一夜の幻想トリップ!大阪・くまとりイルミネーションナイト

一夜の幻想トリップ!大阪・くまとりイルミネーションナイト

更新日:2015/12/01 11:34

沢木 慎太郎のプロフィール写真 沢木 慎太郎 放送局ディレクター、紀行小説家
関西国際空港からほど近い大阪・熊取町。関西独自の歴史や文化をはぐくむ同町で、一夜限りのイルミネーションイベントが行われているのをご存知でしょうか?毎年12月に開催されている「くまとりイルミネーションナイト」のメインイベントとなるもので、2015年は12月19日(土)に実施。重要文化財の中家住宅では幻想的な行灯(あんどん)アート展が行われ、一見の価値アリ!一足早い穴場のクリスマスを楽しみませんか?

手づくり感たっぷりのイルミネーション!

手づくり感たっぷりのイルミネーション!

写真:沢木 慎太郎

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大阪南部に位置する熊取町では毎年12月1日からクリスマスまで約一か月間にわたり、「くまとりイルミネーションナイト」と呼ばれる光のイベントが行われています。

赤れんがの工場跡を活用した交流センター「煉瓦(れんが)館」は、ご覧のような素朴な光に包まれ、町民らによる手づくり感たっぷりのイルミネーションがとても魅力的。作品の人気投票も行われているので、ぜひご参加されてはいかが?

中家住宅と煉瓦館を結ぶ“光の回廊”

中家住宅と煉瓦館を結ぶ“光の回廊”

写真:沢木 慎太郎

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約一カ月にわたって行われる「くまとりイルミネーションナイト」で、一夜限りのイベントが実施されるのが「中家(なかけ)住宅」。さきほどの「煉瓦館」と隣接し、ふたつの建物は竹筒にロウソクを灯した“光の回廊”で結ばれます。

これも一夜だけのイベントの一環。淡い光で照らし出された石畳の向こうに、「中家住宅」への入り口(写真の左上)がぽっかり空いています。では、中に入ってみましょう。

重要文化財の庭を照らすキャンドルライト

重要文化財の庭を照らすキャンドルライト

写真:沢木 慎太郎

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こちらが「中家住宅」の庭。江戸時代に建てられた古い住宅は風格があり、落ち着いたたたずまい。一夜限りのイベントでは、重要文化財の庭を幾つものキャンドルライトが連なり、幻想的で美しい。

ちなみに、キャンドルを使って表現しているのは、熊取町のマスコットキャラクターでクマの「ジャンプ君」と、鳥の「メジーナちゃん」。クマと鳥で、ふたり合わせて、くまトリ!?

神秘的な優しい光!中家住宅の“行灯アート展”

神秘的な優しい光!中家住宅の“行灯アート展”

写真:沢木 慎太郎

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さきほどの「中家住宅」ですが、平安時代に後白河法皇(ごしらかわほうおう/後白河天皇の出家後の呼び名)が熊野もうでの時に立ち寄ったところ。太い柱や梁が強く印象に残る古い住宅で、土間の広さは関西でも最大級です。

この広々とした土間で繰り広げられているのが“行灯(あんどん)アート展”。和紙を通した優しい光が伝統的建築の土間をひっそりと照らし、和の情緒を楽しむことができます。

一晩だけの命!サンタ姿の美人職員さんは誰!?

一晩だけの命!サンタ姿の美人職員さんは誰!?

写真:沢木 慎太郎

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こちらも“行灯アート展”。「中家住宅」の土間だけでなく、部屋の一部も幻想的な光のアートに包まれます。古い香りが漂う住宅の壁に淡い光が跳ね返り、なんとも神秘的。闇を際立たせながら一晩だけの命を燃やします。

ちなみに、今回ご登場いただいた二人の女性は、コンパニオンさんではなく、熊取役場の現役の職員さん。熊取町役場は、“美人過ぎる”職員さんが多いことで地元でも有名。“行灯アート展”では、サンタの姿をした美人職員さんにも会えるかもしれないので、ぜひお出かけされてはいかがでしょうか?

おわりに

熊取町の「中家住宅」で一夜だけ行われる素朴な行灯アート展。規模は大きくありませんが、町民の方々や職員さんによる心のこもったおもてなしがうれしい。

また、「中家住宅」は実はコスプレイヤーにとって穴場的なスポット。普段はOLさんをしている女性が忍者の姿をして庭先で撮影するなど、重要文化財でありながら比較的自由に利用することができます。

なお、熊取町の観光スポットや、おススメのスイーツ店については別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方はリンクからのぞいてみて下さい。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/12/24 訪問

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