ベルナード観光通りは、長崎駅前の路面電車から「観光通り駅」電停で下車。すぐ目の前にあり、気軽に行ける場所です。
まず最初にご紹介するのは「吉宗」です。通りのほぼ真ん中に位置し、創業は1866年の老舗中の老舗。通りにある、お持ち帰り処「吉宗」の裏側にあり、赤い提灯がずらりと並べられた一際目を引く店舗。
ここの名物は、こちらのビッグサイズの茶腕むし(写真右)。アナゴや錦糸卵、デンブがのった蒸し寿司(左側)と茶腕むしとのセットがここの定番。江戸時代から親しまれている一品です。
茶碗むしは、普通の2、3倍はあるくらいの特大サイズですが、ここではこの大きさが通常。常識を覆されるような大きさで、その中に、赤や緑色のかまぼこ、銀杏、鶏肉、えび、きくらげなど、海の幸や山の幸がたっぷり入っています。熱々で滑らかな舌触りがたまらなく、だしがよく効き洗練された味付も美味!蒸寿しは、酢の匂いが気にならず、柔らかな味わい。
色とりどりで、華やかな気分にさせてくれる一品です。
創業当時と変わらない味がうけて、平日でも列ができる人気ぶり。この茶碗むしは、忙しい人達に短略で旨い食事として出されたのが始まりで、庶民の間で親しまれ続けています。
今も語り継がれる味で、海にも山にも近い、長崎の食材の豊かさが感じられ、ここを訪れたら是非食べておきたい逸品!
このメニュー以外にも、角煮定食や卓袱料理などの長崎ならではの料理を頂くこともできますよ。
【吉宗】長崎市浜町8−9
続いてご紹介するのは、鯨専門店「くらさき」です。
ここは、長崎駅などで売られている駅弁「ながさき鯨カツ弁当」などで知られているお店。
市内には、鯨料理が食べられる割烹「とんぼ」などを営んでおり、現在は4代目が暖簾を守る、筋金入りの鯨専門店です。
捕鯨の文化は、弥生時代中期頃までさかのぼると言われ、長崎の人にとって、鯨は切っても切れない関係。たんぱく源として多くの人に栄養を与えてくれた貴重な食材で、先祖代々受け継がれてきた味なのです。
そこでお勧めしたいのが、こちらの「ながさき鯨カツ」。店先で揚げており、気軽に買うことができます。鯨肉を丁寧に下ごしらえし、秘伝のタレに付け込んで揚げたもの。鯨肉は堅いイメージかと思いきや、とても柔らか。生姜風味で、肉とマッチした噛めば噛むほど、口の中に広がる美味しさ。冷めても、ソースなどをかけなくても、そのまま食べても旨い! 食べ歩きに持ってこいでボリュームも満点! 当然、お酒のおつまみにも抜群です。
捕鯨に対する世界世論の厳しさもあり、鯨肉が手に入りにくい時代となってしまった現在。希少価値の高い鯨肉は、絶対に食べたい代物です。
【鯨専門店 くらさき】長崎市万屋町5−2
お次は、鯨専門店「くらさき」のすぐ近くにある、カレーの店「夕月」です。
店舗は、中尾呉服店の2階にあり、1階入口のドアを開けた瞬間、カレーの良い匂いが溢れています。ここは、1958年創業の昭和の名店で、目玉のメニューは、こちらの夕月カレー。
不思議なことに、赤っぽい色をしたちょっぴり変わった色のカレー。食べてみると、カレーなのに香りが出しゃばり過ぎず、まろやかでクリーミーな深い味わいです。万人受けするような柔らかな口当たりで、作り方は企業秘密! 約10種類の厳選したスパイスをブレンドしたオリジナルカレーが人気で、お店を構えてから半世紀以上が経った今でも、多くの人達に親しまれているお店なのです。
ここを離れて暮らしている人も、長崎に戻ったときは必ず立ち寄ると言う人もいるくらい、心を掴んで離さない長崎のソウルフード的な存在。一度食べたら、やみつきの癖になる旨さなので、是非ご賞味あれ!
【カレーの店 夕月】
長崎市万屋町4−12
中尾呉服店ビル2階
変わってこちらは、「観光通り駅」電停のすぐ目の前にある「岩崎本舗」です。
岩崎本舗は、県内外に10店舗を展開。長崎空港や福岡空港、博多駅などにも売店があり、ここは支店の浜町観光通り店。
この店は何といっても、こちらの「長崎角煮まんじゅう」が有名! まんじゅうを模したオリジナルキャラクター「角煮まんじゅうちゃん」が作られている程、注目される品です。卓袱に出される角煮に似た「東坡肉」を簡単に食べられるように開発されたもので、1997年には、県特産品新作展最優秀賞を受賞した保証付の美味しさ。
肉厚の角煮がサンドされ、口の中でとろりと、とろけるジューシーさがたまりません!
卓袱料理発祥の地で食べる角煮まんじゅうは、本場ならではの格別な味わい。お店は年中無休でまんじゅうの試食をしているので、是非試されてみては如何でしょうか?
【岩崎本舗 浜町観光通り店】長崎市浜町5−9
こちらは、先程の岩崎本舗のすぐ近くにある「松之家」です。観光通りに面していませんが、文明堂総本店観光通り店の路地を少し入った場所にある隠れ家的な名店。
ここは創業1914年のうどん店で、店構えは昔から変わらない佇まいが印象的です。古き良き時代のレトロな雰囲気が伝わってくるお店で、人気のメニューは、創業以来変わっていない、こちらのうどん。上は牛蒡天うどん、右下は月見うどんです。メニューはこの他、たぬきうどん・きつねうどんなど約10種類程あります。うどんが苦手な人は、そばにすることもできます。
うどんは、茹で過ぎず堅過ぎずの柔らかな食感。スープは、アゴだしを使っているせいか、優しい独特の味。濃くも薄くもない絶妙な味加減がたまらなく、食べてみると、どこかホッとするようで温もりさえ感じてしまう昔ながらのうどん。子供の頃に食べた、この味が忘れられず、大人になって再び訪れる人もいて、懐かしさのあまり唸りをあげる人も。幅広い年代から支持されていて、これが今も世代を超えて愛されている理由。
麺類の他、稲荷寿司や押し寿司もあり、写真左に見えるのは押し寿司。こちらも、味だけでなく見た目も昔から変わっておらず、寿司といっても酢の匂いがつんとせず、マイルドな味わい。こちらも、うどんと併せて食べたいメニューで、大正時代から庶民を支え続けてきた身近な味で後世に残したい味。値段も手頃なので、是非如何でしょうか?
【松之家】長崎市浜町6−3
ベルナード観光通りは、昔から人々の暮らしに寄り添いながら歩んできた通り。ご紹介したお店は、そんな通りにあって、地元の人達から愛され続けて、歴史を重ねてきたお店ばかり。
もちろん、ご紹介しきれていない老舗もまだまだ沢山あります! ここを訪れて、自身の目で新たなお店を開拓してみては如何でしょうか?
また、観光通りでは、まちなか傘鉾パレードなど、様変わりする限定イベントが目白押し!
ご紹介したお店は、地元の人々御用達のここでしか味わえないグルメスポットです。長崎ならではの名物を食べれば、より思い出深い旅行になること間違いなし!
是非、足を運んでみて下さいね。
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