星野リゾートの新温泉旅館「星野リゾート 界 鬼怒川 」は「界」ブランドの集大成!

星野リゾートの新温泉旅館「星野リゾート 界 鬼怒川 」は「界」ブランドの集大成!

更新日:2015/12/13 19:38

Aya Hasegawaのプロフィール写真 Aya Hasegawa フリーランスライター、編集者
鬼怒川温泉駅から車で約5分の場所の小高い丘の上に、2015年11月にオープンした「星野リゾート 界 鬼怒川」。星野リゾートが運営する「界」ブランドが、初めて設計から建築までを手掛けた、ブランドのコンセプトを体現した施設です。かつては日光参詣の大名や僧侶だけが入浴を許された名湯・鬼怒川温泉や世界遺産の社寺などの観光資源を有する日光・鬼怒川エリアに、新たに誕生した「界 鬼怒川」の魅力を紹介しましょう。

鬼怒川渓流沿いに、「界」ブランド初の新築施設が誕生

鬼怒川渓流沿いに、「界」ブランド初の新築施設が誕生

写真:Aya Hasegawa

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星野リゾートが手がける「和心地」をコンセプトとした温泉旅館ブランド「界」。「界」ではこれまで旅館再生事業として数々のリブランドを行ってきましたが、「界」ブランドとして13番目のプロパティーとなる「界 鬼怒川」は、ブランド初の新築の施設です。

鬼怒川温泉駅から車で約5分。鬼怒川溪流沿いの小高い丘の上に立つ宿には、駐車場から専用のスロープカーでアクセスします。乗車時間約2分の道のりは散歩がてら歩くことも可能。鬼怒川の景観に目を奪われているうちにあっという間に到着します。

宿のエントランスでは、栃木県益子町で作られている「益子焼」の水琴窟(すいきんくつ)がお出迎え。早速、地域性を実感できる「ご当地楽」を打ち出している、「界」ブランドの軸となるものを感じることができます。水琴窟というのは、江戸時代に発明された、日本庭園の蹲踞(つくばい)などからあふれでる水を利用する音響装置のこと。柄杓(ひしゃく)で水を掛けると澄み切った音色が響き渡り、童心に返ったように何度でも試してみたくなってしまいます。

開放的な中庭を望みながら過ごす、とっておきの時間

開放的な中庭を望みながら過ごす、とっておきの時間

提供元:星野リゾート 界 鬼怒川

http://kai-kinugawa.jp/地図を見る

ケヤキやカエデ、サワラなどの木々が立ち並ぶ、開放的な中庭も「界 鬼怒川」の特色のひとつ。宿泊棟、温泉、食事処などの建物は、中庭をぐるりと囲むかたちで建てられて、どこからでも中庭がのぞめる造りになっています。建築に際しては、木々を一時は別の場所に移植するなどして、もともとの景観を生かしたかたちで作られたとか。

中庭を正面に眺められるトラベルライブラリーは、コーヒーやハーブティーを楽しみながら、ゆるゆるとした時間が過ごせる場所。日光や鬼怒川をはじめ、旅行関連の本なども用意されているので、これからの旅の計画を練ってみては?

ちなみに、「伝統工芸は、実際に使ってその良さを実感して欲しい」という思いから、コーヒーや紅茶をいただく陶器は、客室、レストラン、トラベルライブラリーに至るまで益子焼のものが用意されています。ぜひ手に取って、使い勝手を試してみてください。

栃木の伝統工芸をモダンにあつらえた「とちぎ民藝の間」

栃木の伝統工芸をモダンにあつらえた「とちぎ民藝の間」

提供元:星野リゾート 界 鬼怒川

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全48室の客室は、すべて栃木に息づく伝統工芸をモダンにあつらえた、「とちぎ民藝の間」となっています。「黒羽藍染」のベッドライナーに益子焼の湯のみやカップ&ソーサー、日光東照宮を初めとする社寺を中心に発展した伝統工芸「鹿沼組子(かぬまくみこ)」の屏風が配されているほか、森に面したテラスには、栃木県産の大谷石が敷き詰められています。

うち20室は客室に専用の露天風呂を備えます。24時間いつでも温泉に入れるのは、やはりうれしいですよね。露天風呂がない部屋にも心地よい肌触りのレインシャワーを完備。和漢生薬成分が配合された、「界」ブランドオリジナルのアメニティは、体にいいことをしているような幸福感が味わえます。

湯あみのあとは栃木の日本酒の飲み比べはいかが?

湯あみのあとは栃木の日本酒の飲み比べはいかが?

写真:Aya Hasegawa

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鬼怒川に来たからには、もちろん温泉は外せません。大浴場は、男女それぞれ内湯と露天風呂を有しています。露天風呂は湯船の半分に屋根が付いているのですが、これは、「雨が降っていても露天風呂に入りたい」「お風呂は解放感が大事」といった、これまでの「界」のゲストの声を反映させたものだそう。

総支配人の日生下和夫さんが、「温泉宿ならではの感動を味わっていただけるよう、工夫を凝らしました」というように、裸足で歩いて心地いいクッションのきいた床、湯船につかった状態で景観が楽しめ、解放感が感じられる露天風呂など、さまざまなアイデア、こだわりが詰まっています。露天風呂からは桜並木がのぞめ、桜の季節には花見露天が楽しめそう! 

もうひとつ、ぜひご紹介したいのが、15時〜20時に提供される日本酒のテイスティングサービス。お風呂上がりのお休み処に、栃木の酒蔵3銘柄が用意されていてゲストは自由に楽しむことができます。

夕食のハイライトは、龍王峡の龍神伝説にちなんだ「龍神鍋」

夕食のハイライトは、龍王峡の龍神伝説にちなんだ「龍神鍋」

写真:Aya Hasegawa

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食事にも栃木県らしい食材、調理法が用いられています。

「界 鬼怒川」の名物は、龍王峡の龍神伝説にちなんだ「龍神鍋会席」です。霧降高原の牛ヒレカツ、ローストビーフの先付けや鹿沼組子の器で供される八寸、ニジマスを改良して開発された栃木の魚・ヤシオマスをはじめとしたお造り(9種それぞれ異なる味付けで供され、わくわくします!)など、見目も麗しいコースメニューのハイライトとなるのが、龍神のダイナミックさを表現した、「龍神鍋」。ヤシオマス、渡り蟹、豚ロース肉、干瓢、巻湯葉、あおさ、野菜類を入れた味噌仕立ての鍋のこと。熱く焼けた石を鍋の中に入れた瞬間、ぐつぐつと湯が沸き立ち、湯気がダイナミックに沸き上がります。

上記のメニューは、2015年11月下旬のものですが、季節によって食材、献立が異なるので、そちらも合わせてお楽しみください。

おわりに

既存の施設をリブランドするのではなく、「界」ブランドとして、初めて設計から建築までを手掛けた「界 鬼怒川」は、「界」の目指すもの、これまで「界」ブランドが培ってきたすべてを体現した施設。随所に大小さまざまなこだわりを感じることができます。

寛ぎとモダン、地域色が共存する空間で、「界 鬼怒川」でしか味わえない休日を過ごしてみてはいかがでしょうか。桜の時期、新緑の時期も楽しみです!

世界遺産の日光東照宮への車で約30分。鬼怒川の自然を満喫するにはこの上ない、鬼怒川溪流に面した丘の上の立地も魅力ですね。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2015/11/29−2015/11/30 訪問

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