江戸時代の町並みが残る「妻籠宿」は早朝や夕方の風景が最高!

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江戸時代の町並みが残る「妻籠宿」は早朝や夕方の風景が最高!

江戸時代の町並みが残る「妻籠宿」は早朝や夕方の風景が最高!

更新日:2013/07/03 13:29

常盤 兼成のプロフィール写真 常盤 兼成 学習塾経営・講師、フリーライター、旅行プランナー

中山道の宿場町「妻籠宿」は、長野県の南木曽町にあり、隣の宿場町「馬籠宿」とセットで訪れる方が多くいらっしゃいます。信州そばや名物「五平餅」が食べられる飲食店、ヒノキ製品の実演販売をしている土産物店などが軒を連ねます。「馬籠宿」と違い平坦な道が多いので、お年寄りや車いすの方も不便なく観光できます。なかでも観光客のいない早朝や夕方は特におすすめです。

まずは観光案内所で情報収集

写真:常盤 兼成

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妻籠宿の観光を始める前に、まずはこちらの観光案内所で情報収集をしましょう。妻籠宿の町並みを案内する地図をもらったら、早速妻籠宿を歩いてみたいのですが、こちらの観光案内所をまずはご覧ください。江戸時代にタイムスリップしたかのような「妻籠宿」ですが、この建物だけはなんだか大正や昭和のテイストが感じられます。観光案内所の脇には、長野県の天然記念物に指定されているギンモクセイの木があり、9月から10月にかけては甘い香りが周辺に広がります。

このレトロな外観の観光案内所の正面には「妻籠郵便局」があります。「妻籠郵便局」は昭和53年に、宿場町の景観に合わせて復元建設されました。今も実際に業務をしている郵便局ですが、「郵便資料館」も兼ねており、日本最初の切手や、明治20年の箱型ポストの実物などが展示されております。「妻籠宿」の見どころスポットが記念切手として販売されています。お土産や旅の記念に購入される観光客の方が多くいらっしゃいます。郵便局がお休みのときには観光案内所で販売しています。

●妻籠観光案内所
0264-57-3123 開館時間8:30〜17:00

素朴でのんびりとした「妻籠宿」の街道

写真:常盤 兼成

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「妻籠宿」と隣の宿場町「馬籠宿」をセットで訪れる方は多いのですが、「馬籠宿」に比べると「妻籠宿」はいささか地味な印象を受けます。「馬籠宿」のような石畳の舗装もなく、このようなアスファルト舗装の道が続きます。電柱なども地中化されているのですが、「馬籠宿」のような観光地らしさはあまり感じません。しかしそこがこの「妻籠宿」の魅力でもあるのです。日本で最初に町並み保存に動いたこの「妻籠宿」は、江戸時代の山あいの宿場町がそのままの状態で保存されています。日本初の重要伝統的建造物群保存地区に指定された「妻籠宿」は、今後も観光地化されることはありません。

街道沿いのお店も「いらっしゃいませ」と積極的な呼び込みをしませんので、静かにゆっくりと町並みを見ることができます。このように素朴で気持ちが安らぐ宿場町は全国にもなかなかありません。時おりすれ違う外国人観光客がしきりに写真撮影しているのを見ると、「妻籠宿」の住民ではなくても、日本人として誇りを感じます。

有形文化財「上嵯峨屋」で「ひのき笠」の実演

写真:常盤 兼成

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こちらの建物「上嵯峨屋」は昭和44年に復元された建物ですが、もともとは18世紀中期、江戸時代の中ごろに建てられた木賃宿でした。木賃宿とは当時の最下層の宿です。原則、自炊の宿泊施設で、米も宿泊客が持ち込みます。そして宿で薪代を払う代わりに宿泊させてもらうというのが木賃宿です。木賃宿の「木」とは、薪のことを指しており、薪の代金を払うということで木賃宿と呼ばれるようになりました。

この「上嵯峨屋」は有形文化財に指定されており、土日を中心に木曽の檜を使った「ひのき笠」の制作を実演しています。2人のおばあさんが手作業で作る「ひのき笠」は、妻籠宿の土産物店で販売されています。2人のおばあさんは、お互いに世間話をしながら制作していますが、声をかけたり質問したら気軽に答えてくれますよ。

「妻籠宿」ではこの「上嵯峨屋」以外でも、地元工芸の実演がご覧になれます。「ふれあい館」では木製ボールペン制作実演や、木曽地方の玩具「木曽駒」の制作実演などを見学することができます。

敵の侵入を阻む「桝形」

写真:常盤 兼成

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城下町や宿場町には、道が直角に曲がっている箇所がよくあります。これを「桝形」と言います。

こちらの写真では、アスファルト道が右上に伸び、左には下に降りていく未舗装の道があります。こちらの未舗装の道は、この写真の奥で直角に右に曲がって、右上に伸びるアスファルト道と合流します。ここが「桝形」です。上から見ると直角に曲がっていることが分かりますが、普通に歩いている分にはただのカーブにしか見えないかもしれません。現在は歩きやすいようにアスファルト舗装された道が、バイパスとして用意されていますが、「妻籠宿」の中でもこの「桝形」の部分だけは未舗装路ですので、宿場町の雰囲気をなおいっそう感じられる場所になっています。

「妻籠宿」での最高の撮影ポイント

写真:常盤 兼成

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こちらの写真は「桝形」付近の風景です。土が露出する未舗装の道や旅籠の看板が、当時の街道と宿場町の雰囲気を演出しています。夕方近くになり観光客が少なくなってくると、このように時代劇のセットのような風景と静けさが目の前に広がります。

夕暮れを迎え夜になると、旅籠や土産物店の明かりに灯がともり、幻想的な街道筋の風景に変わります。多くの観光客はこの夜の「妻籠宿」を見ることなく帰ってしまいますが、静かな山あいの宿場町に訪れる幻想的な夜をぜひとも体験してください。

「妻籠宿」は全国にさきがけて町並み保存運動がおこった場所です。この古い町並みを維持するために、住民たちは「売らない・貸さない・壊さない」という三原則を守っています。素朴な味わいが残るこの「妻籠宿」はいつまでもこの雰囲気を保ってほしいものです。

掲載内容は執筆時点のものです。

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