江戸時代には境内の中で幕府公認の宝くじが売り出され、とても人気のあった湯島天神です。
谷中の天王寺や目黒の不動尊とともに、「江戸の三富」のひとつとして知られ、現在も江戸時代の富くじに因み、くじ運、勝負運の神さまとして、宝くじ運などにもご利益があるとされています。
昔は宝くじという名称ではなく「富くじ」と言われていました。
昔は「富くじ」と言われていたこの宝くじですが、寛永の頃から行われていて元禄の頃、いったん幕府が禁止令を出します。
それでも密かに行う者が絶えず特定の興行を許したのが享保15年(1730年)、当初は幕府の財政事情によるものでしたが、幕府から寺への補助金が減ったことで修理費等を集めるために富くじを売ることを許したという経緯があります。
その後、江戸でも行われるようになって文化9年に湯島天神でも行われるようになり、他に目黒不動と谷中の天王子(感応寺)は「江戸の三富」と言われるようになりました。
昔、富くじが行われていた頃はこの境内で、寺社奉行立会いの下に行われ大勢の人が詰め掛け大変な熱気の中で当選を決めていたようです。
当たり番号を読み上げられ、その度にどっとどよめきが起こる。
そんな光景を想像しながら私もジャンボ宝くじを買って祈願してみました。
落語に「富久」という富くじの話があります。富くじに当たったのはいいけど、その当たりくじが火事で燃えてしまったと思い込んで半狂乱になるという話で、やはり熱狂的にはまってしまう人もいたようで、過度に射幸心をあおる富くじは後に禁止令が出て廃止された歴史があります。
そうは言ってもやっぱり買うからには高額当選!狙いたいですよね。
境内には石造りの臥牛が祀られていて、訪れる人が次々に撫でている姿をみかけます。
牛は天神さんのお使いで「撫で牛」と呼ばれ、自分の身体の悪いところ、痛いところと同じ部分を撫でると良くなる、完治するといわれ信仰を集めています。
中にはジーっと参拝者を見つめる牛像もいます。
他にも境内には滝があったり、亀が日向ぼっこをしていたりのどかな景色が見られます。隠れたところに包丁塚やガス灯、王貞治氏の「努力の碑」と見どころはたくさんあります。
泉鏡花の「婦系図」の舞台で有名になった「湯島の白梅」も見事です。開花の時期は梅祭りで賑わい、6月には沢山の梅の実がなってる姿も季節感があって素敵です。
湯島天神の参拝を終えて湯島駅へ向かうには、3つの坂があります。三十八段のの緩やかな女坂。
それとは対照的な急な坂の男坂。この男坂と女坂の間には白梅が咲きそろいそれはとても風情のある坂に変わります。
ただし男坂はとっても急なのでご注意を!
この男坂を下った先には、ひと休みできるお茶屋さん、湯島聖天心城院があります。庭に小さな池と柳の井があり、崖の下にあるので、湧水を集め沢山の亀が居ることから亀の子寺とも呼ばれています。
こじんまりとしていますが水琴屈もありとても癒されるスポットですので、男坂を下りた際にはお立ち寄りくださいね。
いかがでしたか?
宝くじを買ったらぜひとも祈願にオススメの湯島天神にお出かけしてみませんか?
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