」
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「パレ広場」からレジシャス通りを南下すれば、世界トップのショコラティエ達がこぞって直営店を並べる世界一のチョコレートセンター「サブロン広場」へ。

「ピエール・マルコリーニ本店」をはじめ、「ゴディバ本店」「ヴィタメール本店」「ノイハウス本店」などの有名チョコレートショップが、軒並み並ぶ高級感溢れる一角です。この周辺はおしゃれなカフェやレストランも多いので、少し時間を取って楽しんでみてはいかが?

一通りチョコレート・ショッピングを楽しんだら、ここからロルピーク通り方向へまっすぐ進み、エチューヴ通りを右折して歩けば、何気無い街角の一角で可愛らしい「マヌカンピス(小便小僧)」が出迎かえてくれます。

チョコレート・ショッピングの後は世界遺産「グラン・プラス」

チョコレート・ショッピングの後は世界遺産「グラン・プラス」
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ベルギー刺繍の土産物が並んだショップを眺めながら、エチューヴ通りをまっすぐに進むと、突然、目の前に中世の街並みがぱっと開けます。世界遺産「グラン・プラス」です。広場に入る少し手前には、かつてブリュッセルを開放した英雄の像で、腕をさわると幸せになると言い伝えられる「セルクラースの像」もあります。「グラン・プラス」には「ブリュッセル市庁舎」や現在「市立博物館」として利用される「王の家」があります。

ベルギーでは古代から水路として重要な役割を果たす「ムーズ川」を中心に、産業技術が発展しました。このワロン地域は25km毎にお城が点在しており、これらの建築技術がヴェルサイユ宮殿建設の際に必要とされ、当時まだ北フランスとしてリエージュ司教領であったこの地域の職人集団が招聘された記録があります。その評判の高さから、その後北欧に至るまでヨーロッパ全体に影響を与えることにもなりました。職人たちと一緒にムーズ川を渡ったヴェルサイユ宮殿の赤大理石がこの地方原産であることは、今でもワロンの人々の誇りです。

この地域は豊かな資源に恵まれ林業・採石業・鉄工業などがさかんで、ギルドの職人達の卓越した技術とその精神はベルギー全土で見ることができますが、中でも水路沿いに繋がるここブリュッセルの「グラン・プラス」は世界中にその名を知らしめる代表的な存在です。

有名ショコラティエの他、人気ブランド「Delvaux」のバッグが現地価格!

有名ショコラティエの他、人気ブランド「Delvaux」のバッグが現地価格!
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中世のギルド達による卓越した職人技を楽しんだ後は、コリンヌ通りにある赤大理石のアーケードへ。ここがベルギー王室御用達の店が並ぶ「ロワイヤル・サン・チュベールギャラリー」です。「ピエール・マルコリーニ」や「コルネ」などの有名ショコラティエの他、最近日本でも人気の「Delvaux」のバッグも、ここで手に入ります。

ここでしか見られない本物のヨーロッパを探して

ここでしか見られない本物のヨーロッパを探して

ギャラリーを抜けて右手へアレンベル通りを進み「サント=ギュデュ公園」を抜けると、白いゴシック様式の美しい教会「サン・ミッシェル大聖堂」に到着します。

ブリュッセルでの休憩や食事なら、街のあちこちで見かけるニンジンの看板が目印の自然派カフェ「EXKI」は、今やニューヨ−クにも進出する一度は訪れたいベルギー発の有名店。BIO食品の本場、ヨーロッパこだわりの身体に優しいハイ・クオリティな食事を、手軽に楽しめるカフェです。

街歩きでお腹がすいたら、カフェや屋台で味わえる「ベルギーワッフル(ワッフル・ドゥ・ブリュッセル)」や、「海エスカルゴ(写真)」も美味しいですよ。

以上が徒歩で観光できるコースですが、ブリュッセル南部にあるアール・ヌーヴォー建築の巨匠「オルタ邸」も世界遺産に登録されているので、興味のある人にはおすすめです。

ヨーロッパの歴史の縮図、ベルギー

ベルギーはヨーロッパの中でも中立的立場をとることから、金融・政治・文化の中心であるグローバル都市ブリュッセルを抱え、北大西洋条約機構(NATO)や欧州連合(EU)など、重要な国際機関本部が置かれる国です。

西ヨーロッパの要所であることから幾度もの侵攻に遭い、そのたびにスペイン、オーストリア、フランス、オランダなど所属が変わってきた場所にあたりますが、元々古い歴史を持つ地域で、紀元前6世紀頃には鉄器と馬車の文化を持ったケルト人が入植し、ガリア(現在のフランス、ベルギー、スイスにあたる)の北東部、ケルト語で戦士を意味するベルガエと呼ばれた地域で、これが現在のベルギー王国の名前の由来となっています。

早くから鉄製品を自在に操るなど、技術産業に優れていた背景もあり、イギリスに次いで世界で第二番目に産業革命を成し遂げた国としても知られます。

ベルギーにとって、日本はアメリカに次いで2番目の輸出国であり、王室や財政界など国の上層部をはじめ国民全体に新日感情が強いのも特徴のひとつです。国内ではベルギー王室と日本の皇室との、長年に亘る良好な関係はあまりにも有名で、観光地ではそれを裏付けるかのように、日本の皇室来訪の際の写真をよく見かけます。

2015年のベルギー首相訪日の際には首相が皇居へと招かれ、またこれとは別にベルギーの政治家からの働きかけで2016年にリエージュでのAKB48のコンサートも決定しています。かねてから両国首脳部が熱望していた東京−ブリュッセル間を結む直行便再開も14年ぶりに実現し、今後ビジネスと観光の両面から一層の交流が進むことが期待されるベルギーの首都ブリュッセル。ここであなたも古き良きヨーロッパに触れてみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/12/01 訪問

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