水木しげるワールド!調布「鬼太郎茶屋」ゲゲゲ!妖怪たちを食べちゃう?

水木しげるワールド!調布「鬼太郎茶屋」ゲゲゲ!妖怪たちを食べちゃう?

更新日:2015/12/24 17:46

フルリーナ YOCのプロフィール写真 フルリーナ YOC 絶景・感動探究家、旅する音楽講師
調布市・深大寺は、国の重要文化財指定の長い歴史を誇る由緒ある寺。日本三大だるま市の一つ<深大寺だるま市>でも知られています。その門前にあるのが、人気スポット「鬼太郎茶屋」!半世紀以上に渡り、人々の心を捉えて離さない、漫画家・水木しげるワールドが広がります。茶屋では、水木氏の描く妖怪の世界を満喫しながら、妖怪たちの乗った美味しい甘味や水木氏の故郷・鳥取の味を楽しめます。それではゲゲゲの世界へ出発!!

ゲッゲッゲゲゲの「鬼太郎茶屋」!深大寺の門前に住む妖怪たち!

ゲッゲッゲゲゲの「鬼太郎茶屋」!深大寺の門前に住む妖怪たち!

提供元:鬼太郎茶屋

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水木しげる氏の第2の故郷・調布市。そして深大寺周辺は水木夫妻の半生を描いたテレビ番組『ゲゲゲの女房』のロケ地となりました。その深大寺門前にある「鬼太郎茶屋」は、美味しい甘味と水木ワールドを味わえる人気スポット。

水木氏の描く妖怪たちは、忙しさの中で大切な事を忘れかけている私たちに、何かを語りかけてきます。豊かな自然の中に住む生き物たち、そして目には見えない妖怪たち。目には見えないからこそ妖怪たちの声は私たちの心に深く届くのかもしれません。さあ、それでは「鬼太郎茶屋」へいざ!

昭和レトロな<妖怪ギャラリー>で水木ワールドにドップリ浸かる!

昭和レトロな<妖怪ギャラリー>で水木ワールドにドップリ浸かる!

写真:フルリーナ YOC

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「鬼太郎茶屋」の2階は<妖怪ギャラリー>となっています。昭和レトロなお座敷で、たくさんの妖怪たちが皆さんを今か今かと待ちわびています。入場料は100円。この『100円』という入場料も昭和チックでほのぼの。

ミシミシする急な階段を登って行くと、妖怪たちに何処からか見つめられているよう。2階の古いお座敷には、沢山の水木しげる氏の複製画やイラストが飾られています。複製画やイラストは目を見張るほどに、繊細で緻密、そして色合い・色使いの妖しくも美しいこと!展示内容は、年に数回変更されることがあります。

また、2階には<癒しのデッキ>もあります。デッキからは、目の前に深大寺の「亀島弁財天池」の美しい風景が広がり、まさしく癒しの空間!そしてデッキには<ねずみ男大明神>も祀られています。フラフラしているねずみ男らしく、お願いすると叶うかもしれないし叶わないかもしれませんが、ほのぼの〜と笑顔にさせてくれちゃうこと請け合いです。

あちらこちらから、個性豊かな妖怪たちが!

あちらこちらから、個性豊かな妖怪たちが!

写真:フルリーナ YOC

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<妖怪ギャラリー>には壁や扉の中など、あちこちに妖怪たちが住んでいます。気になる妖怪たちを見つけたかったら、ぜひこのミニフィギュアを!妖怪研究家としても名高い水木氏が、個性的な妖怪たちに囲まれて鎮座なさっているのが、何とも心が和みます。

水木氏は、幼いころから絵の才能を発揮しましたが、漫画家として大成するまでは壮絶な人生を歩んでいます。特に南方に出兵中には、マラリヤにかかり、療養中に爆撃で左腕を失いました。後に、記者に片腕を失ったことを悲しいと思うかと聞かれた水木氏は「思ったことはない。命を失うより片腕をなくしても生きている方が価値がある」と答えています。

出征前には、哲学書や仏教書、キリスト教書などを読みあさったという水木氏。死と向き合う過酷な体験の中で水木氏が感じた様々なことは、氏の人間性の深みとなり、作品の中に息づいています。

「鬼太郎茶屋」には、あの妖怪たちがいっぱい!

「鬼太郎茶屋」には、あの妖怪たちがいっぱい!

