ココ東京!?アクセス抜群「等々力渓谷」の魅力と見どころ

ココ東京!?アクセス抜群「等々力渓谷」の魅力と見どころ

更新日:2017/06/06 12:24

Kaycom Dのプロフィール写真 Kaycom D 秘境絶景トラベルライター
東京23区内で唯一の渓谷「等々力渓谷」は、東京世田谷区に位置し、駅から5分ほどで行くことができるアクセス抜群の自然豊かな公園。パワースポットの等々力不動尊や渓谷の斜面に造られた素晴らしい日本庭園など、全長1kmほどの中にぎゅっと見どころが詰まっています。春には桜、秋には紅葉が美しいので、ぜひカメラを持って訪れてみてください。

東京の名勝「等々力渓谷」

東京の名勝「等々力渓谷」

写真:Kaycom D

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等々力渓谷は、谷沢川の浸食によってできた全長1kmほどの緑豊かな渓谷で、平成11年に東京都文化財保護条例で「名勝」の文化財指定を受けました。「等々力」という地名は、渓谷にある不動の滝の音が轟いたことからその名になったとの言い伝えがあります。

東京の名勝「等々力渓谷」

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東急大井町線の等々力駅から徒歩5分ほどのところに、等々力渓谷の入り口のひとつ「ゴルフ橋」があります。階段の脇に「等々力渓谷入口」という看板があるのですぐにわかるでしょう。

東京の名勝「等々力渓谷」

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階段を下っていくと、ゴルフ橋の赤い橋げたの向こうに渓谷が続いていて、本当にここが東京23区内にある場所なのかと目を疑ってしまうような光景が広がっています。谷底に流れる谷沢川のせせらぎと草木の香りに包まれながら、深い渓谷に差し込む木漏れ日の中をのんびり歩いていきましょう。

不動の滝

不動の滝

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等々力渓谷にはたくさんの湧水が湧き出ていますが、その中でも特に量が多いのが「不動の滝」です。

不動の滝

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利剣の橋を渡って左側に二筋の水が流れ落ちていますが、その昔修験者や行者などが不動尊を彫ったと伝えられていることから霊場として多くの修験者が訪れました。

不動の滝

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滝の脇には甘味処「雪月花」があり、屋内では川を見ながら、屋外では滝を見ながらお茶をすることができます。あんみつやかき氷などがあるので(メニューは季節によって変わる)、たくさん歩いて小腹が空いたらお茶と一緒にご賞味あれ。

等々力不動尊

等々力不動尊

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滝の脇から続いている階段を上っていくと、等々力不動尊(正式名称:滝轟山明王院)があり、境内の入り口のところにある展望台からは、紅葉の時期には見事に色づいた渓谷を一望することができます。

等々力不動尊

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境内に入るとしっとりと佇む本堂や、「四季の花」という休憩処があり、ここでもベンチに座ってお茶をいただくことが可能。

等々力不動尊

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夕方近くになると境内に日差しが斜めに射し込み、ちょっとノスタルジックで情緒ある風景になっていきます。境内の庭では親子連れが遊んでいたり老夫婦が散歩をしていたりと、とてものどかな雰囲気が広がり、写真を撮るにもただぼんやりするにも魅力的な時間帯。

滝の脇からだと急な階段を上らなければなりませんが、境内とそこからの景色は渓谷内でも特におすすめなので、ぜひ立ち寄ってみてください。
春には桜のスポットとしても有名で、花祭りなども開催されます。

日本庭園

日本庭園

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等々力不動尊への階段を上らず、滝を通り過ぎて川沿いに歩いて行くと、右側に日本庭園が現れます。立派な「かぶき門」から園内に入ると渓谷の斜面をうまく利用した庭が広がり、秋には葉が色づきとても綺麗。

日本庭園

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道なりに上まで上っていくと、純和風の書院があり、その向こうに芝生の広場が広がっています。書院ではお茶のサービスがあるので(サービスの有無は要確認)、建物の前のベンチに座って庭を眺めながら一息つくのもいいですね。

日本庭園

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書院から出て広場に出ると、渓谷内と違ってサンサンと太陽の日差しが降り注ぎ、たくさんの人が芝に座ってくつろいでいます。ゴザを敷いてお弁当を食べることもできるので、天気のいい日にはピクニックをするのもいいでしょう。
※日本庭園は開園時間や休園日が決まっているので事前に要確認。

横穴古墳と動植物

横穴古墳と動植物

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等々力渓谷周辺や渓谷内には、いくつかの古墳や横穴が点在しています。横穴は7〜8世紀ごろに造られ、今見られる横穴の中では玉沢橋付近にある第三号横穴が完全な形で残っています。ここからは、3体の人骨やイヤリング、土器などが出土し、火を焚いた跡もあるそうです。

横穴古墳と動植物

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また渓谷には、ケヤキやヤマザクラ、シダ類などが鬱蒼と茂り、野鳥や小動物も多く生息しています。

最後に・・・

渓谷内を歩ける距離はそれほど長くはありませんが、訪れる季節によっても時間によっても様々な風景を見せてくれる表情豊かな渓谷です。特に秋と春は、紅葉と桜が素晴らしいのでおすすめの季節。遊歩道は整備されていますが、けっこう水がたまっている箇所もあるので、ある程度しっかりとした靴を履いていくと歩きやすいでしょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/12/05 訪問

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