写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る赤倉温泉街のメインストリート沿いに「遠間旅館」は建っている。
間口は狭く5階建てのビルゆえに歴史は浅そうなのだが、実は現在の主で5代目という老舗宿。
いわゆる華美さ、豪華さ、風情は正直感じられないが、それもある意味作戦?なのかどうなのか・・・。
いざ、中へ入ると温泉ソムリエ家元こと遠間氏が満面の笑顔で迎えてくれた。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る幸いにも泊り客が来られる前に訪れたため、一番湯を頂いた。
男女別に内湯が一つずつ。
昨今の温泉宿ではほぼ当たり前になっている露天風呂は無い。
それは、こだわりであり、源泉の湯量やその他「温泉の質」を考えるとあえて露天風呂は作らないとのこと。
確かに同感で、露天風呂を無理に作るとどうしても加水で温泉を薄めることになったり、循環濾過装置を導入する可能性が高まる。
さすが温泉を熟知した温泉ソムリエ家元ならではの答えだ。
また、内湯の良さの一つが、浴室内に温泉の香りが充満すること。
まさに温泉ミストを全身で浴びているようだ。
男女浴室を比べると男性のほうがやや広いようだ。
また、浴槽には仕切り板を設置し、源泉湯口がある右側が「あつめ」で左側が「ぬるめ」に。
加水をせずに温度を下げるこの方法は理に適ったアイデアだ。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見る貸切状態だったので、ゆっくりと心ゆくまで湯浴みを楽しませて頂いた。
最近、特に「湯の新鮮さ」に拘る私にとっては、露天風呂は無くてもいい・・・。
(といいつつも、好きな絶景露天風呂の温泉はいくつかあるのも事実だが)
お湯の香りは、湯口からはしっかりと硫黄臭が漂っている。そして少し石膏臭のような独特な香りも感知。
赤倉温泉は、温泉地の山側にある「北地獄谷泉源」からの引湯だが、鮮度はかなり維持されているように思える。
「お湯が生きている」
そう感じた。
浴感は、柔らかくもあり、さらりとしていた。
「あつめ」の浴槽は42℃ぐらい、「ぬるめ」の浴槽は40℃ぐらいだったように感じた。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見るこの湯口から、生きた温泉が常にかけ流されている。
決して湯量豊富とは言えないが、浴槽の広さ、及び入浴客数からすれば、十分だと言えるかと。
湯口はスポットライトでライトアップされている。
心憎い演出だ。
また、湯口のまわりにはびっしりと鍾乳洞のように析出物が堆積している。
成分の豊富さが自ずと伝わってくる。
湯口の近くは、少々熱めの湯だが新鮮な温泉を体感するには、やはり湯口の近くで入湯して頂きたい。
その場合、マナーとして体を十分に洗った後にお願いしたい。
五感を使って温泉を体感して頂ければ、きっと温泉毎の違い、個性を感じ取って頂けるかと。
写真:温泉ソムリエぐっち
地図を見るゆっくりと湯浴みを堪能させて頂いた後は、ロビーでしばし家元と談笑タイムを。
赤倉温泉は多くの方にとってはスキーで行く場所との認識だと思われため、スキーシーズンは多くのスキー客でゆっくり温泉に浸かるのはなかなか難しいと思われる。
ゆえ、温泉目的で赤倉温泉へ行かる方は、春〜秋がおすすめ。
また、赤倉温泉は「妙高温泉郷」の1つで、他に白い濁り湯の「燕温泉」や茶褐色の濁り湯の「関温泉」もあり、色々な泉質の湯巡りをされれば、心も体もきっと大満足すること間違いなし!
【施設名】遠間旅館
【住所】〒949-2111新潟県妙高市赤倉34-2
【電話】0255-87-2028
【営業時間】15:00〜20:30 (※要確認)
【定休日】無し(※要確認)
【料金】500円
【泉質】カルシウム・ナトリウム・マグネシウム−硫酸塩・炭酸水素塩泉
【湯の使い方】源泉かけ流し(加温無し・加水無し・消毒無し)
【pH】6.6 (中性)
【泉温】51.1℃
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(2024/3/19更新)
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