思い出すのは誰ですか?名曲の舞台、東京「桜坂」を歩く春

思い出すのは誰ですか?名曲の舞台、東京「桜坂」を歩く春

更新日:2017/02/13 19:18

下川 尚子のプロフィール写真 下川 尚子 ライター
一年に一度、花開く桜。満開の桜を見るたびに思い出す春がある…そんな方におすすめしたい場所が、東京都大田区にある「桜坂」。桜の季節にはどこかで必ず耳にする名曲「桜坂」のモチーフといわれる場所です。
春の一日、大切な人を思い浮かべながら、桜坂を歩いてみませんか?アクセス方法や見頃など、桜坂の見どころをガイドします。

名曲のモチーフといわれる「桜坂」は約200mの切通し坂

名曲のモチーフといわれる「桜坂」は約200mの切通し坂

写真:下川 尚子

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「桜坂」と呼ばれる場所を住所で言えば、東京都大田区田園調布本町18、19付近。交差点「さくら坂」から「さくら坂上」まで、約200mほどの切通しの坂のことをいいます。

古くは旧中原街道の「沼部の大坂」と呼ばれる険しい坂だったところを、大正時代の改修工事によってゆるやかな切通しの坂となったのだそう。「桜坂」という名前は、坂の両脇に植えられた桜に由来します。

周辺は住宅街であり、「お花見スポット」によく見られるような売店やトイレなどはありません。地域に根差した桜の名所、といった風情の道です。なお、駐車場などはありませんので、訪れる際は公共交通機関を利用しましょう。最寄駅は東急多摩川線「沼部駅」。徒歩5分ほどで桜坂に着きます。

桜並木に赤い欄干の「桜橋」が映える

桜並木に赤い欄干の「桜橋」が映える

写真:下川 尚子

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桜坂では、シーズンになると坂の両脇に植えられた33本のソメイヨシノが美しく花開きます。咲き誇る桜の風景を引き立てるのが、切通しにかかる赤い欄干の橋。こちらは「桜橋」という橋で、「桜坂」の中ほどにあります。見頃の時期は桜橋からの景色も素晴らしいので、ぜひ橋にも立ち寄ってみましょう。

地域で愛される桜の名所であったこの場所が有名になったのは、「桜坂」の大ヒット以降のこと。現在では、お花見のシーズンには一人で訪れる方や若いカップル、家族連れなど、多くの人が訪れるのだそう。

例年の見頃は3月下旬〜4月上旬頃。都内の一般的な開花状況とほぼ同じですので、見頃が気になる方は開花情報をチェックした上でお出かけください。

桜橋から眺める美しい花吹雪

桜橋から眺める美しい花吹雪

写真:下川 尚子

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桜橋からの景色がこちら。満開の時期のこぼれるような桜はもちろんのこと、地面までの高さがあるため、散り際の桜吹雪もひときわ美しく見られます。

名曲の世界に浸るなら、むしろ散り際の儚い美しさを堪能するのもまた、心に残る時間になるでしょう。静かな風情を楽しみたい方は、午前中の早い時間や平日など、混雑を避けて訪れるのがおすすめです。

桜にも、いろんな楽しみ方があっていい

桜にも、いろんな楽しみ方があっていい

写真:下川 尚子

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お花見といえば、カップルで桜の名所をめぐる、家族でレジャーシートを広げて楽しむなど様々なスタイルがありますが、ここ「桜坂」歩くのにおすすめなのは、やはり「一人」ではないでしょうか。

ゆっくりと桜を眺めながら、思い出す人がいる…そんな方に、ぜひ訪れていただきたい場所です。わいわい楽しむお花見も良いですが、そんなにぎやかなお花見とはまた違った、一段味わい深い「桜の思い出」ができるはずです。春の一日、ぜひお時間を取って足を運んでみてくださいね。

周辺は住宅街。マナーには気を付けて

「桜坂」の周辺は一般の住宅街。どのお花見スポットにも共通することですが、周辺の方にご迷惑がかからないよう、マナーには気を付けて花を楽しみましょう。

春の一日、穏やかで美しい、桜の思い出ができますように。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2016/04/08 訪問

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