写真:Ise Shinkurou
地図を見る近江八幡は安土桃山時代、豊臣秀吉の養子である豊臣秀次により開かれた商人の町。秀次は18歳にして近江43万石の領主となり、27歳で跡継ぎ争いにより自害させられるという波乱の人生を送った人物として知られていますが、近江領主を務めた5年間に様々な施政を行いました。
その1つに、近江八幡を商人の町として発展させたという功績があります。織田信長亡き後、安土城内の商人を当地に移し楽市楽座により近江商人活躍の基礎をつくりました。
当時、堀は防衛のため深く広く掘られるのが常識。ですが秀次はこの八幡堀に、城の防衛だけでなく、琵琶湖の水運を利用した物資の流通という商業的な役割を持たせました。そのため堀は、荷の運搬が容易になるよう幅が狭く、浅い造りなっています。
この堀の造りと川面の際に建つ白壁の土蔵、石畳の道、これら全てが時代劇の舞台としては絶好のロケーションです。
現在も堀周辺は人々の生活の場となっていて
「近江八幡での撮影は、人が生活しているという香りが映画にリアリティーを与えてくれた」ある有名な監督の言葉です。
まずは堀の雰囲気を感じようと水辺のすぐ側を散策しました。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る足下に水面が迫り、目の前に白壁の土蔵が並びます。そしてその先にはこの景観に趣を添える橋が!「橋の上を歩く着流しの武士に出会えるのでは?」と錯覚を起してしまいそうな情緒あふれる風景。散策中に時代劇の映画の世界に迷い込んでしまったのでしょうか?
風になびく柳の木の下、暑さを忘れて石畳を歩きながら、お気に入りの映画のワンシ−ンを思い浮かべ新作に期待をよせる・・なんてロマンチックな散策でしょう。
堀の上には舗装された道路がありますが、是非階段を降りて堀のそばを散策されるのをお勧めします。
でも堀の水量が多い時には足下にお気をつけ下さいね。
堀をたっぷり満喫し一般道へと階段をあがります。この道路沿いには古い蔵・古民家等を改装した喫茶店・蕎麦屋などが点在しますので、歴史の重みを感じる建物内で、立派な梁を眺めながらの休憩はいかがでしょうか?
写真:Ise Shinkurou
地図を見るまた堀沿いに在る「かわらミュージアム」の裏手から出る水郷めぐりの船は、赤煉瓦工場跡までを所要時間約30分で往復しています。
小船から四季折々の八幡堀の景色を眺めるのも、趣が変わりお勧めの堀めぐりです。
写真にはないのですが、水郷めぐりの終点にあたる「赤煉瓦工場跡」も、映画の一場面を思い出す事の出来るお勧めスポット。当LINEトラベルjp ナビゲーター「浮き草旅ライターゆきんこ」さんの記事に紹介されていますので是非そちらもご覧下さい。
またこの地域は日本有数のヨシ(夏のスダレなどの材料)の産地としても知られています。ヨシ原の水郷を楽しまれる方は、乗船所が県道26号線沿いになりますのでお間違えのないように。
写真:Ise Shinkurou
地図を見る堀から5分ほど国道方面に歩くと、現在観光案内所として利用されている「白雲館」があります。この建物は明治10年に八幡東学校として建設された洋風建造物で、1Fで観光情報の提供とともに地域の特産品などを販売しています。
また過去に八幡堀で撮影された映画・ドラマなどの撮影風景を撮った写真集が入り口すぐに置かれています。興味深い内容の写真集ですので映画ファンの方は是非立ち寄ってみて下さいね。館内での場所がお分かりにならなければ受付でお尋ね下さい。
また白雲館2Fは市民ギャラリーとして使用され、様々な写真展が催されています。私の訪問時は映画「るろうに剣心」写真展が開催されていました。
現在は別の催しになっていますので興味をお持ちの方はHPなどで内容をご確認下さい。
八幡堀をめぐりながら江戸時代の風情を愉しむ旅はいかがでしたか?撮影スポットだけではなく、四季折々の景色を愉しむことの出来る地域です。
白雲館
入館料 無料
開館時間 9:00〜17:00
休館日 年末年始
お気に入りの映画の新作に期待をよせる旅になりますように
・・・By Shinkurou
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(2024/4/25更新)
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