タ・プローム遺跡に清正の井戸!?熊本城の意外な楽しみ方

タ・プローム遺跡に清正の井戸!?熊本城の意外な楽しみ方

更新日:2015/12/08 14:38

羽田 さえのプロフィール写真 羽田 さえ 熊本在住ライター
日本三名城のひとつに数えられる「熊本城」。
加藤清正公による築城から400年あまり、今なお老若男女に愛されているお城です。年間150万人が訪れる人気スポットゆえに、もう行った事がある、または有名すぎて何だか興味が持てないという人も多いかもしれません。
そこで今日は、そんな人にもぜひ見てほしい、ひと味違った熊本城の見どころをご紹介しましょう!

これが本家!?清正の井戸

これが本家!?清正の井戸

写真:羽田 さえ

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築城の名手・加藤清正公は、井戸掘り名人でもありました。
清正の井戸と言えば東京・明治神宮のパワースポットが有名ですが、熊本城内にはいくつも清正の井戸があります。長い籠城戦に備え、熊本城内には120もの井戸が作られたと言われ、うち17箇所が現存しています。
写真は小天守の地下にある井戸を写したもの。かなりの深さがありながら、底に水がある様子まで見通せます。吸い込まれそうな迫力ですが、落下防止の網が張られていますのでご安心を。

往時の趣を今に伝える宇土櫓

往時の趣を今に伝える宇土櫓

写真:羽田 さえ

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風格ある佇まいで「第三の天守」と呼ばれるのが国の重要文化財「宇土櫓(うとやぐら)」です。3層5階地下1階の構造で、高さは約19メートル。さらに櫓の下には約20メートルの高さの石垣があり、なかなか大がかりな建物です。
大天守に上り、宇土櫓は遠巻きに眺めただけで帰ってしまう観光客のかたも多いのですが、実にもったいない!築城当時の雰囲気を残す内部まで、ぜひ見学してくださいね。

西郷さんも負けを認めた清正公の石垣も必見

西郷さんも負けを認めた清正公の石垣も必見

写真:羽田 さえ

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熊本城と言えば石垣も有名です。強固な石垣に、築城の名手・加藤清正公の腕前を見ることができます。上に行くほど急勾配になり、攻め上ろうとする敵を寄せ付けない形状は、「武者返し」と呼ばれています。
高い石垣が立ち並び、不揃いな石段が複雑に入り組んだ城内を歩いてみましょう。
西南戦争の折、官軍が守る熊本城を攻め落とすことが出来なかった西郷隆盛が「自分は官軍に負けたのではなく、清正公に負けたのだ」と述べたという逸話にもうなずけます。

熊本城にタ・プローム遺跡を発見?

熊本城にタ・プローム遺跡を発見?

写真:羽田 さえ

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そんな西南戦争にも耐えた堅牢な石垣ですが、あっさりと破られているスポットがあるのはご存じですか?
「頬当御門」と「備前堀」の間あたりの石垣に注目です。大きな木が深く根を張り、石垣を突き破って伸びている様子は大迫力。どこかカンボジアのタ・プローム遺跡を思わせるその姿は、悠久の時の流れと、自然の力強さを感じます。無料で見学できるゾーンなので、ぜひ探してみてくださいね。

おもてなし武将隊にも会えますよ!

おもてなし武将隊にも会えますよ!

写真:羽田 さえ

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歴史や建築には今ひとつ興味が持てないけれどイケメンは大好き!というあなたには、おもてなし武将隊がおすすめです。清正公をはじめ、加藤家ゆかりの重臣と姫、九州各地の武将の総勢10名が活躍しています。
出演者は日によって変わりますが、毎朝8:30から頬当御門で開門の口上が行われるほか、14:30から天守閣前で演舞が披露されます。演舞の後の写真タイムでは、カメラを向けると決めポーズを見せてくれますよ。

終わりに

天守閣以外の意外な見どころ紹介、いかがでしたか。
清正公の井戸から不思議な石垣、イケメン武将隊に至るまで、何度訪れても楽しめる熊本城。紅葉や桜の名所でもあり、夏には夜間開園も行われるなど四季折々の美しさがあります。
また、熊本城から徒歩圏内には、加藤神社や旧細川刑部(ぎょうぶ)邸などの立ち寄りスポットもたくさんあります。ぜひお好きな季節に訪ねてみてくださいね。

熊本城入園料:大人500円、こども(小・中学生)200円

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/11/12 訪問

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