宮崎「サンメッセ日南」のモアイ像がイースター島すぎる!

宮崎「サンメッセ日南」のモアイ像がイースター島すぎる!

更新日:2017/10/29 19:41

風祭 哲哉のプロフィール写真 風祭 哲哉 B級スポットライター、物語ツーリズムライター、青春18きっぷ伝道師
宮崎県の南、まるで海外のビーチリゾートのように真っ青な海が広がる日南海岸をバックに、7体の大きなモアイ像があります。
よく晴れた日、どこまでも続く青い空と、どこまでも続く大海原をバックにそのモアイ像が立ち並ぶ姿は、まるで日本ではないかのようなスケールの大きさ。
今回は、そのモアイ像がある宮崎の「サンメッセ日南」についてご紹介します。

サンメッセ日南のモアイ像は、世界唯一、イースター島の許可を得て完全復刻!

サンメッセ日南のモアイ像は、世界唯一、イースター島の許可を得て完全復刻!

写真:風祭 哲哉

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まるで熱帯雨林のように濃く青々とした樹木が生い茂る「サンメッセ日南」は、宮崎県の南部、日南市の海岸沿いにあります。
宮崎市内からは青島を経由して車で約1時間、宮崎ICや宮崎空港からは40〜50分ほど。公共交通機関は宮崎交通の路線バスに「サンメッセ日南」バス停があり、宮崎市内と日南の飫肥を結ぶバスが日中、1時間に1本程度停まります。

サンメッセ日南のモアイ像は、世界唯一、イースター島の許可を得て完全復刻!

写真:風祭 哲哉

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このサンメッセ日南は、目の前に日南海岸を見下ろす広大な敷地にあるテーマパークですが、なんといってもここの最大の見どころはモアイ像。
そしてこのモアイ像は、世界で唯一、イースター島の長老会に許可を得て復刻されたものなのだそうです。世界中にあまたあるモアイ像の中で、なぜこのサンメッセ日南のモアイ像だけが許可を得ることができたのでしょうか?

7体のモアイ像は、修復活動のお礼としてサンメッセ日南へ。

7体のモアイ像は、修復活動のお礼としてサンメッセ日南へ。

写真:風祭 哲哉

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イースター島の各部族の守り神として建立されたモアイ像は、かつての部族間の抗争や1960年のチリ地震の影響で、20世紀の終盤には、そのほとんどが無残にも倒れたままの状態で放置されていました。
そんなモアイの姿をTVで見た日本のあるクレーンメーカーが、機材と資金を提供して一部のモアイ像を修復する奉仕活動を行いました。その会社がこのサンメッセ日南と縁があったことにより、イースター島の長老会の同意を得て、モアイたちのサンメッセ日南への招来が実現したのです。

7体のモアイ像は、修復活動のお礼としてサンメッセ日南へ。

写真:風祭 哲哉

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こうしてアフ・アビキと呼ばれる高さ5.5mにもおよぶ7体のモアイ像が海岸沿いに、3体のモアイ像が園内の斜面に復刻されたのでした。ちなみに、このモアイ像は震度9の地震や風速60mの台風にも耐えられる、非常に屈強なものだそうですが、うしろ姿を見るとなんだか愛嬌があってかわいくもありますよね。

サンメッセ日南の7体のモアイには、幸運を呼ぶジンクスが?

サンメッセ日南の7体のモアイには、幸運を呼ぶジンクスが?

写真:風祭 哲哉

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サンメッセ日南に並ぶ7体のモアイは、いろいろな運気を上昇させるパワーを持っています。自分がほしいと思うパワーを持ったモアイ像に触ると運気が上がると言われていて、最近は宮崎のパワースポットしても有名です。
海に向かって左側から順に(1)仕事運(2)健康運(3)恋愛運(4)全体運(夢叶う)(5)結婚運(6)金運(7)学力運で、特に左から3番目の恋愛運と右から2番目の金運のモアイが人気だとか。

この海沿いの7体のほかにも、園内の「恋人の丘」にはカップル向けのパワースポットとして「最愛(モアイ)」と呼ばれる2体のモアイ像が、海を見下ろす丘の途中には、苦しみや悪縁を断ち切るパワースポットとして「縁切りモアイ」と呼ばれるモアイ像があります。

ちなみにモアイの『モ』は未来、『アイ』は生きるという意味があり、モアイとはつまり『未来に生きる』という意味なのだそうです。

サンメッセ日南の丘の上からは感動的な大海原が。

サンメッセ日南の丘の上からは感動的な大海原が。

写真:風祭 哲哉

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サンメッセ日南は日南海岸に面した丘陵地に広がっているため、モアイ像以外の見どころをめぐる場合は、急な坂道を上り下りしなければなりません。そのため園内ではラウンドカーと呼ばれる、ゴルフ場で使われているような乗用カートを貸し出しています。有料ではありますが、これがまた快適で楽しいのです。ラウンドカーを使って坂道をグイグイと登ると、眼下には真っ青な太平洋がどこまでもずっと続く感動的な景色が目の前に広がります。

サンメッセ日南の丘の上からは感動的な大海原が。

写真:風祭 哲哉

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丘の上にはレストランやギャラリーなどが入っているセンタープラザの建物のほかに太陽の丘や太陽の階段、地球感謝の鐘といった施設があり、また屋外にはモアイ以外のアート作品もあり楽しめます。

中でも園内でひときわ目立つのは「モアイと海を見るヴォワイアン」という作品。青や緑、黄色、オレンジ、ピンクといった色に塗られた人物が海とモアイを眺めながら座っている姿がいろいろなところで見られます。最近では、太陽の丘に蝶の地上絵が登場しました。

また、モアイ広場から下の方にはモアイ岬と呼ばれる広場があって、そこには4種類の動物と触れ合える牧場もあり、子供たちに人気となっています。

サンメッセ日南の丘の上からは感動的な大海原が。

写真:風祭 哲哉

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日南海岸とモアイ像の最高の相性がサンメッセ日南の魅力!

日本にもモアイ像のレプリカが飾られている場所はいくつもありますが、イースター島の公認で作られたものはここだけ。いや、日本だけではなく、世界中見渡してもここだけだと言われています。もちろんその希少性はすごいことなのですが、それよりもやはりこの日南海岸とモアイ像とのロケーションの相性がピッタリだということの方が喜ぶべきことなのかもしれません。一年を通じて温暖な宮崎の日南には、海に面した高台にモアイ像が建つ、本場イースター島を彷彿させるような海の色と空の色が、春夏秋冬、いつでもあるのですから。

最後に、ぜひおススメしたいのが、モアイとともに迎える日の出。水平線から太陽が上ると、海の上にオレンジ色のまっすぐな道ができあがり、まるでモアイたちが海を渡って遠くイースター島のモアイたちと行き来できるかのように神秘的。特にここから望む初日の出は大人気です。

さあ、宮崎のサンメッセ日南で、ぜひ日本のイースター島をお楽しみください。

<サンメッセ日南の基本情報>
住所:宮崎県日南市大字宮浦2650
電話番号:0987-29-1900
アクセス:宮崎駅前バスセンターから日南行きで1時間20分「サンメッセ日南」下車または宮崎空港、宮崎ICより車で約40分

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/08/22 訪問

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