写真:フルリーナ YOC

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この「鬼太郎茶屋」は、かつてお蕎麦屋さんでした。お蕎麦屋さんと水木夫人はお知り合いで、お蕎麦屋さんを閉店することになった時、「鬼太郎茶屋」の企画が持ち上がったそうです。水木先生ご夫妻は、時々この茶屋を訪れており、先生の人懐こい笑顔の写真やサインも飾られています。

茶屋奥の<妖怪喫茶>では、ぬりかべ・鬼太郎・ねずみ男・一反もめんたちが、お客さんを待っています。メニューにも、たくさんの妖怪たちが登場!目玉おやじが栗ぜんざいのお風呂に浸かってる『目玉おやじの栗ぜんざい』。甘味噌とプルップルの蒟蒻がたまらない『ぬり壁のみそおでん』、目玉餅をトッピングできちゃう『大山牛乳ソフトクリーム』等々。楽しいメニューに・・・フフフフと妖怪チックに笑ってみたくなっちゃいます!

そして<妖怪喫茶>のメニューの拘りは、水木氏の故郷・鳥取県の名品をたくさん使っていること。ソフトクリームは鳥取県が誇る大山乳業・白バラ牛乳、蒟蒻は大山山麓の有機蒟蒻を使用。他にも鳥取県が誇る逸品がいっぱい!水木氏第2の故郷で、水木氏生まれ故郷の味を堪能できる嬉しいメニューです。

しみじみ・・「なまけ者になりなさい」水木しげる氏のメッセージ

しみじみ・・「なまけ者になりなさい」水木しげる氏のメッセージ

写真:フルリーナ YOC

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<妖怪喫茶>の一番人気は「一反もめんの茶屋サンデー」。コクのある美味しいソフトクリームに、抹茶か黒みつシロップを選んでかけられます。そしてプルプルの一反もめんの可愛いこと!甘すぎない美味しい餡もナイス!

サンデーに乗っているクッキーには、鬼太郎や目玉おやじのイラストが描いてあったり、水木氏の名言が書いてあったり。「なまけ者になりなさい」の字を見ていると、日々の忙しさに翻弄され、心を亡くしている自分にハッと気づくことも。心をプルプルの一反もめんの上に乗せて、自由に飛び立ちたくなっちゃいます。

実はこの「なまけ者になりなさい」は、水木氏の「幸福の七ヶ条」からの言葉。七ヶ条とは、第一条・成功や栄誉や勝ち負けを目的に、ことを行ってはいけない。第二条・しないではいられないことをし続けなさい。第三条・他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし。第四条・好きの力を信じる。第五条・才能と収入は別、努力は人を裏切ると心得よ。第六条・怠け者になりなさい。第七条・目に見えない世界を信じる。

勉強は好きなほうではなかったけれど、好きなことはとことん追求し、過酷な運命も明るくマイペースに、そして呑気だけどポジティブに生き抜いた水木氏。水木氏の人懐こい笑顔を感じながら、是非、のんびりと<妖怪喫茶>の妖怪メニューを楽しんでください。

補足・おわりに

そして、この茶屋でもう一つ是非味わってほしいのが「鬼太郎ビール」!このビールも水木氏の故郷・鳥取県が誇る、久米桜麦酒株式会社製造の地ビール。山陰ではただ一人の地ビール協会認定のビアテイスター最高峰の資格を持つ岩田氏が、原料選びから醸造工程全てを管理して造る拘りのビールです。

大山の麓の名水で作るこのビールは「ワールド・ビア・アワード2011」世界一を受賞した「大山Gビール・ヴァイツェン」。また他の2本「ペールエール」「スタウト」もジャパンビアカップなどの銀賞を受賞しているビール。これらのビールが鬼太郎ラベルで登場とは、飲まなきゃソンの逸品です!

また、「鬼太郎茶屋」には鬼太郎をはじめとする妖怪グッズも多数!あれもこれも欲しくなってしまうレアもの揃いです。また、深大寺は素晴らしい仏閣、美味しいお蕎麦、豊かな自然と魅力いっぱいの地です。氏の愛した第二の故郷・深大寺。ぜひ、水木氏と妖怪たちに会いに「鬼太郎茶屋」へ、そして深大寺へと、のんびりと足を運んでみてください。それではみなさん、素敵な旅を!

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/12/10 訪問

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