秋の路地裏散策なら、台東区谷中「へび道」がオススメ。

秋の路地裏散策なら、台東区谷中「へび道」がオススメ。

更新日:2023/08/17 10:15

安藤 美紀のプロフィール写真 安藤 美紀 おこもり温泉宿探求家、おいしいもの探検家
谷中銀座を左に曲がり、よみせ通りと繋がっているのが「へび道」。その名の通りクネクネと曲がっている路地のことを通称「へび道」と言います。昔ながらの町家が軒を並べ下町の風情たっぷり。そこには、暖かな時間が流れています。へび道の道沿いには、お洒落なお店もあり、立ち寄ってみるのも楽しみの一つ。涼しい秋風が吹いてくる季節に、「へび道」を訪れてみませんか?

かつてここは、藍染川という小川だった

かつてここは、藍染川という小川だった

写真:安藤 美紀

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へび道は、案内地図を見ると、「へび道(旧藍染川)」と書かれています。現在は生活路地になっていますが、かつては藍染川という小川でした。

谷中界隈は、夏目漱石や森鴎外など多くの文豪が生まれ育ったところ。夏目漱石の著書、三四郎の中にも藍染川が登場しています。

右に曲がったり、すぐ左に曲がったり。
クネクネと曲がっているのは、川の面影を残して路地にしているから。藍染川は、今でもこの地下に流れていて、上野不忍池の方へ流れ続けているそうです(^-^)

へび道の道沿いにある、フロランタン専門店

へび道の道沿いにある、フロランタン専門店

写真:安藤 美紀

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へび道を歩いていくと、真っ白な建物の一つ屋根の下に、仲良く並んでいる3軒のお店(革専門店・セミオーダーシャツ専門店・フランス菓子専門店)が見えてきます。

その中でもイチオシなのが、こちら「アトリエ・ド・フロレンティーナ」。フランスのお菓子、フロランタンを専門に作って販売しているお店です。

無添加でオーガニックにこだわった、フロランタン!

無添加でオーガニックにこだわった、フロランタン!

写真:安藤 美紀

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フロランタンというのは、よくクッキーセットの傍らにちょこんと置かれている、クッキーとキャラメルとナッツが混ざったお菓子です。

もともとフロランタンは、メディチ家のお姫様カトリーヌがフランス王・アンリ2世のもとへ嫁ぐ前にフィレンツェから伝えられたものでした。とっても幸せなストーリーを秘めた、お菓子だったんですね。

オーナーの方に話を伺ったところ、「どちらかというと、フロランタンは粘り気のあるものがほとんど。サクッとした食感のフロランタンって無いんですよ。だから、ここでないと味わえない、本当に美味しいフロランタンを作りたかったんです。」ということでした。

心と体に優しいお菓子を作りたいという想いから、こちらの素材は全て無添加でオーガニックにこだわっています。作れる数も限られてしまうため、その日に用意した分のお菓子が売り切れてしまうと、終わり。週末になると、午後3時くらいには売り切れてしまうこともあるそうです。


こちらのフロランタンは、1/4サイズにカットしてあるので、食べ歩きにピッタリ!特に、女性に人気があるのは、プレーン・焼きリンゴ・シナモン味だそうです。

私もプレーン(180円)と焼きリンゴ(220円)をいただきました。下がクッキーの生地になっていて、その上にキャラメルとナッツがのっています。食感はサックサク!キャラメルの芳醇な香りが食欲をそそります。粘り気は少なく、口の中から無くなってしまうと、もっと食べたいー(〃^∇^)ノと口の中が名残惜しくなるほど、美味しいです。


【アトリエ・ド・フロレンティーナ (atelier de florentina)】
住所: 東京都台東区谷中2-5-14
TEL : 03-5834-8981
営業時間 : 11:00〜18:00
お休み : 月曜・平日の雨の日

本のよろずや「バンゴブックス」

本のよろずや「バンゴブックス」

写真:安藤 美紀

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へび道の道沿いで、もう一軒おすすめのお店は「バンゴブックス」。古書を取り扱っているお店ですが、中へ入っていると、食べ物や動物、詩集やポスターなど多様な商品を扱っています。

市場から貴重な本を見つけて仕入れているそうなので、市場には出まわっていない、掘り出し物に出会えるチャンスがあるかも!

本はインターネットで買える時代ですが、こういうお店に入ると、探している本を見つけてくれたり、掘り出し物を紹介してもらえますよ。ふらっと立ち寄って、古書を手にとってみることが出来るのも、へび道の魅力の一つ。

【古書bangobooks(バンゴブックス)】
住所 : 東京都台東区谷中2-5-10
TEL : 03-6326-5388
お休み : 火曜日

暖かな日常に触れられる、へび道へ!

暖かな日常に触れられる、へび道へ!

写真:安藤 美紀

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へび道を歩いていると、路地で生活している人たちの距離をとても近く感じます。夕方になると香ってくるカレーのにおい。立ちながら談笑する人々。そんな景色を見ながら歩いていると、自然と歩くスピードはゆっくりになります。


日本独自の文化である『細路地』を楽しむトラベラーが年々増えています。私もその中の一人ですが、「次の曲がり角の向こうにはなにがあるのかな?」とワクワクして、毎回時間を忘れて散策しまいますヾ(^∇^)

代表的な観光スポットとに飽きてきたなら、細路地探索に手を出してみる時期に来ているのかも。細い路地に息づく人々の生活に触れ、お洒落なお店に立ち寄ってみませんか?

掲載内容は執筆時点のものです。 2012/08/31 訪問

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