ご紹介する源泉湯宿「大成館」は、東京駅から、特急列車「踊り子号」を使って「網代駅」で下車すれば約１時間３０分の距離。駅から徒歩３分で着ける、アクセスの良い場所にあります。宿は、国道１３５号線沿いにあり、目前には相模湾の素晴らしい眺めが見渡せます。
客室は２階から４階にあるので、部屋からも綺麗な海を眺めることができます。海に描かれる美しい波の紋様まで見られ、お風呂に入る前から心が和まされ、のんびりリラックス！
宿の敷地からは、温泉が湧き出していて、毎分１００リットルとかなりの湯量。
国道沿いにある「大成館」と書かれた看板の後ろに、源泉と書かれた温泉櫓があるので、自家源泉であることは一目瞭然！
さて、お次は気になる温泉を覗いてみましょう！
こちらは、大浴場のある木造りの湯「雅」。大人５、６人以上は入れる位の広々とした風呂で、ここに湛えられている湯は深度４００ｍの井戸から引き揚げられたばかりの生まれたての湯。
循環は一切しておらず、浴槽から湯を流すオーバーフローの完全放流式。源泉温度は、約６０度とかなり高めなので、加水してはいるものの加水率は５％以下と、温泉効果に支障をきたさない程度です。そのため、日本温泉協会から温泉法の規定により許可を受けた天然温泉のマークが掲げられています。
木造りの湯「雅」の外には、うたせ湯露天風呂「趣」があります。露天風呂に木の根が剥き出しになった凄みのある風呂で、まるで温泉と木の２つの自然からパワーを頂けるような温泉です。
『温泉データ』
泉質：カルシウム・ナトリウムー塩化物泉
（高張性・中性・高温泉）
源泉温度：５８．９度 ｐH７．３
外来入浴：あり
変わってこちらは、大浴場の蔵造りの湯「潮」にある磯の香露天風呂「渚」です。ここでよく見てほしいのが、お風呂の色。今は茶褐色をしていますよね。しかし、大成館の公式ホームページを見ると、浴槽に注がれている温泉は無色透明で、浴槽の底がはっきり分かる位、透明度の高い温泉。一方ご覧になっているのは、浴槽の下も見られない程、濁った茶褐色の湯です。この浴槽に限ってでは無く、全部のお風呂の温泉が茶色く濁っています。
多少の違いはありますが、面白いことに網代一帯の温泉は、その日の気温や気候などの気象条件によってお湯の色が変わる「七彩の湯」と呼ばれています。
伊豆半島の温泉は濁り湯が少ないので、こんな濁った湯に入れるのはラッキーなことかも知れません。自然の面白さが体感でき「今日は何色なんだろう」なんて、ちょっぴりウキウキワクワク。
色が変わったとしても、効能は変わらないようなのでご安心を。塩っ気を帯びていますが、湯上りの肌はしっとりもっちり。
因みに、先程ご紹介した木造りの湯「雅」・露天風呂「趣」と、こちちらの湯は、時間によって男女入替制。なので、全部の湯に入ることができるのは嬉しいですね。
これまでご紹介したお風呂は１階にある大浴場でしたが、こちらは宿の最上階、５階にある貸切展望檜風呂「雲海」です。ガラリと変わったこの景色、如何ですか？
空の青さと海の青さ。ここまで青色の景色に包まれると、心の底まで気分をスッキリさせてくれます。水平線まで見られるパノラマは、実に日常から開放させてくれる壮大な眺めです！
夜は、月や星空が見られ、ロマンテックに入ることができますよ。この他、２、３人程度入れる大きさの貸切展望檜風呂「望洋」もあります。
貸切展望風呂は無料で、空いていればいつでも利用がOK！「雲海」は５、６人は入れる大きさで人気があるので、空いていれば「望洋」がお勧め！
貸切展望風呂の前に、景色を見ながら足湯ができる「絶景足湯処」もあるので、足湯しながら待つこともできて一石二鳥！！
網代は、豊富な水揚げを誇る漁師町。そんな土地柄を活かして、この宿では、新鮮な魚介類を食べることができます。
こちらは「旬の地魚八点盛り」。食べられる刺身は季節によって違いますが、季節に合った旬の魚を食べることができます。手前に見えるのは、アジやウニなど。アジは、食べてみると身が引き締まっていて、プリプリとした一味違う食感！
ここで働く料理人は「ふじのくに食の都づくり仕事人」として表彰されており、確実に地元のものを使った美味しい料理を頂けます。魚介類の料理がたくさん出され、盛り付けも華やかなので、網代の魅力を舌だけでなく目でも楽しむことができますよ。
宿の前を通る国道１３５号線沿いには、干物屋が建ち並ぶ、通称「干物銀座」と呼ばれるスポットもあります。散歩すれば、美味しい干物に巡り合えるかも知れませんよ。
国道を熱海方面に進むとある「長浜海浜公園 うみえ～る長浜」では、みかんやまんじゅうなどの、地元特産品などが売られる「ながはま特設市」なども開催。クリスマスシーズンは、イルミネーションが行われるなど、イベントも盛りだくさん！
詳しくは下記のMEMO【南熱海多賀観光協会】よりご覧下さい。
大成館は、とにかく温泉が良く料理も旨い！ まるで生き返るような宿なので、県から「かかりつけ湯」に認定されていることも納得できる宿です。皆さんもここを訪れれば、元気になれること間違いなし！
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(2024/4/19更新)
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