「しばたん観光バス」で新潟県新発田市の名所めぐり

「しばたん観光バス」で新潟県新発田市の名所めぐり

更新日:2015/12/21 16:05

佐藤 らなこのプロフィール写真 佐藤 らなこ 総合旅行業務取扱管理者
マイカーやレンタカーの利用をせずに、その地域の名所を効率よくまわるのに便利な手段のひとつに定期観光バスがあります。そんなバスが、新潟県新発田市でも運行されています。今回はこの「しばたん観光バス」のコースの中でも定番の「城下町新発田と月岡温泉をめぐる(午前)」コースをご紹介します。月岡温泉にお泊まりの方におすすめです!バスで楽々の名所めぐりをして、城下町「新発田」の歴史や文化について学びましょう。

月岡温泉に泊まった翌日に乗ってみよう!

月岡温泉に泊まった翌日に乗ってみよう!

写真:佐藤 らなこ

地図を見る

月岡温泉に宿泊した翌朝、「帰りの電車まで時間があるな〜、どこに行こう?」なんていう時に、ぜひ「しばたん観光バス」に乗りましょう!乗車地の月岡温泉の出発時間は9時半で、宿泊施設までお迎えに来てくれます。最少催行人員はなんと1名!なので、たった1人のお申込みでも運行されます。運行日は土日祝日ですが、除外日もあります。事前予約が必要なので、詳細は関連メモより「新発田市観光協会」にお問合せください。また、冬期は立ち寄る箇所が少し変わります。

バスにガイドは乗車しませんが、各箇所で職員の方や観光協会の方が案内をしてくださいます。(※新発田城はガイド希望の事前の申し出が必要です。)このコースの料金は、大人2000円、小人1000円です。各施設の入館料が含まれているので、その都度代金を支払う手間も省けるので、楽ちんですね。

日本刀好き女子増加中!?まずは刀剣伝承館見学。

日本刀好き女子増加中!?まずは刀剣伝承館見学。

写真:佐藤 らなこ

月岡温泉を出発後、最初の立ち寄りスポットは「刀剣伝承館(天田昭次記念館)」です。観光バスにガイドは同行しませんが、こちらでは伝承館の職員の方が案内をしてくださいます。
こちらには、新潟県新発田市出身の人間国宝・故「天田昭次」氏が制作された刀の数々が展示されています。作業道具の展示もあり、刀ができるまでの行程を学ぶこともできます。
ここのところ、全国的に刀好きな女性が増えているらしいですね。そんな「刀剣女子」にはもちろんのこと、ここは日本刀好きにはたまらないスポットと言えるでしょう。

豪農の館「市島邸」の敷地は8000坪!

豪農の館「市島邸」の敷地は8000坪!

写真:佐藤 らなこ

地図を見る

次の訪問地・豪農の館「市島邸」は、新潟県における登録有形文化財です。
敷地は約8000坪もあり、建物の大半は明治初期の代表的な建築物です。建物を囲む庭園は回遊式で、新緑や紅葉の時期は大変美しい景色を見ることができます。こちらでは観光協会の方が丁寧に案内をしてくださいます。美しいお庭はもちろんのこと、建物に置かれた調度品の数々や、丸窓から見える景色、ゆがみのある大正ガラスの建具など、市島家の美意識と和を感じる瞬間が幾度もおとずれます。

この「市島邸」の庭の梅の木から収穫した梅の実を使って、醸造元「市島酒造」で梅酒を製造しているとのことです。「市島酒造」は新発田駅から徒歩5分程です。この観光バス下車後に立ち寄ってみるのもいいですね。

お城好きには外せないスポット「新発田城」

お城好きには外せないスポット「新発田城」

写真:佐藤 らなこ

地図を見る

次は日本百名城のひとつ「新発田城」の見学です。
本丸表門と旧二の丸隅櫓が江戸時代から現存し、国の重要文化財に指定されています。また、平成16年には三階櫓と辰巳櫓が復元されています。三階櫓は事実上の天守に相当する櫓で、その屋根に三匹の鯱が並ぶ全国的にめずらしいものです。(※三階櫓は陸上自衛隊駐屯地内にあるため、離れたところから外側を見ることになります。)他に「切込みはぎ」と呼ばれる最も美しい方法で積まれた石垣も見どころのひとつです。
ここでの詳しい案内を希望される場合は、事前に観光協会に連絡をすると、現地ガイドの手配をしてくれます。

映画のロケにも使われた「白壁兵舎広報史料館」

映画のロケにも使われた「白壁兵舎広報史料館」

写真:佐藤 らなこ

地図を見る

最後は新発田城のすぐ隣にある「白壁兵舎広報史料館」です。
明治7年に建築された陸上自衛隊新発田駐屯地内の「白壁兵舎」が現在の位置に移築され、史料館として生まれ変わりました。この「白壁兵舎」は、世界文化遺産の富岡製糸場と同じフランス様式の建築物です。建築当初、白の漆喰で仕上げられていたため、「白壁兵舎」と呼ばれました。館内には郷土部隊の遺品や写真資料など歴史的な資料の数々が展示されています。
移築前の兵舎は映画のロケにも使われました。現在の建物は平成26年にオープンしたばかりなので、とてもきれいです。

おわりに

バスは13時頃に新発田駅に到着します。訪れる観光地は4か所、所要時間は約3時間半です。半日で効率よく名所めぐりができます。新発田駅に到着し、昼食などで休憩した後にまだ時間がある方には、徒歩で行くことのできる新発田の醸造元「市島酒造」で試飲とお土産選び、国指定名勝「清水園」で美しい庭園散歩がおすすめです。
「しばたん観光バス」のこの「午前」コースと同じところをまわる、13時に新発田駅を出発する「午後」コースもあります。あなたの旅程に合わせて選んでくださいね。お申込みやお問合せは「新発田市観光協会」または主な旅行会社へどうぞ!

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/11/23 訪問

- PR -

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -