始まりはエステサロン。大分県湯布院の小さなお宿「上の杜」

始まりはエステサロン。大分県湯布院の小さなお宿「上の杜」

更新日:2015/12/07 18:48

知る人ぞ知るエステティシャンがいる宿。それが湯布院の「上の杜(かんのもり)」。家族経営の宿なので、1日たった3組しか泊まれません。決してもったいぶっているわけではありません。凄腕エステティシャンのお母さんが、整体ならぬ整顔の施術をおこなってくれます。もともとエステサロン「喫茶去(きっさこ)」が、その原点。そして、遠方から訪れるお客様のために泊まれるところをと始まったのが、エステの宿「上の杜」です。

日本一のおんせん県と売り出し中の大分県。温泉宿だけじゃなくてエステの宿にもご注目ください。

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おんせん県、大分へは、飛行機、列車、バス、船とアクセス経路がたくさん。瀬戸内海を渡って入ってくることもできるので、組み合わせによっては船旅も楽しめますね。古くは、豊後の国と呼ばれ、キリシタン大名の大友宗麟が南蛮貿易を始めたことからわかるように、大分はかつて西洋文化の発信地でもありました。彼は、日本にキリスト教を布教したフランシスコ・ザビエルを迎え入れたことでも知られています。新しくなった大分駅前には、二人の銅像が立っています。そして、空港では風呂桶キャラクターが出迎えてくれますよ。

そんなおんせん県の一番人気、由布院の入口となるのがJR湯布院駅。そこから由布岳に向かって商店街が連なっています。駅前に降り立つと、由布岳が目に飛び込んできて、絶好のカメラスポット。観光馬車が行ったり来たりしているのも風流。お宿へのアクセスは、古瓦を土に埋め込んだ商店街の通りを真直ぐ歩いて、湯布院の交差点を左に曲がってすぐ。ちょうど道路がカーブしたところに、陸上自衛隊の湯布院駐屯所の門が見えてきます。その門前の左手に小さなお宿「上の杜」がひっそりと建っています。

表には「上の杜(かんのもり)」と「喫茶去(きっさこ)」、二つの表札が。これをみて、喫茶店と間違えて訪れる人も少なくないそうです。「上の杜」がお宿で、「喫茶去」がエステサロンの名称になります。

大正時代にタイムスリップ。静かなお部屋でゆったり過ごそう

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お宿の雰囲気は、「九州の親戚の家にやってきました」というアットホームなもの。玄関先でチェックインを済ませると、玄関脇のお部屋三つのうち一つに通されます。お部屋の前に、ダイニングや洗面所、キッチン、そして奥にお手洗いが並んでいて、反対側には源泉かけ流しの温泉とエステ用のアロマバスのお部屋も。階段をあがると2階にエステサロンがあります。

お手洗いや洗面所は、共有ですが、ウォシュレットがついているのがありがたい。それぞれの窓にステンドグラスがはめ込んであり、レトロな雰気を醸し出しています。また各部屋や共有スペースには、和のアンティーク照明が置かれていて、いつも優しい光が灯っています。

各部屋ともとても静かで、大正時代の家具がそのまま設えてあります。和洋折衷というのでしょうか、これぞ大正ロマン。畳のお部屋の脇の板の間に洋風家具。ちょっと見知らぬ時代にタイムスリップしたようです。旅先でこういう経験もなかなか珍しくなりましたね。

エステサロン喫茶去では、美容矯正をうけることができます

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エステは、10時から17時までなので、事前に予約をとりましょう。エステティシャンとしてならしたオーナーの腕は、かなりのものですが、とても勉強家なのです。東京で勝山浩尉智式美容矯正を学び、さらに独学で技術を磨きあげました。美容矯正というのは、勝山先生が創始者で、手技療法のひとつ。小顔という美容概念も美容矯正から始まったと言われています。カイロプラクティックとかクラニオパシー(頭蓋骨矯正)という西洋の技術をつかって、骨格を矯正してボディラインや顔の輪郭をすっきりさせてくれます。

ボディデトックスというメニューを希望しましたが、ボディ中心に電気を通したり、マッサージで体を矯正したあとアロマテラピーを受けます。施術後は、肩の曲線がきれいにでて、ボディ・マッサージだけで小顔に。個人差はありますが、顎のラインがはっきりし、輪郭がでる人もいます。お母さんは、一回の施術でも結果が出るように、ベストを尽くしてくれます。遠くから上の杜を訪れるリピーターもいるほどです。

からだは、食べるもので作られていると教えてくれるお母さん

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エステティシャンのお母さんは、ご自身がからだの不調を抱えずいぶんと苦しんだ方。アトピーのようなかゆみがなかなか取れず、いきついたのが酵素と水素。食生活で酵素を取り入れる生活をはじめ、デトックスとして水素水をたくさん飲んで、からだ不調を克服されたそうです。その経験を宿を訪れるお客様に語ってくださいます。

だから、この宿で出される手料理は、酵素をたくさん体内に取り入れることができるように考えられていて、大根や菜っ葉など朝からとてもヘルシーなメニュー。「からだは、毎日食べるものでつくられているのよ」とオーナーのありがたい言葉をいただきながら、来た時よりももっと元気になって皆チェックアウトしていきます。

疲れが出てきたら、元気になれるエステの宿「上の杜」に足を運んではいかがでしょうか?

由布院界隈の気の利いたお土産もの探しもできます

上の杜を出て徒歩2分、湯布院の交差点のある四つ角にCOOPが建っています。スーパーマーケットですが、けっこう品数が多いのでお土産探しにもおすすめです。中を覗くとちょっと気の利いた地元の食品が大集合。九州発の乳酸飲料「ヨーグルッペ」も買えます。甘酸っぱくて一度飲んだらやみつきに。ここでは、リンゴ味も出ていますよ。このほかにも地元の特産品がたくさん。駅前のお土産物では売っていない、ちょっと気の利いた地元ならではの名産物をお土産にいかがでしょうか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/11/23−2015/11/24 訪問

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