混雑必至でも行く価値アリ!「皇居乾通り一般公開」は年に2回の貴重な体験

混雑必至でも行く価値アリ!「皇居乾通り一般公開」は年に2回の貴重な体験

更新日:2015/11/26 18:56

2014年、天皇陛下の傘寿を記念して春季と秋季に5日間ずつ実施した、皇居乾通り一般公開。大好評だった事で、毎年春季の桜の時期と秋季の紅葉の時期に乾通り一般公開を実施することになりました。
テレビ等で見慣れた宮殿や宮内庁、富士見多聞などを、間近で見る事ができるのはもちろん、手入れが行き届きた自然豊かな皇居内はとても感動的です。
2014年の秋季公開の写真と共に、攻略法をご紹介しましょう。

とにかく、できるだけ早く行くこと

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乾通りは、皇居の東御苑と吹上御苑の間に位置し、乾門と宮内庁の庁舎前を結ぶ、およそ600メートルの並木道。一般公開では皇居南側の坂下門から入り、宮内庁庁舎前を通って乾通りを行くコースになります。

東御苑は通常も無料で開放されていますが、それ以外の敷地には特別な日、新年一般参賀か事前申し込みのみでしか入る事ができませんでした。当然、乾通りも普段は通行することのできない皇居内の敷地の内の1つ。そんな貴重な場所へ足を踏み入れられる感動は、行った者でしかわかりません。しかも美しい紅葉や桜が見られるとなったら、誰もがぜひ行きたいと思う筈。その結果、2014年の春季は5日間で合計38万人、秋季は35万人もの人たちが訪れたそうです。

とにかく大変な混雑を覚悟しての見学になりますが、その一番の攻略法は、やはり早く行く事。開門は10時ですが、8時くらいには、既に500人ほどの方が並んでいることも。遅くなると、更に長い列に並ばなければならないと共に、駅から坂下門前の広場まで、迂回しなくてはならなくなります。

坂下門を潜って、一気に宮内庁庁舎前。そして乾通へ

坂下門を潜って、一気に宮内庁庁舎前。そして乾通へ
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ボディチェックを済ませ、列を成してゆっくりと坂下門まで進み、開門時間を待ちます。門が開くと、待ってましたとばかり、一気にたくさんの人がなだれ込むように入って行き、あっという間に人で埋め尽くされます。

そんな中、最初に見えてくるのは、国賓等の接伴や国の公の儀式・行事などに使われる『宮殿』。更にその隣には、近代的な建物の『宮内庁庁舎』。想像以上に大きな建物で、日本の心臓部がここにある、という強い印象を受けますね。
しかしここで、のんびりとしていてはいけません。乾通りはこの先。人ごみを避けて紅葉を愛でたいのなら、先を急ぎましょう。

いろはもみじが美しい乾通り

いろはもみじが美しい乾通り
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乾通りに入るとその道幅がグッと狭くなり、当然それに伴って混雑が増します。それでも、楓やもみじの美しさに魅了され、何枚も写真を撮りたくなります。特に無機質な石塀とのコントラストが面白いですね。こちらには、赤と黄色の斑模様のいろはもみじという種類のものが多くあり、とてもフォトジェニックです。

ゆっくりと進んで、富士見多聞、御局と御養蚕所、道藻壕など、庶民には珍しい見所がありますが、もみじの写真が撮りたいのなら、右側お堀添いに歩くのがオススメ。赤や黄色や橙のもみじ達と、石塀の華麗なる共演を見る事が出来ます。

東御苑二の丸庭園の紅葉もオススメ

東御苑二の丸庭園の紅葉もオススメ
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乾通りは、距離にすると600m程度なので、混雑していなければあっという間に乾門に着いてしまいます。物足らないなぁと思われる方は、ぜひ『東御苑二の丸庭園』にも立ち寄って下さい。

二の丸庭園は、将軍の別邸やお世継ぎの御殿があった所で、現在の回遊式の庭園は、昭和43年の皇居東御苑の公開の開始に当たり、九代将軍徳川家重の時代に作成された庭園の絵図面を参考に造られたものです。

四季を通して様々な草花が咲き誇り、二の丸池には鯉や亀が優雅に泳ぎ、池の周りには菖蒲田があったりと、自然豊かな都会のオアシス的存在。
乾通りの混雑から逃れ、ほっと一息できる事間違いなし。もちろん紅葉も十分楽しめます。

マナーを守って楽しみましょう

皇居乾通り一般公開は、春は4月、秋は12月に行われますが、日にちはその年によって多少変動があるようなのでチェックしておきましょう。(2015年の秋季の公開は、12月5日から12月9日まで)

しかし乾通りの樹木の更新工事の為、開催されない年もあるので要注意です。詳しい時間等は、記事下のMEMOにリンクした「皇居乾通り一般公開について」でもご確認頂けます。当然ですが、飲食・飲酒・喫煙はNG。自撮り棒や三脚、脚立等の機材の使用、ペットの持ち込みももちろんNG。などの注意事項も記されています。

人が大勢集まる場所は、とかくトラブルが起こりやすいですが、節度ある行動で日本の「美」を楽しみましょう。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/12/03 訪問

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