白谷雲水峡を歩く!屋久島に行くならここだけはハズせない!

白谷雲水峡を歩く!屋久島に行くならここだけはハズせない!

更新日:2019/04/22 10:12

岡本 大樹のプロフィール写真 岡本 大樹 原付旅人、アマチュア自然フォトグラファー
世界遺産の島、屋久島。その中でも一二を争う人気の観光名所が「白谷雲水峡」です。特に苔むす森(通称もののけ姫の森)と太鼓岩はスタジオジブリの作品『もののけ姫』の舞台のモデルとしても有名で、連日多くの訪問客で賑わいます。

白谷雲水峡のトレッキングコースには他にも「くぐり杉」などの見所もあり、散策自体がワクワクに溢れていて屋久島に行くなら確実に外せないスポットとなっています。

白谷雲水峡とは?

白谷雲水峡とは?

写真:岡本 大樹

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白谷雲水峡は屋久島の北東部を流れる白谷川の上流に位置している自然休養林。島内でもトップクラスの人気を誇るスポットで、初めて屋久島を訪れるほとんどの方の主な目的は「縄文杉」かこの「白谷雲水峡」でしょう。

入り口の標高は620mで、トレッキングコースの高低差は400m程ということもあり、本格的な登山は避けたいという方でも訪問しやすい点が人気の理由の一つとなっています。

白谷雲水峡とは?

写真:岡本 大樹

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歩くルートにも寄りますが、一日がかりの縄文杉コースとは違い、散策に必要な時間は3時間から長くても5時間ほど。

屋久島に到着した後の午後であったり、島を出る前の午前に訪問するといった旅程も組める点が大きな魅力となっています。

白谷雲水峡の見所は、水・苔・古木

白谷雲水峡の見所は、水・苔・古木

写真:岡本 大樹

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豊かな水、青々とした苔、変わった形をした古木などが白谷雲水峡の見どころ。

トレッキングコースのあちこちには川が流れており、水を汲むことが可能な場所もあるので、空のボトルを持っていれば天然水を味わうこともできますよ。

白谷雲水峡の見所は、水・苔・古木

写真:岡本 大樹

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豊かな自然の中を散策しているだけで気持ちのいいものですが、やはり白谷雲水峡の大きな見所はコースの至る所で見られる青々しい苔。

きれいな水が流れ、湿度が高い渓谷ならではの苔の世界が広がります。苔好きな方は、そんな緑ワールドを見るだけでも白谷雲水峡を訪れる価値があるでしょう。

白谷雲水峡の見所は、水・苔・古木

写真:岡本 大樹

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またコース内には写真の「くぐり杉」など、屋久島ならではの見所も多く存在しています。名前からもわかりますが、くぐり杉は地上部分が空洞になっていて、歩いて下をくぐることができる杉のことを指します。

なお、この空洞は倒木更新といって倒れた樹木の上に若い木が成長したものの名残であり、他にも木が木を締め付けているように見えるヤマグルマの絞め殺しなど、植物同士が絡み合って作り出す見所も強い生命力を感じられるポイントとなっています。

くぐり杉も一つだけではなく二代目があったり、様々な古木がそこかしこにあるので、散策しながらチェックしてみてくださいね。

苔むす森が一番の見どころ

苔むす森が一番の見どころ

写真:岡本 大樹

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白谷雲水狭の最大の見どころはこの苔生した森、通称もののけ姫の森です。スタジオジブリの人気映画『もののけ姫』のメイン舞台である森のモデルとして参考にされたのが、この周辺の自然と言われています。

その神秘的な風景は映画ファンのみならず、誰しもが足を止めて眺めたくなる魅力を持っています。

入り口からここまでの距離は約2km、1〜1.5時間ほどかかるトレッキングコースです。この先に向かうにせよ、帰途につくにせよ、ぜひここでじっくりと白谷の自然を堪能することをオススメします。

苔むす森が一番の見どころ

写真:岡本 大樹

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苔むす森の周辺では特に見られる頻度が上がるのですが、白谷雲水峡を歩いていると、顔のついた葉っぱを目にするかと思います。これはもちろん自然にできたものではなく、あるガイドさんが遊び心で始めたのを多くの人が真似するようになったとのこと。

そしてこの写真に葉っぱと一緒に写っているコダマ(映画の中に出てくるキャラクターで木の精霊)の人形は、ガイドさんがサービスに持ち歩いているもの。

ガイドさん全員が持っているわけではありませんが、用意してくれているのが別のグループのガイドさんであっても気軽に撮らせてもらえるので、ひと声かけて、ぜひ苔むす森の前で撮ってみてくださいね。

さらに太鼓岩まで足を伸ばそう!

