ロンドン郊外「リッチモンド」テムズ川と美しい緑の空間を満喫

ロンドン郊外「リッチモンド」テムズ川と美しい緑の空間を満喫

更新日:2016/03/09 14:52

Lady Masalaのプロフィール写真 Lady Masala 知られざる名所案内人、蚤の市マニア
ロンドン南西部、テムズ川沿いに位置するのは、高級住宅街として知られる Richmond(リッチモンド)。緑あふれる豊かな自然に囲まれたその環境は、ウォーキングを楽しむにはおあつらえむき。川から吹いてくる心地のよい風を感じながら、優雅に散策してみましょう。

テムズ川を見渡す「リバーサイド」

テムズ川を見渡す「リバーサイド」

写真:Lady Masala

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まずは、おしゃれなショップやレストランが立ち並ぶハイストリートを抜け、テムズ川を見渡すことのできるリバーサイドへと下りてゆきましょう。ベンチに腰をかけて、きらきらと輝く水面や、すいすいと泳ぐ水鳥たちをぼんやりと眺めているだけで、あっという間に時は過ぎてゆきます。時折、カヌーやボートが行き交う姿も見えてきます。ボートを漕いでみたいなら、貸しボートでテムズ川下りに挑戦しましょう。

ベンチでテイクアウェイしたサンドイッチをほおばるのもよいですが、お腹がすいたら川を眺めながら食事ができるレストランに入りましょう。お天気がよければ、外のテーブルでどうぞ。テムズ川を眺めながら食事ができるなんて、はるばるロンドンまで来た甲斐があったというものです。

リッチモンドの風景を一望できる「テラス ガーデンズ」

リッチモンドの風景を一望できる「テラス ガーデンズ」

写真:Lady Masala

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リバーサイドを小道に沿って歩いていると、緑が美しい Terrace Gardens(テラス ガーデンズ)にたどり着きます。ローズガーデンもあるオープンスペースには、サッカーボールを蹴る子どもたちや、犬を散歩させる近隣の人々の姿も。

そこから続く石段を上って、高台を目指しましょう。途中に見えるのは、季節の花々が美しく咲きほこるロックガーデン。石段の傾斜は急で息が切れますが、たどり着いた展望台から見下ろすテムズ川と、豊かに広がる緑の大地の美しさには一見の価値があります。

野生のシカに出会える「リッチモンド公園」

野生のシカに出会える「リッチモンド公園」

写真:Lady Masala

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展望台のさらに先にあるリッチモンド公園は、ロンドンにあるロイヤルパーク(王立公園)のなかでは最大の規模を誇ります。その大部分は、草木が生い茂る自然のオープンスペース。野生のシカをはじめ、野鳥やクワガタムシなどの生息地として自然保護区域に指定されています。ピクニックや日光浴を楽しみながら、その緑あふれる空間をゆったりと満喫したいものです。

ロイヤルパークとは、もともと、王族が狩りを楽しむために所有していた土地のこと。現在はリッチモンド公園として開放されている土地には、17世紀にロンドン市内で蔓延した黒死病(ペスト)から逃れるために移住してきたチャールズ1世によって、宮殿が建てられました。

その建物は残されていませんが、狩りのために放たれたという「アカシカ」と「ダマジカ」の末裔が野生化して公園内に生息しています。運がよければ、彼らにお目にかかれるかもしれませんよ。

ツツジの季節が最も美しい「イザベラ プランテーション」

ツツジの季節が最も美しい「イザベラ プランテーション」

写真:Lady Masala

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リッチモンド公園内にある Isabella Plantation(イザベラ プランテーション)には、100種類を超えるツツジが植樹されています。その規模はイギリス国内でも有数。4月下旬から5月上旬にかけてのツツジが満開の季節には、最も美しい姿を見せてくれます。

また、地面に敷きつめられた青い絨毯のように咲きほこるブルーベルの美しさは感動的。色とりどりの花々が咲き乱れる庭園内は、まるで極楽さながらです。

春だけではなく、夏にはユリやアヤメ、秋には紅葉、冬にはヒースの花と、庭園には四季を通じて楽しめるような工夫がなされています。

おわりに

リッチモンドの洗練された街並みと、よく手入れされた美しい緑の空間には、ロンドン中心部では味わうことのできない魅力があります。歩きなれた靴を履いて、テムズ川沿いを散策してみましょう。心地よい風に吹かれながら、充実の一日を過ごすことができるはずです。

掲載内容は執筆時点のものです。 2015/04/18 訪問

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