台湾には9つの国家公園がありますが、緑のトンネルがあるのはこの中の一つ、2009年に第8番目に設置された「台江国家公園」です。「台江国家公園」の位置は台湾の西南海岸で、台南県と台南市にまたがっています。「四草緑色隧道(緑のトンネル)」があるのは、台南の安平を北に向かった四草という地域。マングローブの熱帯雨林が形成されているので「台湾のアマゾン」とも言われています。
船のチケットは200元、乗船時間までは待合室で待ちます。待合室には「四草緑色隧道」内で見られる植物や生物のパネルが展示してあるので、まずチェックしてみて下さいね。日本語での説明もあります。
時間が来たら順番にチケットを渡し、ライフジャケットを受け取ります。そして、ライフジャケットを身につけ、竹笠を被ります。順番に船に乗り込みますが、一番前か端の席を選びましょう。走行中立ち上がることは禁止されているので、真ん中に座ってしまうと、周りが見えなくなってしまうので、気をつけてくださいね!
船に乗るとエコガイドさんが生物や植物を案内してくれます(中国語のみ)。
注目してほしいのは、マングローブを構成する樹種が多いヒルギ科の植物。日本で九州南部以南にオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギの3属3種が見られるといわれますが、「四草緑色隧道」では、これに加えてヒルギダマシ、ヒルギモドキが見られます。
生物では、カニやムツゴロウ、白鷺鷥(シラサギ)などが見られます。カニは種類も多く、ミナミオオガニ、タイワンシオマネキ、ミナミコメツキガ二などが見られます。岸辺に注目してみると、穴を掘ったカニの家も見られますよ!
「四草緑色隧道」の目印となるのが写真の「大衆廟」。船着場は「大衆廟」に向かって右側、歩いてすぐの場所にあります。「大衆廟」に祀られているのは 鄭成功の先鋒隊の副将であった鎮海大元帥「陳酉」です。その功績により、四草の伝説の人物となりました。そして、そばにある「四草砲台」は清の海上防衛拠点であったと言われており、台湾最初の古戦場と言われています。「四草緑色隧道」を訪れたら「大衆廟」も是非見学してみて下さいね。
台湾で唯一の水上の緑のトンネルに船ででかければ、一面の美しい緑と鳥や虫たちの声に包まれます。約20分のマングローブの中の冒険で珍しい植物や生物と出会うことができ、緑の景色に心癒される一時を楽しむことができますよ!
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(2024/4/23更新)
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