さらに太鼓岩まで足を伸ばそう!

写真:岡本 大樹

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苔むす森が渓谷最大の見どころではあるので、そこでUターンして帰ってもいいのですが、体力が残っている場合にはできれば行って欲しい場所があります。

それは「太鼓岩(たいこいわ)」と呼ばれる場所。この太鼓岩と近くにある辻の岩屋、その二つの巨岩を合わせたイメージが、映画ではヒロインのサンたちの寝床として登場していました。

さらに太鼓岩まで足を伸ばそう!

写真:岡本 大樹

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太鼓岩は上からの展望が美しく、晴れた日にはかなり遠くまで見渡すことができます。また山の深さを上から見ることで、屋久島の自然の豊かさを改めて感じることができるでしょう。

ただ、苔むす森から太鼓岩までの道のりは傾斜もあり、歩きづらい場所もかなりあるので、あまり無理はしないように注意してください。

白谷雲水峡を楽しむちょっとしたヒント

白谷雲水峡を楽しむちょっとしたヒント

写真:岡本 大樹

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素晴らしい景色を満喫できる白谷雲水峡ではありますが、もちろん舗装された歩きやすい道ではないので、慣れていない方だとどんどんと疲れが溜まっていくことでしょう。

どれだけ美しい場所でも、歩くのに精一杯になっては心から楽しめません。そのため白谷雲水峡を訪問する前には、自分に合ったルートを考えておくことをオススメします。

というのも、白谷雲水峡のトレッキングコースは一本ではありませんし、上記の通り苔むす森でUターンするのか太鼓岩まで行くのかといった選択肢によって、かなり歩く距離が変わってくるからです。

白谷雲水峡を楽しむちょっとしたヒント

写真:岡本 大樹

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ルートを考える際に重要な点は、以下の2つです。
・苔むす森で引き返すのか、太鼓岩まで行くのか
・途中の道を比較的楽な「楠川歩道」にするか、時間も体力も必要になるが見どころが多い「原生林歩道」にするか

もちろんその時の天候や体調を見てルートを決めることも重要ですが、事前にある程度決めておけばペース配分もしやすく、トレッキング途中にルートを考えるという時間のロスも防げます。

もし、苔むす森までのトレッキング自体が無理そうだという方には、入り口から最も近い弥生杉を見に行く1時間のコースもあるので、最初の訪問はそちらで様子を見るという方法もありますよ。

白谷雲水峡を楽しむちょっとしたヒント

写真:岡本 大樹

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ここまでの解説でも充分にわかるかとは思いますが、白谷雲水峡へは歩きやすい服装と靴で訪問してくださいね。足元が濡れている場所も多いので、お持ちであれば防水のものが望ましいです。

そして屋久島は「1ヶ月に35日雨が降る」とまで言われるほどの雨量を誇る場所です。トレッキングの際には雨具は必携のアイテムとなるので、事前に準備しておきましょう。

また、白谷雲水峡に限った話ではありませんが、屋久島ではいろいろな野生の動物たちと出会う機会があります。

野生なので、もちろんエサを与えることは厳重に禁止されています。トレッキングコースを歩いているとすぐ近くに現れてくれることもありますが、あまり近づきすぎず遠目から写真を撮るくらいにとどめましょう。

ルールを守り気持ちよく、屋久島の自然を満喫できるトレッキングを楽しんでください。

白谷雲水峡の基本情報

住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町宮之浦岳・石塚国有林内
アクセス:宮之浦港から車・バスで約30分 
入場料金:500円(協力金)
駐車場:有

2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2013/08/28 訪問

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