写真:大宮 つる
地図を見る曼珠沙華の花咲く“高麗の里”として知られている、埼玉県日高市。その日高市に鎮座しているのが、およそ1300年前に創建された「高麗神社」です。
高麗神社とは、この地域を開拓した高句麗人のリーダー・高麗王若光をご祭神とした、とても歴史のある神社。現在の宮司さんは、若光のご子孫で60代目なのだとか……! 脈々と受け継がれていることに、驚きと畏敬の念を抱いてしまいますね。
写真:大宮 つる
地図を見る高麗王若光は“出世開運の神様”として古来より崇敬されており、実際に、政財界や学者、文化人などの参拝もたいへん多い神社です。その証に、参道沿いに、高麗神社参拝後に総理大臣となった若槻禮次郎氏や鳩山一郎氏らなどの植樹が見られます。
二の鳥居付近にある芳名板には、明治18年以降に参拝した方の名前が掲げられており、著名人の名前を多数発見することができますよ(写真)。
写真:大宮 つる
地図を見るこのように、出世開運のご利益は折り紙つきですので、まずは拝殿(ご本殿)で参拝をしましょう。
写真:大宮 つる
地図を見る高麗神社というと、出世開運のご利益というイメージが強いのですが、末社に「高麗水天宮」があります。
こちらの水天宮は、東京人形町の水天宮のご分霊を勧請したものと考えられており、安徳天皇がご祭神。広く“水に関するもの”、“身体から流し出す”がご神徳で、ここから、安産や病気平癒などのご利益があると言われています。
高麗水天宮の縁日は5日・15日・25日ですが、この5のつく日(2月5日から12月15日の間)に特別の祈願をすることができます! 縁日のご祈願は、いつも以上にご利益があると言われていますので、この日を狙って訪れてみてはいかがでしょう……!?
写真:大宮 つる
地図を見るこの特別の祈願をするために、まずは社務所で「洗心紙(せんしんし)」を授与していただきます(1枚100円)。筆ペンをお借りできますので、それを使って、紙に薄く書かれている「祓へ給ひ 清め給ふ」という文字をなぞります。心身の浄化、安産、病気平癒などの願い事を祈りつつ、浄書してみましょう!
写真:大宮 つる
地図を見る洗心紙に文字を書き終えたら、高麗水天宮の遥拝殿へ。遥拝殿は参道の左側、高麗神社拝殿に向かう手前にあります。
遥拝殿の前には、水が入っている専用の桶。桶の中にこちらの紙を入れて、小さい竹ぼうきでかき回します。紙を水に溶かすことで、“心身のわだかまりを洗い流せる”と言われているんですよ。
紙を溶かし終えたら、水天宮に向かい、二拝二拍手一拝をしてくださいね。この祈願を通じて、心と体が洗われたような感覚になれることでしょう。篤いご利益もいただけそうです!
写真:大宮 つる
地図を見る遥拝殿で祈願をしたら、高麗水天宮の拝殿(ご本殿)まで足を運んでみましょう。ただし、急な山道なので、天候によっては滑りやすくなっているかもしれません。足元に気をつけながら登るようにしてくださいね。
10分ほど山道を歩いていくと、頂上に拝殿があります。森の中に拝殿がご鎮座しており、とてもいい気が感じられますよ。
以上、埼玉県「高麗神社」と末社の「高麗水天宮」についてご紹介しました。出世開運のご利益だけでなく、安産・病気平癒などのご利益にもあずかってみてくださいね。
本文中でご紹介できませんでしたが、高麗神社のご本殿の裏側に、1596年〜1614年頃に建てられたと言われている「高麗家住宅」もあります。こちらの住宅は国の重要文化財と指定されており、当時の暮らしが偲ばれるものとなっています。この周辺は、パワースポットとも言われているので、ぜひ立ち寄っていい気を感じてみてください!
最後に交通アクセスですが、最寄り駅はJR川越線・JR八高線の「JR高麗川駅」となり、駅からは徒歩20分の距離です。車の場合は、圏央道「狭山・日高インターチェンジ」で降り、20分程度車を走らせば到着です。無料の駐車場があります。
2016年は高麗郡建郡から1300年の節目の年でした。高句麗遺民によって守られてきた、歴史的にも貴重な高麗神社に訪れてみてはいかがでしょうか?
なお、関連メモに、若光の菩提寺「高麗山聖天院勝楽寺」、日高市からも近い飯能「能仁寺」についてまとめた記事もありますので、あわせてご覧ください。
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(2024/4/25更新)
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