埼玉の紅葉名所といえばここ!川越「喜多院」で秋の色を満喫しよう

埼玉の紅葉名所といえばここ!川越「喜多院」で秋の色を満喫しよう

更新日:2015/11/06 14:04

渡部 洋一のプロフィール写真 渡部 洋一 フリーライター、カメラマン
埼玉県屈指の観光地、川越。中でも「喜多院(きたいん)」は、時の鐘や菓子屋横丁と並んで川越を代表する人気スポットです。
徳川家光や春日局など歴史上のビッグネームとゆかりが深い喜多院は、年中旅行者で賑わいますが、特に美しい景観を楽しむことができるのは秋、紅葉の季節。今回は、歴史風情漂う喜多院の、紅葉の名所としての顔をご紹介します。

川越を代表する観光名所「喜多院」

川越を代表する観光名所「喜多院」

写真:渡部 洋一

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埼玉県川越市に建つ名刹「喜多院」。その歴史はなんと平安時代初期(一説には奈良時代とも)にまで遡ります。時の淳和天皇の勅を受け、慈覚大師円仁によって創建天長7年(830年)に創建されたとされる名刹中の名刹です。
寛永15年(1638年)の川越大火ではほとんどの建物が焼失。復興の際、江戸城紅葉山の別殿を移築して、客殿、書院等に当てました。それが有名な「家光誕生の間」「春日局化粧の間」であり、喜多院の中でも必見スポットとして人気を集めています。

現在では川越屈指の観光名所として名を馳せる喜多院の美しい景観、それは歴史が磨き上げた尊い輝きを放ち旅行者を魅了してやみません。

美しすぎる紅葉山庭園

美しすぎる紅葉山庭園

写真:渡部 洋一

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川越の名刹・喜多院が特に美しく染まる季節、それは真紅の紅葉に色づく秋。その真骨頂を楽しむことができるのが、喜多院が誇る庭園、その名も「紅葉山庭園」です。
計画的に配置された灯籠や石が調和する日本庭園を、燃え上がるような紅葉が覆い尽くす景観はまさに圧巻。日本の歴史と自然が織りなす、日本の秋の美しさの極みとも言える絶景です。

絵画を思わせる美しき渡り廊下

絵画を思わせる美しき渡り廊下

写真:渡部 洋一

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喜多院の建築で特徴的なのが、「徳川家光誕生の間」等のある客殿と本堂である慈恵堂を繋ぐ渡り廊下「鶯張りの廊下(うぐいすばりろうか)」です。
実はこの渡り廊下も、喜多院紅葉観賞の必見ポイントとなります。開放的な廊下の向こうに庭園を彩る真っ赤な紅葉が輝く光景は、まるで長い額縁に飾られた絵画のような秋の芸術作品。鮮やかな紅葉が格調高い寺院の中で躍り、歴史と自然の美の共演を存分に楽しむことができます。

紅葉彩る「慈眼堂」

紅葉彩る「慈眼堂」

写真:渡部 洋一

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天海僧正を祀る御堂「慈眼堂」。1643年徳川家光の命によって建てられ、内部には天海僧正の木像が安置されました。
徳川家康、徳川家光と時の権力者2人の厚い信頼に応え続けた天海の魂が今も燃えているかのように、秋にはその周囲を優美な紅葉に飾られます。紅葉の赤と扉の赤の調和も見事です。

鐘楼門と黄金色の銀杏

鐘楼門と黄金色の銀杏

写真:渡部 洋一

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秋の喜多院を彩るのは紅葉の赤だけではありません。国の重要文化財にも指定されている「鐘楼門」の隣には、巨大な銀杏(いちょう)が大迫力で聳え立ちます。赤を基調とした2階建ての楼門と黄金色に染まる圧巻の銀杏のコラボレーションは、威厳漂う格調高き美しさ。真紅の紅葉と併せて押さえておきたい、秋の喜多院のハイライトです。

埼玉で紅葉狩りを満喫するなら、川越へ行こう!

埼玉県のおすすめ紅葉スポット、川越「喜多院」をご紹介しました。
歴史情緒の香る観光名所としてだけではない、紅葉の名所としての顔もまた魅力に溢れる秋の喜多院に、あなたも足を運んでみませんか?
川越・喜多院の紅葉の見頃は、例年11月中旬から12月上旬。悠久の歴史の中にたたずむ名刹は、秋の深まりとともに鮮やかに色づき、私たちの目を楽しませてくれます。

喜多院へのアクセス、拝観料、拝観時間等の情報は、記事下部にある「MEMO」よりご覧いただけます。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/11/30 訪問

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