写真:牡丹餅 あんこ
地図を見る目黒雅叙園は、目黒駅を下車して西口から歩くこと3分の所にあるのですが、途中、東京にもこんな坂があるんだ!!っと驚いてしまいそうなくらい急な勾配の坂があり、坂を下り切るとすぐに、『目黒雅叙園』は見えてきます。外観は都会的で凛とした佇まいですが、多くの緑に囲まれているので、不思議と心が和みます。
『目黒雅叙園』と言えば結婚式場のイメージを持っている人が多いと思いますが、ちょうどこの日も、結婚式を挙げた和装姿のカップルが、この緑の下で写真撮影をしていました。
写真:牡丹餅 あんこ
地図を見る館内には『花魁通り』と呼ばれる回廊があります。写真で見て分かるように、かなり派手で横を通り過ぎるだけで思わず気持ちも高揚してしまいます。明るい色あいから石膏でできた作品のように見えるのですが、よく見ると実は一枚板を彫って、泥絵の具で彩色してありました。絵のデザインは、日本橋や京都の鴨川をモチーフにしたものもあり、江戸時代の風俗を3Dで見ているようなくらい、立体感のある彫刻となっています。館内にはたくさん美術品が飾ってあるのですが、美術品について詳しく知りたい方は、見学コースなどのイベントに参加すると、専任ガイドが館内を細かく案内してくださいます。
写真:牡丹餅 あんこ
地図を見る目黒雅叙園が"昭和の竜宮城"と呼ばれた理由の一つには、園内のあらゆる装飾品の豪華さだと思います。中でも『百段階段』は、その美しさが、日本の伝統的な美の最高峰であるとして、東京都の有形文化財に指定されました。そんな『百段階段』へ向かうには、途中でエレベーターに乗るのですが、このエレベーター豪華なだけでなく、45人乗りというだけあって、とにかくデカい!!
そして、エレベーターのドアと壁は螺鈿(らでん)細工でできていて、前後は百花の長である『牡丹』、左右は百獣の王である『獅子』をモチーフにしています。派手と言えば派手なのですが、気品もあふれているのは、職人の腕の良さももちろんですが、創業者のセンスの良さ、そして本物を見る目が優れていたからなのかも知れませんね。
写真:牡丹餅 あんこ
地図を見る百段階段のある建物は目黒雅叙園内で、唯一の木造建築で、階段廊下でつながった7つの部屋では、食事を食べたり、晴れやかな宴などが行われていました。各部屋はそれぞれ天井や欄間に、著名な画家達が絵を書いたり彫刻を施したりしているので、部屋それぞれに個性があります。そうやって、訪れた人々の口から、艶やかで雅やかな部屋を指して『昭和の竜宮城』と呼ばれ、目黒雅叙園の名は広まっていったそうです。そして今ではこの絢爛豪華な宴会場を利用して、見学ツアーやさまざまなイベントが行われており、その時のみ公開されています。ちょうど訪れたこの日は、近現代の作家たちによる『ねこらんまん展』が開催されていました。
写真:牡丹餅 あんこ
地図を見る百段階段で開催中の『ねこらんまん展』は各宴会場をねこの作品で埋め尽くすという、猫好きにたまらないイベント。宴会場の豪華な内装と相まって独特の世界を味わうことが出来ます。その中でも、私の心に留まったのが、荒木十畝によって名づけられたと言う『十畝の間(じっぽのま)』。写真のような、愛らしい表情で宴会をする猫達に思わず笑ってしまいました。画像の猫たちは造形・日本画『佐山 泰弘』先生の作品です。
●心に花を咲かせましょう 『 ねこらんまん展 』 開催中!!
開催期間:2013年6月21日(金)〜7月4日(木)
開催時間:10時〜18時 (最終入館17時30分)
チケット:当日 1,200円
中高生 200円
小学生以下 無料
『目黒雅叙園』の館内は、美術館として見学しに行ってみる価値があるものばかりですので、是非見学してみてくださいね☆
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(2024/4/20更新)
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