南佐渡旅の出発は、小木港から。南佐渡観光案内所では、小木や宿根木観光に役立つタウンマップをもらうことができます。
カーフェリーが乗り入れる小木港と、佐渡観光に欠かせないたらい舟のり場の中ほどにあり、どちらも徒歩5分以内。この周囲には、昭和36年まで使われていた和船・幸丸の展示館や、海運と人々の暮らしに関する展示物が豊富な小木の歴史と文化を凝縮した場所です。
この場所を中心に南へは遊歩道があり、特長的な小木半島の地形や自然を楽しむことができます。海底火山によって隆起したやわらかい地面が、幾度となく波に打たれて少しずつ変化した様子は、まさに自然の芸術。小さな火口跡や、大きな洞窟がいくつもあり、冒険心が刺激されます。
小木が海運で栄えたのに他紙、宿根木はそれを支える回船業で栄えました。船を造る船大工・鍛冶屋に、港を造る石工、海をわたる船員のための宿屋など、回船に関することを網羅したクリエイティブな町です。
海辺の集落には今も人が住み、町の景観を守っています。保存地区には、100以上の民家、神社や寺、郵便局(現在は外観のみ)があり、当時の賑わいを感じさせます。中を見学できる民家もありますよ。
小木から宿根木集落まではほぼ一本道。車なら10分、徒歩で観光もできますが、小木港でレンタサイクルを利用して、自転車で観光するのもオススメ。海岸までの急な坂道を宿根木集落に下る途中、家々の屋根が海に向かって密集している姿は壮観です。
小木から宿根木までの一本道は、海に近づくにつれて起伏がありますが、内陸は豊かな田園風景です。その中に、「佐渡国小木民俗博物館」はあります。
廃校した小学校を利用して作られた博物館で、大正生まれの小学校の校舎を、教室から体育館まで、ぎっしりと展示物が並びます。国の重要有形民俗資料に指定された、漁や船大工の道具に、当時の衣類や信仰の跡など、その展示数は3万点超。ノスタルジックな教室で、当時の雰囲気をそのまま残す物たちに囲まれていると、もう一度小学校で楽しく勉強している気分になるかも。
併設されている千石船「白山丸」も必見です。完全復元された千石船では日本初、全長22mの帆柱に、約155mの大きな帆!この迫力を、ぜひ体感してみて下さい。
2つの入館料は合わせて500円。500円でこの見ごたえはすごい!
宿根木から小木へ向かって約1kmの場所に、岩屋山があります。岩屋山は、今から8万年前にできた「隆起海蝕洞」です。隆起海蝕洞とは、海岸沿いが波によって削られた穴が、さらに地表で盛り上がったものです。岩屋山の洞窟からは縄文時代の遺跡が多く発掘され、内部には室町時代以前とされる磨崖仏(洞窟の岩壁に彫られた仏像)が5体あります。
海の中からあらわれ、縄文時代は生活の場、平安以降は信仰の場へと変化して、現在に至る岩屋山石窟。信仰は受け継がれ、現在もろうそくをともして祈祷が行われています。ただでさえ暗い洞窟内は、「すす」の影響もあって、さらに真っ暗。真っ暗な入口を取り囲むように、88体の石仏が並んでおり、神聖な祈りの場であることがうかがえます。
内部は本当に真っ暗なので、できれば日の高いうち、明るい時間に訪れるのがベター。自然の神秘と歴史ロマンにあふれる、他にはないパワースポットです。
今回は小木地区の知的好奇心を刺激するスポットをご紹介しました。他にも小木地区では、たらい舟に乗ったり、シュノーケリングをしたり、海岸沿いや洞窟を探索するアクティブな楽しみもたくさん!
心身ともに満足させてくれる南佐渡小木地区におでかけしてみませんか?
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