スマートボールや射的!レトロな娯楽に繰り出す伊豆熱川温泉ナイト

スマートボールや射的!レトロな娯楽に繰り出す伊豆熱川温泉ナイト

更新日:2015/12/16 10:27

レトロな街並みに温泉や海などで人気の静岡県は伊豆熱川温泉。街のいたるところには櫓から熱い湯けむりがもわもわとあがり、温泉地の雰囲気満点!そんな熱川の夜は、しっぽりとしたムードに馴染むような昭和の遊技店にあかりが灯ります。今となっては珍しいスマートボールを楽しんだり射的を興じたり、温泉旅行気分を盛り上げてくれるお店は30年前から営業を続けている3店!浴衣姿で夜のお散歩がてら娯楽店巡りはいかがです?

実は希少!「スマートボール」とは!?

実は希少!「スマートボール」とは!?
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「スマートボール」は昭和30年代に大流行した遊技で、ピンボールやパチンコに似たような仕組みです。

少し斜めに設置された台の盤には釘などの障害物と穴が開いていて、右下にはレバー。これを引っ張り離すと、バネにはじかれたピンポン玉サイズのボールが飛び出てきて、釘などに当たりながらコロコロ転がってきます。

ボールが盤上で穴に入ると、そこに書かれていた数字の数だけのボールがガラス板上に転がり出てくるという流れで手玉を増やすというゲームです。

かつては一世を風靡した「スマートボール」ですが、その黄金期は昭和31年。そこを境として徐々に人気は他に移り、やがて設置店も数少なくなり、平成の世で当時の物を設置している店はほとんどみられなくなりました。

またブームの減退により、壊れてしまっても修理する術がみつからないなどの理由からどんどん数は減っているので、「スマートボール」で遊べるお店に出会えるのはとても素敵なこと!そんな希少な遊技が、熱川温泉街で楽しむことができます!

「スマートボール」は「きよみホール」で!

「スマートボール」は「きよみホール」で!
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「スマートボール」が楽しめるのは「きよみホール」というお店です。「スマートボール」の台は歴史を刻んで現代に存在しているものなので、あまりにも早く手打ちをしすぎると、穴に落ちてもボールが出てこないことがありますが、そこは愛きょう愛きょう(笑)おばさんに伝えると、手技でボールを出してくれますよ!

「スマートボール」というとかつては大人が楽しむ娯楽のイメージがありましたが、お店は良い意味で緊張感が全くないので、小さな子どもでも気兼ねなく遊べます。

遊び方がシンプルなので、子どもだけで操作しても良いですし、大人と一緒に「入らなった・・・」「よし!次はお父さんが狙ってやる!」など、はしゃぎながら楽しむ姿も見受けられます。

なお、「きよみホール」には「スマートボール」の他、射的もあります。ここの射的は的がレーンで右から左に流れているので、動く標的に狙いを定めるのが特徴。倒した的に応じて景品がもらえます。

■「きよみホール」 スマートボール・射的 ともに1回500円
静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本983−4
時間は19:00〜22:00前後 不定休

「熱川遊技場(あたがわ遊技場)」

「熱川遊技場(あたがわ遊技場)」
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「きよみホール」を出てほんの少しだけ坂の下方向に進むと「射的・ボール投げ」と書かれた看板が光る「熱川遊技場」が見えます。

ここで楽しめるのは射的とボール投げ。まず射的ですが、人形を狙い打ってその点数で景品と交換する流れです。

次にボール投げは「ボットル」のことで、これは“ボットル落とし”。台の上に木でできたボトル型の積み木が縦3段に積まれているので、そこをめがけてボールを投げて崩すという遊びです。台上から全ての積み木を落とすと景品がもらえます。

今でいうストラックアウトの類ですので、小学生くらいでも楽しめます。積み木がボールにクラッシュされてガラガラと崩れる様は爽快!まるでボーリングでストライクを出したような快感をあじわうことができますよ!

■「熱川遊技場」射的(球10発)・ボットル(投球10個)ともに1回500円
静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本982
時間は15:00〜22:00 定休日は水曜日・木曜日

「白ばらホール」

「白ばらホール」
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熱川でレトロな娯楽を提供している3店は、それぞれ目と鼻の先の距離に固まっています。1本の坂道沿いに位置しており、坂道の下方向から「熱川遊技場」「きよみホール」と並び、一番上にかまえている店が「白ばらホール」です。

特に店名が掲げられていないのですが、電光看板に「射的とボットル」とあったらそこ!おばさんがやんわりと呼び込みしていて、「たくさん景品あげるから遊んで行ってよ〜」の声についついつられて入店してしまう人も多く見られます(笑)

ここで楽しめるのは射的と、ボールを投げて積み木を崩すボットル。店頭に大きなぬいぐるみがたくさん置いてあり、他店では見られないのでつい「子どもにぬいぐるみを!どれを打ち落とせばもらえます?」と質問したくなります。しかし景品は射的やボットルで命中させた点数で決まるわけではなく、全ておばさんの感覚によるさい配(笑)主にもらえるのは駄菓子やさんで見られるような玩具です。

■白ばらホール 射的(球10発)・ボットル(投球10個)ともに1回500円
時間は19:00過ぎ〜22:00 不定休

最後に

熱川温泉街にゆったりと流れる夜の時間。浴衣を着て堪能する昭和レトロな娯楽遊技は日常生活を忘れさせてくれ、どこか懐かしいような空気を感じることができます。

「熱川遊技場」以外は夜からの営業なので、巡る時間帯のおすすめは旅先の宿で夕食を済ませた後がおすすめ。就寝までのちょっとした時間を楽しむのにぴったりなので、夜の散歩がてら温泉街の独特な風情を感じつつ、これらの遊技店を覗いてみてはいかがでしょう。娯楽の多くがデジタル化されつつある現代社会の中、あたたかみのある素敵な旅の想い出となりますよ。

なお、熱川の夜を散歩するにあたり知っておくとラッキーなのが熱川温泉観光協会・旅館組合が主催している「キャンドルナイト」。これは、キャンドルで海岸沿いの遊歩道などが飾られ、あたたかみのある灯が温泉街をロマンティックなムードに包みます。

毎月1度開催される予定で、時間は午後8時から、雨天時・強風時は中止。
日程など詳細は同観光協会HPなどに掲載されています。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/10/11 訪問

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