季節限定、週末限定!鎌倉の紅葉穴場スポット「長寿寺」

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季節限定、週末限定!鎌倉の紅葉穴場スポット「長寿寺」

季節限定、週末限定!鎌倉の紅葉穴場スポット「長寿寺」

更新日:2015/11/25 17:22

木村 優光のプロフィール写真 木村 優光 和風景写真家、夜景愛好家

北鎌倉駅から鎌倉方面へ歩くこと約15分、亀ケ谷切通しへ向かう交差点の角にある寺院が今回紹介する長寿寺です。元は非公開の寺院でしたが、昨今は季節限定、週末限定で春、秋をメインとして好天時のみ一般公開されるようになりました。
この長寿寺は足利基氏創建の寺院で、境内西側には父である足利尊氏が眠る墓所も存在しています。それほど大きい寺院ではありませんが、紅葉の季節は各要所で見所が満載です。

本堂と方丈と書院に囲まれた庭園は、素晴らしき和の庭園

写真:木村 優光

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山門をくぐったら、まずは本堂にて参拝を済ませましょう。境内庭園を見たり写真を撮る前に、本堂への参拝がこのお寺さんのお約束です。

本堂参拝後は寺院建屋内を奥へ進み、方丈、書院へと足を運んでみてください。本堂と方丈と書院とで「コの字」型に囲むエリアには、白石が敷き詰められてあり、その真ん中に紅葉の木が植えられています。こざっぱりとした空間ですが、ものすごく手入れされていて、白石と苔と紅葉のコラボレーションがとても綺麗です。
方丈と書院の両方からこの庭園を座って眺めることができるので、時間が止まったかのような錯覚にとらわれるでしょう。

なお、寺院建屋内において私語を慎むことは一般のお寺さんでは当然のことですが、特にこの長寿寺に関しては、寺院建屋内での拝観中の私語は厳禁!静寂の中、目で見るだけではなく耳で庭園の音を聴くことで、境内庭園の素晴らしさを実感することでしょう。

茅葺屋根にその歴史を感じる観音堂周辺の紅葉

写真:木村 優光

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寺院建屋内から庭園を見終わりましたら、本堂側の出入り口から庭園へ足を踏み入れてみましょう。本堂を出たら、綺麗な模様の敷石に沿って左に進路を進めば、目の前に茅葺屋根の観音堂が姿を現します。観音堂と向き合うように立ってみると、観音堂の背後には真っ赤な紅葉が林立しています。手前の苔の緑や観音堂の歴史ある茅葺屋根と合わせてこの紅葉を見ると、色彩コントラストは鮮やかで、まるで油絵に描いたかのような風景が目の前に飛び込んできて、ため息が出てしまうでしょう。

この観音堂は、室町時代に建立された奈良の円成寺の多宝塔を大正時代に移築したもので、内部には観音菩薩が祀られており、その姿を拝観することができます。

回廊型拝観経路にて境内庭園の最深部に迫る!

写真:木村 優光

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観音堂から右に順路を変えて、境内の最深部に足を踏み入れてみましょう。観音堂の真後ろには足利尊氏が眠る墓所が現れます。ここで手を合わせ、室町幕府の初代将軍を飾った足利尊氏をお参りしましょう。
そのまま順路に従って行くと、観音堂をやや斜め上から見下ろすポイントに出ます。さらに進むと回廊の小径沿いに竹林が現れます。この竹林小路が3番目に紹介するポイントです。

竹林自体スケールが大きいわけではないのですが、今まで綺麗な和庭園を見た後ということもあり、どことなく雑把な異空間へ彷徨い込みそうな雰囲気があります。そのギャップがこの竹林小路の醍醐味で、京都風の庭園の中に鎌倉風を取り入れることにより、境内庭園の良さがグッと引き立ちます。

さらに進めば、境内最大の庭園に出ることができます。

境内南側から望む庭園全エリアはまさに和空間!

写真:木村 優光

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境内最大の庭園に出たら、手入れの行き届いた様子を1歩1歩ゆっくりと拝見していってください。1歩進むごとにさまざまな表情を見せてくれる庭園は、見る者を感動の空間へ導いてくれることでしょう。まさに洗礼された和!そういう言葉が一番ふさわしい庭園です。

この庭園全エリアを境内の南側の、墓苑手前の少し高いエリアから見渡すことができます。手前の手入れの行き届いた庭園に合わせて、本堂、方丈、書院の向こう側の観音堂周りの紅葉が綺麗に見えます。さらに奥の北鎌倉の山々の紅葉背景も相まって、色彩豊かな風景に仕上がっており、思わず長時間とどまってしまうほど綺麗です。

おわりに

紅葉の長寿寺を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
季節限定、週末限定のみの拝観ですが、晩秋の頃は境内庭園が紅葉で色鮮やかになります。
本堂優先拝観、寺院建屋内私語厳禁など、厳しい面々もありますが、しっかり参拝して欲しいという住職さんの想いが込められています。境内庭園も、和の空間を綺麗に演出されており、鎌倉では類を見ない寺院です。

鎌倉には花が綺麗な寺院は比較的多いですが、鎌倉時代の特色である雑把で荒々しい雰囲気の寺院が多く、京都の寺院のように手入れの行き届いた平安文化的な寺院は少ないです。
したがって、ここまで綺麗に手入れの行き届いた長寿寺境内を拝観すると、鎌倉という地に居ながら京都の寺院に居るかような錯覚に捉えることができるため、鎌倉の他の寺院と合わせて訪問すると、その違いに気がつくことでしょう。

長寿寺の周辺には、大規模な境内敷地を持つ建長寺をはじめとして、北鎌倉側には紫陽花寺で知られる明月院、鎌倉五山第4位の浄智寺もあるため、時間に余裕があれば併せての訪問をお勧めします。

【拝観可能日時】
4〜6月、10〜11月の金・土・日・祝日(好天時のみ)
10:00〜15:00

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/10/04−2014/11/30 訪問

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